映像制作・動画制作のコラム
2018年11月8日
映像制作や動画制作のテッパンの構成はこれ!印象にしっかり残る構成の仕方
動画を制作するにあたって、一番キーになるのは「構成」の部分です。構成とは、動画制作においての骨組みの部分です。いわば、人間の体でいう「骨」の部分、建物の「鉄筋」部分です。ここをしっかりしなくては、どれだけ音や使用する素材がキレイであっても、効果的な動画を作ることにはつながりません。
ここでは、「届けたい層に、伝えたいことが伝わる」動画を作るために効果的な構成の作り方についてまとめていきます。
目次
動画の構成における3つのポイント
まず、動画の構成を練るための基本的な考え方について、3つのポイントを解説します。
動画の目的の理解と共有
動画制作の構成を決める時に一番大切なことが、「映像作品を通して、どの問題を解決したいのか」を、制作側と依頼者側で共有することです。素敵でキレイな映像は、ビジュアルインパクトは高いですが、それだけで求められる成果を出せるわけではありません。「どのような問題を解決したくて、動画がどのようにして解決のお手伝いができるのか」という点をはっきりさせなくては、無駄にキレイな映像を作るだけになってしまいます。
たとえば、目的が「会社のブランディングと商品案内」だったとき、動画が表現できるのは「その会社の商品へのこだわり」です。会社ならではのこだわりをお客様に分かってもらえれば効果的なブランディングになりますし、商品の魅力を紹介することにもつながります。その場合は、単純に商品をキレイな映像で紹介するだけではなく、その商品ができるまでの制作過程をカッコよく映すことが効果的です。
このように、まず一番の目的を制作者と依頼者で理解することが、効果的な構成を作るキーポイントになります。
動画のわかりやすさ
二つ目に大切なことは、「見る人にとって、わかりやすいメッセージか」という点です。キレイでかっこいい映像でも、何の動画なのか、何を伝えたいのかが分からなければ、効果を生むことはできません。映像の美しさによるビジュアルインパクトは、使用する素材にこだわれば簡単に作り出すことができますので、構成についてはあくまでわかりやすく作るのがオススメです。
たとえば、商品を紹介したい場合、
「何の商品か」
「どのように使えるか」
「誰におすすめか」
という3点が、はっきり分かるシナリオを作ります。この3点がクリアに分かるワンシーンを必ず入れるというのが「分かりやすい構成」です。構成自体はシンプルにわかりやすくすることで、メッセージが伝わりやすい動画を作ることができます。
ストーリーを構築する
動画を作る目的をはっきりさせ、メッセージを分かりやすくシンプルにした後、それをストーリーに落とし込むのが構成です。ストーリーの作り方として分かりやすいのが、「起承転結」という流れを作ることです。「起」の部分で物語の導入部分、「承」で何かイベントが起こり、「転」でクライマックスを迎え、「結」でまとめます。
これだけ聞くと難しく感じるかもしれませんが、考え方としてはシンプルです。たとえば、「起」で商品と社名を紹介し、「承」で商品の表面的な魅力を伝え、「転」で商品を使用している様子を映し、「結」でまとめるという形、これが「ストーリー」です。起承転結のリズムは、見ている人にとって大変伝わりやすいのです。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
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構成制作の手順とポイント
構成の基本的考え方についてお話しましたが、続いてはより実践に基づく構成制作の一般的な手順と具体的なポイントをご紹介します。
手順1:動画の目的の明確化
目的について考えることは、上述した基本の3点でもまず最初に触れましたが、実際の手順としてもこちらを検討することから始まります。動画には企業のブランディングや販売促進、サービスや商材の認知度の向上など、さまざまな活用法があります。その上で、「動画を見たユーザーにどのようなアクションを起こして欲しいか」を主軸に、動画の目的を定めます。その際に、「自社の認知度をあげたい」という漠然とした目的意識ではなく、「自社のポリシーを知ってもらい、新商品の販売を促進したい」という、より具体的な目的設定をすることで、ターゲットや動画の構成が決めやすくなります。
手順2:ターゲットを絞る
動画の目的を具体的に決めたら、その動画を誰に向けて発信するかを検討します。目的に適した年齢や性別などから対象となるユーザー層を決め、そこからターゲットを明確にしていきます。ターゲットを明確にすることで、動画のテイストや尺、アピールポイントなど全体のイメージが見えてきます。
手順3:動画のスタイルの決定
動画には様々なスタイル、ジャンル、テイストが存在します。イラストやCGを用いたコミカルなアニメーションからドラマ形式のストーリーもの、シンプルな構成として「起承転結型」や「キーワードを印象付ける」、「ユーザーレビュー型」など多種多様です。また、同じスタイルの動画においても、BGMやキャスト、ナレーターによって印象が大きく変わることもあります。
そこで、想定したターゲットにはどのようなスタイルが最も響きやすいかを検討します。そのターゲットに興味を持ってもらう内容とは何か?ターゲットに対して理解を得られやすい伝え方とは?といった点から動画のスタイルを決めていきます。
手順4:動画の使用方法、掲載先を決める
動画の使用方法や掲載先の決定は、ターゲットに合わせて検討されます。動画をより効率的に的確なターゲットに届けることができる媒体を選ぶことが重要です。例えば、若年層向けの新商品の告知をしたいのであれば、SNSの動画広告を活用したり、より広く訴求する場合には、YouTubeなどのプラットフォームの利用を検討します。
掲載先が決まると、動画の尺もより具体的に決定することができます。媒体によっては、掲載可能な尺に規定があったり、または通説として推奨される長さなどがあります。以下は、それぞれの媒体で一般的に好まれる尺の目安です。
YouTube:5秒〜3分程度
Instagram:2秒〜1分程度
Twitter:30秒〜40秒程度
Facebook:1分程度
尺の目安は、動画が再生されるメディア端末にもよるので、参考にしてみてください。
また、掲載媒体によっては動画の規格サイズに規定があるケースも多くありますので、その規格が作りたい動画のスタイルとマッチしているかも合わせて検討してみることをおすすめします。
手順5:構成案や絵コンテの制作
動画の目的・ターゲット・スタイル・尺など動画の全体像が見えてきたら、それを依頼者と共有するために、構成案や絵コンテを制作します。構成案とは、動画の各シーン毎に要点をまとめたコマ割りを図式化したものです。動画制作における構成案は、動画の設計図となる非常に重要なものです。また、上述した手順で検討してきた構成を整理するためにも有用です。その後、さらに具体的なビジュアルイメージが見えてきたら必要に応じて絵コンテを制作し、依頼者とより具体的なイメージを共有し、動画制作がスタートします。
関連記事:映像制作には必須!絵コンテの作り方やポイントをわかりやすく解説
まとめ
動画構成では目的とターゲットの明確化が最も重要であり、それに対応して効果的な構成を考えることが基礎になります。また構成のコアになる演出については、メッセージの部分では伝えたいメッセージによってどのようなインパクトを残すべきかなども異なりますし、起承転結もビジュアルインパクトにこだわってドラマチックに製作することが必要になります。Shibuya Movieでは、ご依頼者さまに対して丁寧なコンサルティングを行い、動画を作る目的をはっきりさせ、それをストーリーに落とし込むまで話し合いを重ねます。動画のビジネス利用をお考えの方は、ぜひ、Shibuya Movieにご依頼をご検討ください。
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