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映像制作・動画制作のコラム

2022年9月13日  最終更新日:2026年8月31日

VR動画の作り方ガイド|機材・制作手順・費用相場と内製/外注の選び方

VRヘッドセットと動画編集ソフトを使用してVR動画を制作している様子

VR動画は、視聴者にその場へ訪れたような没入感を提供できる映像コンテンツです。近年は観光・施設紹介だけでなく、採用活動や不動産内覧、研修・安全教育など、さまざまなビジネスシーンで活用が広がっています。

一方で、VR動画には実写VR3DCG・アニメーションVRといった種類があり、作り方や必要な機材、費用感も異なります。また、通常の動画制作とは異なる撮影・編集ノウハウが求められるため、内製と外注のどちらを選ぶべきか迷う企業担当者も少なくありません。

この記事では、VR動画の基礎知識から制作に必要な機材・ソフト、実写VRと3DCGアニメーションそれぞれの作り方、費用相場、制作時の注意点まで幅広く解説します。

この記事でわかること

・VR動画と360度動画の違い、実写VR・3DCG/アニメーションVRの特徴
・VR動画の作り方に必要な機材・ソフトと基本的な手順
・内製と外注の選び方や費用相場、制作時に注意したいポイント

目次

VR動画とは?

VRとは、Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略で、日本語では「仮想現実」を意味します。

VR動画とは、視聴者が映像空間の中に入り込んだような体験ができる動画コンテンツのことです。専用のVRヘッドセットを装着して視聴すると、頭の動きに合わせて視界が変化し、その場にいるかのような臨場感を味わえます。

実際の場所へ足を運ばなくても体験を提供できることから、企業の情報発信やコミュニケーション手段としても注目されています。

まずはVR動画の種類や特徴を見ていきましょう。

VR動画と360度動画の違い

VR動画と360度動画の視聴方法や没入感の違いを比較した図解

VR動画と360度動画はどちらも全方位を見渡せる映像ですが、視聴体験には違いがあります。

360度動画は、360度カメラで撮影した映像をスマートフォンやパソコンで視聴する形式です。画面をスワイプしたりマウスで操作したりすることで周囲を見渡せますが、視聴者自身が映像空間の中にいるわけではありません。

VR動画はVRヘッドセットを通じて視聴するため、頭の動きに合わせて視界が変化します。視野全体が映像で覆われることで高い没入感が生まれ、実際にその場にいるような感覚を得られます。

企業の施設紹介やプロモーションでは360度動画が活用されるケースも多くありますが、よりリアルな体験を提供したい場合にはVR動画が選ばれています。

VR動画の種類(実写VR・3DCG/アニメーションVR)

VR動画には、大きく「実写VR」と「3DCG/アニメーションVR」の2種類の作り方があります。現場の映像を活用するか、CGで空間を作り込むかによって、制作期間や費用、表現できる内容が変わります。

【実写VRと3DCG/アニメーションVRの違い】
比較項目 実写VR 3DCG/アニメーションVR
制作方法 360度カメラで実際の風景や人物を撮影する 3DCGソフトで仮想空間を構築する
リアリティ 実際の映像を使用するため高い デザイン次第で再現可能
演出の自由度 撮影環境に左右される 自由に空間や演出を設計できる
制作期間 比較的短い モデル制作やレンダリング工程が必要
費用感 比較的抑えやすい 内容によって高額になりやすい
活用例 施設紹介、観光案内、採用動画、不動産内覧 教育シミュレーション、防災訓練、展示会コンテンツ、医療研修

実写VRは、360度カメラで現実の風景や体験を撮影して作る映像です。

観光地の紹介や施設案内、スポーツ体験、アクティビティ紹介など、現場の雰囲気をそのまま伝えたい場面で利用されています。実際の景色や人物を映し出せるため、リアリティの高い体験を提供しやすい点が魅力です。

一方の3DCG/アニメーションVRは、3Dモデリングやアニメーション技術を使って仮想空間を作る手法です。

架空の世界や通常では撮影できない環境も再現できるため、映画やゲームのほか、防災シミュレーション、バーチャル展示場、医療・教育用コンテンツなどにも活用されています。

どちらの手法が適しているかは目的によって異なります。現場の臨場感を伝えたい場合は実写VR、現実では再現が難しい状況や自由な演出を求める場合は3DCG/アニメーションVRが向いています。

