映像制作・動画制作のコラム
2022年9月27日 最終更新日:2025年4月30日
イメージ動画とは?導入するメリット・効果や企業の制作事例を紹介
イメージ動画とは「商品を前にしてその商品の良さを知る」という状況を作ることで、実演販売に通ずる訴求力が期待されて2000年代以前から発展してきました。
昨今でもイメージ動画は商品やサービスの魅力を伝える手段として非常に有効的であり、企業や製品のブランディングにおいて、X(旧Twitter)やInstagram等のSNSで拡散効果を狙うことも期待されています。
とはいえ、イメージ動画はPR動画・会社説明会動画・ブランディング動画と何か違うのでしょうか。
意外と知らないことが多いのもイメージ動画の特徴といえます。
この記事では、イメージ動画の特徴や他の動画との違い、メリット等を詳しく解説していきます。また、制作事例や制作する際のポイントについてもまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
イメージ動画とは
イメージ動画とは、商品やサービスの特徴を視覚的に伝えるための動画です。
新しいサービスが登場した際、ユーザーがその使い方や利便性を想像することはなかなか難しいのではないでしょうか。実際に使用している動画を見ることで、ユーザーははじめて具体的な利用シーンを想像しやすくなり、興味を持てるのです。
また、視覚的な情報は理解しやすく、記憶にも残りやすいため、効果的なマーケティング手法としてもイメージ動画は注目されています。
PR動画・会社紹介動画・ブランディング動画との違い
・PR動画
商品やサービスの認知度向上を目的とした動画です。これにより、ターゲットとなる顧客層に対して効果的にメッセージを伝え、認知度を高めることができます。
・会社紹介動画
企業理念や事業内容を紹介し、企業の理解を深めるためのものです。これにより、企業の信頼性や透明性をアピールし、ステークホルダーや潜在的な顧客との関係を強化します。
・ブランディング動画
商品やサービス、ブランドの認知度向上や好感度アップを図るために制作されます。
これらの動画は、動画活用の目的がそれぞれ異なっているため、イメージ動画と似通ってはいますが、まったく違う動画構成になっています。
イメージ動画の活用タイミング
イメージ動画の活用タイミングは大きく分けて5つあります。
新商品・新サービスを発表するとき
新商品や新サービスの発表時には、イメージ動画が非常に有効です。
イメージ動画と似たものに「PR動画」があります。こちらは商品やサービスの紹介映像となっており、実際の利用シーンを視聴者目線で制作したイメージ動画とは目的が違います。
イメージ動画では、新製品の利用シーンを動画にすることで、ユーザーはその商品やサービスをどのように利用できるのか、どのような体験ができるのかを直感的に理解できます。
また、もともと興味がなかったユーザーも、イメージ動画を見ることで興味や関心を抱きやすくなることがあります。
関連記事:商品紹介動画を作るポイントやコツを実際の事例を交えて紹介
サービスの全体像を伝えたいとき
イメージ動画は、抽象的な概念を視覚化するのに役立ちます。
例えば、商談や営業の場面で、短時間でサービスの全体像を伝える際に有効です。
口頭での説明だけでは伝わりにくいことも、動画を使えば具体的に理解してもらいやすく、また動画を活用することで、関係者間でイメージを統一しやすくなります。
関連記事:会社のサービス紹介動画を作る際のポイントを事例と併せて解説
無形商材を紹介したいとき
デジタルコンテンツやコンサルティングサービスなどの無形商材は実体がないため、言葉や文章だけではユーザーに対してイメージを伝えづらいことがあります。
しかし、イメージ動画を活用することで、視覚的に特徴や魅力を伝えやすくなります。
例えば、アプリやソフトウェアのイメージ動画では、実際の操作画面を含めることで、ユーザーが具体的な利用シーンを想像しやすくなり、理解が深まることで購買判断に繋がります。
関連記事:マニュアル動画を作成するメリット・デメリットと実際の作り方について映像のプロが解説
展示会などのイベントへ出展するとき
展示会などのイベントに出展する際、ブースの入口付近でイメージ動画を流すことで、来場者の足を止めて、注目してもらいやすくなります。
たとえその場で購入や商談に至らなくても、後日コンタクトを取った際に話がスムーズに進む可能性が高まります。
視覚的な情報は記憶に残りやすく、後の商談やフォローアップにおいても効果的なツールとなります。
イメージ動画を活用することで、イベントでの存在感を高め、ビジネスチャンスを広げることができます。
会社説明会で自社の雰囲気を知ってもらいたいとき
会社説明会で自社の雰囲気を伝えたい場合、イメージ動画は非常に効果的です。
会社紹介動画と似ていますが、イメージ動画の目的はリアルな自社の雰囲気を感じとってもらうことが目的です。
企業理念や価値観、社風を視覚的に伝えることができ、従業員のインタビューや社内の雰囲気を撮影した映像を取り入れることで、求職者に対して入社後について具体的にイメージしやすくなります。
また会社説明会だけではなく、求人サイトに掲載するという活用方法もあります。
関連記事:会社説明会の動画の作り方はここを押さえよう!成功させるポイントについて徹底解説
イメージ動画を導入するメリットや効果
ここまでの解説でイメージ動画と他のPR動画や会社紹介動画、ブランディング動画との違いや活用シーンについてイメージできたでしょうか。
実際に導入するメリットや効果を具体的に3つ紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
独自のコンセプトやテーマを表現できる
コンセプトやテーマは抽象的であることが多いため、相手に対して写真や文章だけで伝えることはどうしても難しいことになってしまいます。
一方で、イメージ動画を使えば視覚的に表現できますし、写真や文章では伝えきれない部分も具体的に伝えることができます。
また、他社との差別化も図りやすくなり、独自の魅力を効果的にアピールしやすくなります。
視覚的な情報は記憶に残りやすく、メッセージを強く印象付けることができるため、抽象的なものの表現には非常に効果的と言えます。
利用シーンをイメージしてもらいやすい
どれだけ素晴らしい商品やサービスでも、その魅力がユーザーに伝わらなければ購入には至りません。
購買意欲を高めるためには、実際の利用シーンでユーザーが使用したときの快適さをイメージできることが重要です。
また、動画内で操作方法を紹介することで、購入に対するハードルが大幅に下がるでしょう。
SNSで拡散される可能性がある
イメージ動画はSNSと非常に相性がよく、特に効果を発揮するマーケティング手法の一つと言えます。
視聴者の目を引き付ける動画を作れば、感動や面白さを共有するためのコンテンツとして、自然と拡散される可能性が高まります。
例えば、心に訴えかける様な感動的なストーリー動画は共感を呼ぶことが多く、瞬く間に拡散される傾向があります。
動画が拡散されることで、広告費を抑えつつ多くの人にアプローチできます。
イメージ動画を制作する際の注意点
イメージ動画を制作する際には、3つの注意点があります。
1つずつ解説していきますので、是非参考にしてみてください。
イメージ動画のクオリティが低いとブランドイメージが低下する可能性がある
イメージ動画のクオリティは、ブランドイメージに深く関係しています。
視聴者は動画のクオリティをブランドの信頼性や価値と結びつけるため、低品質な映像はブランドの評価を下げてしまうリスクがあります。
そのため、動画の内容だけでなく、画質や音質なども含めてクオリティにこだわることが大切です。自社でクオリティを担保しながら制作することが難しい場合は、信頼できる制作会社に依頼するのがよいでしょう。
相応のコストと時間がかかる
イメージ動画の制作には、構成、撮影、編集といった多くの工程が必要です。
高品質な動画を作るためには、相応のコストと時間がかかり、より高度な技術を求めるほど多くのリソースが必要となります。
自社で制作するか外注するかは、予算や動画制作に関する知識量を考慮して判断することが重要です。
外注する際の費用などを検討する場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:動画制作の外注ガイド|信頼できる外注先の探し方や発注前の準備について解説
テキストや言葉を使いすぎないようにする
話の進行が遅く、重要なポイントにたどり着くまでの説明に時間がかかってしまうような冗長なイメージ動画はNGです。
視聴者の時間を大切にし、ビジュアルや音声で端的に伝えましょう。
ユーザーに対して商品やサービスの詳細を伝える必要がある場合は、例えばQRコードからサイトの説明動画などに誘導するなど、他のメディアを活用するのも有効です。
雰囲気で勝負するのもあり
イメージ動画の制作に悩んだ場合は、雰囲気重視の動画にするのもよいでしょう。
TikTokの台頭により、若者を中心に短い動画が流行しています。
視聴者の集中力が短くなっている一方で、クリエイティブの成熟と視聴者の感受性の発達により、短い動画でも多くの情報を伝えることが可能になっています。
企業の制作事例
ここではイメージ動画の制作事例を6つ紹介します。
是非参考にしてみてください。
日榮新化株式会社様
展示会にて資源循環プロジェクトへの注目度向上とともに、プロジェクトの目的理解を深めてもらうためのイメージ動画です。
ゴミが大量に生まれているという現実を知ってもらい、その上で解決策としてこのプロジェクトがあることを理解していただけるような構成で制作をいたしました。