VR動画が活用されている場面

VR動画は、体験を疑似的に再現できることからさまざまな業界で導入されています。

観光・施設紹介では、現地を訪れる前に施設内の雰囲気や周辺環境を体験できるため、ホテルや観光施設、商業施設のプロモーションに活用されています。

採用活動会社説明会では、オフィスや工場の様子をVR化することで、求職者に職場環境をリアルに伝えられます。遠方の学生や転職希望者にも企業の雰囲気を届けやすくなる点が評価されています。

不動産業界では住宅やモデルルームの内覧コンテンツとして利用されており、現地へ足を運ばなくても空間の広さやレイアウトを確認できます。

また、工場建設現場などでは研修・安全教育にも活用されています。危険な状況を仮想空間で再現できるため、実際の事故リスクを伴わずに学習できる手法として導入が進んでいます。

VR動画制作に必要な機材・ソフト

VR動画制作に必要な360度カメラ、VR動画編集ソフト、VRヘッドセットを紹介した図解

VR動画制作では、撮影・編集・視聴確認の環境を整えることから始まります。360度カメラや編集ソフト、VRヘッドセットなど、それぞれに役割があるため、事前に必要な機材を把握しておくと制作を進めやすくなります。

ここでは、VR動画制作で使用される主な機材とソフトを紹介します。

360度カメラと撮影アクセサリー

実写のVR動画を撮影するには、周囲の風景を全方位で記録できる360度カメラが欠かせません。また、安定した映像を撮るための三脚や自撮り棒、長時間撮影に備えた予備バッテリーなどもあわせて用意しておきたい機材です。

360度カメラには、大きく「全天球型」と「半天球型」があります。

■全天球型

全天球型は2つのレンズで撮影した映像を合成し、上下左右すべての方向を記録できるタイプです。死角なく撮影できる反面、撮影者や三脚が映り込みやすいため、遠隔シャッターやセルフタイマーを活用する工夫が求められます。

■半天球型

半天球型は、水平方向360度上方向180度を撮影できるタイプです。撮影者や機材が映り込みにくく、没入感のある映像を作りやすいものの、全天球型と比べると撮影範囲が限られます。

どちらが適しているかは用途によって異なりますが、企業向けコンテンツや施設紹介などで高画質な映像を目指す場合は、4K以上の解像度と十分な音声収録性能を備えたモデルを選ぶと編集時の自由度も高まります。

VR動画編集ソフト

撮影した映像は、そのままではVR動画として配信できません。視聴環境に合わせて映像を調整し、360度映像として正しく再生できる形式へ仕上げるためには、VR編集に対応した動画編集ソフトが必要です。

無料ソフトでも基本的な編集は行えますが、業務用途で利用する場合は、色補正や高解像度編集に対応した有料ソフトを選ぶケースが一般的です。

VR動画の編集では、通常の動画編集に加えて以下のような機能を使用します。

・視点変更機能:視聴者に見せたい方向を調整する
・ステッチング機能:複数のレンズ映像を自然につなぎ合わせる
・プラットフォーム対応出力:YouTubeやVRヘッドセット向けに最適化して書き出す

特にステッチング※の精度は映像の見やすさを左右します。レンズのつなぎ目が不自然だと没入感を損ないやすいため、編集段階で細かな調整を行うケースも少なくありません。

なお、3DCGやアニメーションによるVR動画を制作する場合は、動画編集ソフトに加えて3Dモデリングアニメーション制作に対応したソフトも必要になります。

※ステッチングとは、360度カメラで撮影した複数の映像を自然につなぎ合わせ、1つの360度映像として仕上げる処理です。

VRヘッドセット(VRゴーグル)

VR動画を制作する際は、完成した映像を実際の視聴環境で確認する必要があります。そのため、VRヘッドセットを用意しておくことで仕上がりの品質をチェックしやすくなります。

VRヘッドセットには主に次の3種類があります。

・スマホ装着型:スマートフォンを装着して手軽に視聴できる
・PC接続型:高い処理性能と画質で没入感の高い体験ができる
・一体型(スタンドアロン型):ヘッドセット単体で動作し、取り扱いやすい

実際にゴーグルで視聴すると、パソコン画面では気にならなかった映像の粗さやテロップの見づらさが見つかることがあります。

特に企業向けのVRコンテンツでは、展示会や研修、採用イベントなど視聴環境が決まっているケースも多いため、公開前に同じ環境で確認しておくとトラブルを防ぎやすくなります。

また、高品質な映像体験を提供したい場合は、解像度やリフレッシュレート、視野角といったスペックも確認しておきたい項目です。

たとえば、業務用途で使用されるVRヘッドセットでは、片目あたり2K前後以上の解像度90Hz以上のリフレッシュレートを備えたモデルが選ばれることが多くあります。

解像度が低いと文字や細かな設備が見えづらくなり、リフレッシュレートが低いと映像酔いを感じやすくなるためです。

VR動画の作り方(実写VR動画編)

実写VR動画の企画から公開までの制作手順を5ステップで示した図解

実写VR動画は、「企画→撮影→編集→メタデータ設定→公開」の流れで作ります。一般的な動画制作と似ていますが、360度映像ならではの撮影や編集が必要です。

ここでは、実写VR動画の作り方を5つのステップに分けて紹介します。

ステップ1:企画・構成を設計する

VR動画を作る際は、まず動画の目的と視聴者を明確にします。

商品や施設を紹介するのか、観光体験を提供するのかによって、撮影場所や映像の見せ方が変わるためです。

企画段階では、動画の長さや撮影場所、登場人物の動きなどを整理し、どのような構成で制作を進めるかを決定します。

また、風景を見せる定点撮影や移動しながら撮影するツアー形式など、目的に合った撮影手法もこの段階で選定します。

ステップ2:360度カメラで撮影する

企画内容が決まったら、360度カメラを使って撮影を行います。

撮影前にはカメラの設置場所や構図を確認し、意図した映像が撮影できるかをチェックします。

屋外撮影では天候や時間帯、屋内撮影では光量なども映像の品質に影響するため、撮影環境を整えてから収録を進めます。

撮影方法は企画内容によって異なり、施設紹介では定点撮影、観光案内では移動撮影などが採用されています。

ステップ3:撮影した映像を編集する

撮影後は編集ソフトを使用して映像を仕上げます。

まずは複数のレンズで撮影した映像をつなぎ合わせるステッチングを行い、その後不要なシーンのカットや速度調整、色補正などを実施します。

編集ソフトによっては自動処理機能も利用できますが、最終的な見え方を確認しながら細かな調整を行うことで完成度を高められます。

ステップ4:360度動画用のメタデータを設定する

編集が完了した動画は、360度動画として認識されるようメタデータを付与します。

設定方法は使用する編集ソフトによって異なります。多くのVR対応ソフトでは書き出し時に360度動画用のメタデータを設定できますが、専用ツールを利用して付与する方法もあります。

多くのVR対応編集ソフトでは、書き出し時に360度動画用のメタデータを自動で付与できます。使用するソフトによっては専用ツールで追加設定が必要な場合もあるため、公開前に360度動画として認識されているか確認しておきましょう。

ステップ5:YouTubeなどへ公開する

メタデータを付与した動画をYouTubeなどのプラットフォームへアップロードします。

アップロード後は360度動画として処理されるまで時間がかかる場合があるため、公開後に正常に再生できるか確認しておきましょう。

YouTubeではコンパスアイコンが表示されていれば360度動画として認識されています。実際にスマートフォンやVRヘッドセットで再生し、意図した視聴体験になっているか確認してから活用を始めると安心です。

VR動画の作り方(3Dアニメーション編)

3DアニメーションVR動画の企画から公開までの制作手順を5ステップで示した図解

3DアニメーションのVR動画は、「企画→3Dモデル制作→レンダリング→編集→公開」の流れで作ります。実写VRと異なり撮影工程がなく、CGで空間を構築する点が特徴です。