ベルリッツ・ジャパン株式会社様
新規入会を促すことを目的に、英語の質問に混乱する日本人をテーマに制作したイメージ動画です。
英語が飛び交う様子、そして、日本人が何を言っているのか分からず戸惑う様子を表現するため、細かく表情のカットを切り替え、会話の間で日本人の表情を映し出すことで、よりリアルなシチュエーションを表現されています。広告再生回数は100万回を突破いたしました。
株式会社パイロットコーポレーション様
海外向けのため、ナレーションを入れずに視覚的なイメージで筆圧の濃さを伝えることに重点を置いた商品説明のイメージ動画です。
特殊なレンズを使用し、ペン先からホワイトボードにインクが乗る様子を詳細に映し出しています。
カートリッジが無くなるまで筆跡の濃さが変わらないことを「DAY○」と日数を示すことで表現し、視聴者に商品の品質を伝えることができています。
メディカテック株式会社様
新規のお客様に対し、社内完結の「ものづくり体制」をご紹介するイメージ動画です。
医療機器の製造過程とアフターサービスをわかりやすく紹介し、お客様に安心感と信頼感を提供することを目的としています。
ヒアリングから設計、部品制作、組み立て、アフターフォローまで自社完結の体制をわかりやすいフローで表現し、リアルな機器の動きを見せることで信頼してご依頼いただける動画を目指しています。
TAKEUCHI株式会社様
サービスの魅力や特徴、お客様のインタビューなどを盛り込んだ展示会用の紹介動画です。
展示会ブースでは、その場で営業担当の方が直接来場者の方(=新規顧客)へご説明する流れのため、映像は足止めになるよう敢えて細かな説明は入れずに制作しています。
実際に展示会での映像効果は大きく、展示会後も社内で有効的にご活用いただいております。
アルバック販売株式会社様
企業知名度の向上を目指し、応募者の数を増やす目的で制作した会社紹介動画です。
営業会社としての嫉妬と自信を、キャッチーなワードとスタイリッシュな映像で表現しています。
また、ナレーションを効果的に使うことで、内なる想いや一企業として大切にしていることが伝わる構成になっています。
イメージ動画の作り方・手順
イメージ動画の作り方・手順は以下のとおりです。
- 1.制作目的とターゲットを決める
- 2.コンセプトを決める
- 3.動画のストーリーを決める
- 4.動画の構成や絵コンテを作る
- 5.撮影・編集を行う
- 6.動画を配信する
動画制作の詳しい流れについては、是非こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:動画・映像制作を外注する際のスケジュールや流れ、工数を短縮するコツを解説
効果的なイメージ動画に仕上げるためのポイント
効果的なイメージ動画に仕上げるには、以下のような3つのポイントを押さえるのが大切です。
制作目的を明確にする
「商品やサービスの認知度を高めたい」「求人の応募者を増やしたい」など、目的が異なれば動画の内容や撮影方法も変わります。
例えば、認知度向上を目指す場合はブランドの魅力を強調し、視覚的に印象的な映像が求められます。一方、求人動画では企業文化や働く環境を具体的に伝えることが重要です。目的を明確にすれば、効果的な動画制作ができます。
ターゲットを絞る
ターゲットによって動画の内容や表現方法は大きく変わります。
例えば、若年層向けにはトレンドを取り入れたカジュアルな映像が効果的ですが、ビジネス層向けには信頼感を与えるプロフェッショナルな映像が求められます。
年代や性別などによって響く内容が違うため、動画の効果を最大化するためには、ターゲットを明確に絞ることが大切です。
伝えたいことを絞る
イメージ動画の効果を高めるためには、伝えたいことをできるだけ少なくすることが重要です。
動画内で多くの要素を盛り込むと、視聴者にとって何が重要なのかが曖昧になり、結果として何も伝わらなくなる可能性があります。
伝えたいメッセージを明確にし、シンプルかつインパクトのある内容にすることで、視聴者に強く印象付けることができます。
まとめ
イメージ動画は、短い時間でいかに見る人を惹きつけ、印象に残る内容にするかが重要です。また、企業ブランディングや製品ブランディングにおいて、視覚的なインパクトを与え、SNSでの拡散効果を狙うことも期待できます。
今回の記事でイメージ動画に興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみてください。セルフで作ることもできますが、プロに依頼するとさらに素晴らしいクオリティの動画が期待できます。自分のアイデアを形にし、魅力的な動画を作り上げましょう。
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