ここでは、3DアニメーションによるVR動画の作り方を5つのステップに分けて紹介します。

ステップ1:企画を立てる

最初に、動画のテーマや目的、視聴者に伝えたい内容を整理します。

企画が決まったら、シーンの流れやキャラクターの動き、視聴者に見せたい演出などをストーリーボードにまとめます。

360度映像では視聴者が自由に周囲を見渡せるため、どの場面で何を見せるのかを事前に設計しておくことが求められます。

ステップ2:3Dモデルを制作する

企画内容に沿って、背景や建物、キャラクター、小物など映像に登場する要素を制作します。

3Dモデルは専用ソフトを使って作成するのが一般的ですが、既存のアセットを活用する方法もあります。

用途や予算に応じて素材を組み合わせることで、制作期間を短縮しやすくなります。

ステップ3:360度用にレンダリングする

制作した3D空間を360度映像として出力します。

レンダリングとは、3Dデータを動画として書き出す工程のことです。VR動画では全方向の映像を生成する必要があるため、通常の動画よりも処理負荷が高くなります。

映像の解像度や品質設定によっては、レンダリングに長時間かかる場合もあります。

ステップ4:編集してメタデータを設定する

レンダリングした映像を編集ソフトへ取り込み、色調整やカット編集などの仕上げを行います。

また、ナレーションやBGM、テロップなどを追加し、視聴しやすい映像に整えます。

編集が完了したら、VR動画として認識されるよう360度動画用のメタデータを付与します。

ステップ5:YouTubeにアップロードする

完成した動画は、YouTubeなどの動画配信プラットフォームへアップロードして公開します。

実写VR動画と同様に、メタデータが正しく設定されていれば360度動画として認識されます。

公開後は実際に再生し、問題なく視点移動ができるか確認しておくと安心です。

VR動画制作で失敗しやすいポイント

VRヘッドセットでコンテンツを確認しながら品質チェックを行っている様子

VR動画は高い没入感を提供できる一方で、通常の動画制作とは異なる難しさがあります。

企業紹介や施設案内、採用活動、研修コンテンツなどで活用する場合も、撮影や設計の判断を誤ると「思ったほど魅力が伝わらない」「理解度が上がらない」といった結果になりかねません。

ここでは、企業向けのVR動画で特に起こりやすい失敗と、その対策を紹介します。

被写体との距離が遠すぎる

VR動画では撮影時の距離感がそのまま体験品質に反映されるため、見せたい対象に応じてカメラ位置を調整する必要があります。

カメラとの距離が離れすぎると、空間の広さは伝わっても、どのような設備があるのか、どんな特徴があるのかまでは伝わりません。

また、VR動画ならではの「その場にいる感覚」も弱くなります。見せたい対象が遠くにあるだけでは臨場感を得にくく、通常の写真や動画との違いを感じてもらえないこともあります。

撮影前にVRヘッドセットやスマートフォンでテスト視聴を行い、「視聴者に何が見えるのか」を確認しておくと安心です。

撮影者や機材が映り込んでいる

360度カメラは全方向を撮影するため、通常の動画制作の感覚で進めるとスタッフや撮影機材が映り込むことがあります。

特に企業紹介や施設案内では、せっかくの没入感が損なわれるだけでなく、「準備された映像」という印象が強くなり、リアルな体験価値も薄れてしまいます。

撮影後に編集で消せるケースもありますが、映り込みの範囲によっては修正作業が大きな負担になることもあります。結果として編集工数が増え、制作期間や費用へ影響する場合もあります。

映り込みによるトラブルを避けるには、撮影前にスタッフの待機場所や機材配置を決めておきましょう。遠隔操作やセルフタイマーを活用すると、映り込みによる修正作業も減らせます。

視線誘導ができていない

研修動画や作業マニュアルとしてVR動画を活用する場合、視線誘導は避けて通れません。

通常の動画であれば編集によって見てほしい箇所を強調できますが、VR動画では視聴者が自由に周囲を見渡せます。

そのため、「非常停止ボタンの操作方法を説明していたのに、視聴者は反対方向を見ていた」という状況も起こり得ます。安全教育や業務マニュアルでは、こうした見逃しが学習効果の低下につながります。

工場見学や設備紹介でも同様です。説明したい工程や設備を見てもらえなければ、VR動画を活用していても十分な理解には結び付きません。

視聴者の注意を向ける仕掛けも用意しておきたいところです。人物の動きナレーション効果音などを活用しながら、自然と注目してほしい方向へ意識を向けてもらいましょう。

視聴環境を考慮していない

VR動画の活用目的は企業によってさまざまです。

展示会で来場者に体験してもらうケースもあれば、採用サイトで求職者に視聴してもらうケース、社内研修で利用するケースもあります。

ところが、視聴環境を決めないまま制作を進めると、「スマートフォンでは文字が読みにくい」「研修用途なのに映像の動きが多くて疲れる」といった問題が発生します。

また、VRヘッドセットでの視聴を前提とした映像をスマートフォンで見せる場合や、その逆の場合も、本来想定していた体験を提供できません。

そのため、制作前の段階で「誰が」「どこで」「何を使って視聴するのか」を整理しておくことが大切です。施設紹介なのか、採用活動なのか、研修なのかによって適した映像設計は変わるため、活用シーンを具体的に想定したうえで制作を進めましょう。

VR動画の制作費用の相場

VR動画の制作費用相場は、自社で制作する「内製」と、制作会社へ依頼する「外注」で大きく異なります。

内製では機材やソフトの導入費が中心となり、外注では企画・撮影・編集などの制作費が発生します。また、制作内容によって必要な工程も変わるため、費用には大きな幅があります。

まずは、それぞれの費用相場を見ていきましょう。

内製する場合の費用目安

VR動画を内製する場合は、360度カメラや編集ソフトなどの制作環境を自社で用意する必要があります。

なお、以下は比較的手頃な機材・ソフトを活用して制作する場合の目安です。 業務用の高性能カメラや有料ソフトを導入する場合は、さらに費用がかかるケースもあります。

・VRカメラ:5万~10万円程度
・編集ソフト:0円~5万円程度
・音声機材:2万円前後
・諸経費(交通費など):数千円~数万円程度

これらを合計すると、最低限の環境でも10万円前後から導入できます。 企業向けコンテンツとして一定の品質を確保する場合は、10万~20万円前後で制作環境を整えるケースが一般的です。

ただし、機材費だけでなく、撮影や編集を担当する人員の工数も発生します。VR動画特有の撮影方法や編集ノウハウを習得する時間も考慮しておきたいところです。

制作会社へ依頼する場合の費用目安

VR動画制作の費用は20万〜50万円程度から始まりますが、3DCGや特殊撮影を含む場合は数百万円規模になることもあります。

【VR動画制作の費用相場】
VR動画の種類 費用相場 主な用途
シンプルな施設紹介VR 20万〜50万円程度 オフィス紹介、ショールーム紹介、店舗紹介
採用向け・会社紹介VR 50万〜150万円程度 企業説明会、工場見学、採用イベント
大規模施設案内VR 100万〜300万円程度 商業施設、観光施設、テーマパーク紹介
3DCG/アニメーションVR 100万円〜数百万円以上 研修、安全教育、シミュレーション、展示会コンテンツ
ドローン空撮を含むVR動画 100万円〜数百万円以上 観光PR、大規模施設紹介

※費用相場は制作会社によって幅が大きいため、一般的な目安です。

VR動画の費用は、動画の長さよりも撮影場所の数や演出内容によって変わる傾向があります。施設紹介のようなシンプルなコンテンツであれば比較的費用を抑えやすい一方、複数拠点での撮影やナレーション収録、3DCG制作を伴う場合は高額になりやすくなります。

制作期間の目安

制作期間はコンテンツの規模や演出内容によって異なります。

実写VR動画であれば1か月前後、3DCGやアニメーションを活用する場合は2〜3か月以上を見込むケースが一般的です。複数拠点での撮影やCG制作を伴う案件では、さらに期間が延びることもあります。

展示会や採用イベントなど公開日が決まっている場合は、修正期間も含めて余裕を持ったスケジュールで進めておくと安心です。

VR動画は内製と外注どちらがいい?

内製外注のどちらが適しているかは、予算や納期だけでなく、動画の目的や社内リソースによっても変わります。

簡単にまとめると、コストを抑えながら継続的に制作したい場合は内製、高品質なVR動画を制作したい場合は外注が向いています。

内製が向いているケース

社内で継続的にVR動画を活用したい企業や、できるだけコストを抑えて制作したい企業には内製が向いています。

内製の最大の強みは、自社のスケジュールに合わせて企画・撮影・編集を進められることです。施設案内や研修コンテンツなど、定期的に内容を更新する場合も柔軟に対応できます。

一方で、VR動画の制作には撮影や編集の専門知識が欠かせません。360度カメラの扱い方や編集ソフトの操作だけでなく、VR特有の見せ方や視線誘導なども理解する必要があります。

そのため、普段から動画制作を行っている企業であれば内製も選択肢になりますが、動画制作の経験が少ない場合は現実的ではないケースもあります。機材購入や学習コストが発生するため、結果的に外注した方が効率的なことも少なくありません。

外注が向いているケース

施設紹介や採用活動、展示会向けコンテンツなど、品質を重視したVR動画を制作したい場合は外注が向いています。

撮影から編集まで制作会社が担当するため、社内の負担を抑えながら完成度の高い映像を制作できます。企画段階から相談できるため、VR動画の知識や制作経験が少ない企業でも進めやすい点は魅力です。

また、VR動画には撮影位置の設計や視線誘導など特有のノウハウが必要です。経験のある制作会社であれば、活用目的に合わせた提案や演出のアドバイスも期待できます。

デメリットは、内製と比較すると費用が高くなりやすいことです。さらに、制作会社とのスケジュール調整が必要になるため、急な変更に対応しづらい場合もあります。

制作会社の選定や打ち合わせにも時間がかかるため、展示会や採用イベントなど公開時期が決まっている場合は、余裕を持って依頼を進めておきたいところです。

VR動画制作会社の選び方

VR動画制作を外注する際は、自社の目的や予算に合った制作会社を選ぶことが重要です。

まず確認したいのは、「その会社がどのようなVRコンテンツを得意としているか」です。

一口にVR動画といっても、施設紹介やオフィスツアーなどの実写VRを得意とする会社もあれば、3DCGやアニメーションを活用した高度なVRコンテンツを得意とする会社もあります。

また、工場見学や安全教育、研修向けコンテンツに強い会社もあるため、自社が制作したい内容に近い実績があるかを確認しておきたいところです。

複数社から見積もりを取り、費用と提案内容を比較することはもちろんのこと、価格だけで判断するのではなく、企画・撮影・編集・修正対応など、どこまでの工程が含まれているかを確認しておくと後々のトラブルを避けやすくなります。

さらに、自社が求める内容以上に大規模な制作を得意とする会社を選ぶと、必要以上の演出や機能が提案され、予算が膨らむこともあります。

VR動画は投資額も大きくなりやすいため、価格の安さだけで比較するのではなく、「自社が作りたいVR動画に近い実績があるか」という視点で比較したいところです。

そのうえで、担当者とのコミュニケーションの取りやすさやサポート体制も確認し、安心して任せられる制作会社を選びましょう。

VR動画制作に関するよくある質問

VR動画の費用や制作期間、内製・外注の選び方など、企業担当者からよく寄せられる質問をまとめました。

VR動画の制作にはどれくらいの費用がかかりますか?

内製の場合は機材費を含めて10万円〜20万円程度、制作会社へ依頼する場合は20万円〜50万円程度からが一般的な目安です。3DCGや特殊撮影を取り入れる場合は、数百万円規模になることもあります。

VR動画の制作期間はどれくらいですか?

シンプルな実写VR動画であれば1か月程度が目安です。複数日の撮影や3DCG制作を伴う場合は、2〜3か月以上かかるケースもあります。

VR動画と360度動画の違いは何ですか?

360度動画はスマートフォンやパソコンで視点を動かしながら視聴する映像です。一方、VR動画はVRヘッドセットを使用するため、より高い没入感を得られます。

VR動画は内製と外注のどちらがおすすめですか?

動画制作の経験があり、継続的に活用する場合は内製も選択肢になります。初めて制作する場合や品質を重視する場合は、制作会社へ依頼した方が進めやすいでしょう。

VR動画はスマートフォンでも視聴できますか?

VR動画はスマートフォンでも視聴できます。YouTubeなどで公開されている360度動画は、画面をスワイプしたり端末を動かしたりすることで周囲を見渡せます。ただし、VRヘッドセットを使用した場合と比べると没入感は限定的です。

まとめ

VR動画は、視聴者にその場へ訪れたような体験を提供できる動画コンテンツです。施設紹介や採用活動、不動産内覧、研修・安全教育など、さまざまな場面で活用されています。

実写VR動画は360度カメラを使って比較的手軽に制作できる一方、3DCGやアニメーションを活用すれば、現実では再現が難しい空間や状況も表現できます。ただし、被写体との距離感視線誘導視聴環境の設計など、一般的な動画制作とは異なる注意点もあります。

また、制作費用は内製か外注かによって大きく異なり、求めるクオリティや体験内容によって予算も変わります。継続的に制作する予定がある場合は内製も選択肢になりますが、高品質な映像や専門的な演出を求める場合は外注を検討した方が進めやすいケースも少なくありません。

VR動画の導入を成功させるには、「誰に何を体験してもらいたいのか」を明確にしたうえで、目的に合った制作方法や視聴環境を選ぶことが大切です。この記事を参考に、自社に適したVR動画の活用方法を検討してみてください。

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