映像制作・動画制作のコラム
2024年3月6日 最終更新日:2026年7月24日
インタラクティブ動画を活用した採用戦略|メリット・事例・作り方を解説

採用動画の活用は一般化していますが、単に情報を伝えるだけの動画では、求職者の理解や応募意欲を高めきれないケースも増えています。
そうした中、注目されているのが「インタラクティブ動画」です。視聴者の操作によって内容が変化するこの形式は、企業理解の促進だけでなく、応募導線の最適化に期待できます。
本記事では、インタラクティブ動画の特徴から採用活動におけるメリット、実務での作り方や注意点まで、具体的に解説します。
この記事でわかること
■インタラクティブ動画が採用活動に効果的な理由と活用シーン
■応募率やミスマッチに影響する設計ポイントと失敗パターン
■実務で使える制作フローと費用・期間の目安
目次
採用動画の目的

採用動画の目的は、単に応募数を増やすことではなく、自社に合う人材からの応募を増やすことです。
テキストや写真だけでは伝わりにくい企業文化や職場の雰囲気を映像で伝えることで、求職者は働くイメージを持ちやすくなり、入社後のミスマッチ防止にもつながります。
実際の採用動画では、社員インタビューや業務風景、キャリアパス、教育体制、働き方など、求職者が知りたい情報を分かりやすく伝えるケースが一般的です。
しかし、採用動画は単に情報を詰め込めばよいわけではありません。求職者が求める情報を起点に設計しなければ、最後まで視聴されても応募につながらない可能性があります。
実際にShibuya Movieでは、企業が伝えたい内容とターゲットの関心にズレが生じないよう、企画・構成段階の設計を重視することで、応募や志望度向上につながる採用動画を実現しています。
インタラクティブ動画の特徴

インタラクティブ動画とは、視聴者が選択やクリックを行うことで内容が変化する双方向型の動画です。
あらかじめ決められたストーリーを一方的に見せるのではなく、視聴者の選択に応じて体験そのものが変わる点が大きな特徴です。
たとえば、
・動画の途中で職種を選択する
・気になるテーマをクリックして深掘りする
・適性診断や分岐ストーリーを体験する
といった仕組みが用いられます。
この形式にすることで、視聴者は「自分に関係のある情報」だけを無駄なく取得できるようになります。
特に、職種や志向によって知りたい情報が大きく異なるため、一律に情報を流すより理解の質が高まりやすくなります。
一方で企業側にとっても、視聴者の関心に合わせて情報を出し分けられるため、伝えるべき内容の優先順位をコントロールしやすくなるというメリットがあります。
また、クリックや選択といったユーザーの行動データを取得できる点も重要です。どの情報が選ばれたのか、どこで離脱が発生しているのかを可視化できるため、感覚ではなく根拠に基づいた改善が行えます。
行動データを活用できることで、継続的な改善にもつなげやすくなります。どの情報に関心が集まったのかを把握できるため、採用活動やコンテンツ設計の改善にも活用できます。
通常の採用動画とインタラクティブ動画の違い

通常の採用動画とインタラクティブ動画の最も大きな違いは、視聴者が必要な情報を自ら選択できるかどうかです。
通常の採用動画は、一方向に情報を流す「受動型コンテンツ」です。視聴者は流れてくる内容をそのまま見るしかなく、興味の高い情報とそうでない情報が混在した状態で視聴することになります。
その結果、関心の薄いパートで離脱が発生したり、本来伝えたかった情報まで届かないケースも少なくありません。一方、インタラクティブ動画は、視聴者の操作によって体験が変わる「能動型コンテンツ」です。
・必要な情報だけ選んで視聴できる
・自分に合ったストーリーで理解が深まる
・参加する体験によって記憶に残りやすい
この違いは単なる機能差ではなく、企業理解の深さや応募率に直結します。
採用領域では、伝えるべき情報が多くなるほど動画の尺が長くなり、途中離脱が発生しやすくなります。通常の動画ではこのトレードオフ(情報量と離脱率)を避けるのが難しいのが実情です。
一方でインタラクティブ動画であれば、情報量を減らさずに、視聴体験を最適化できます。視聴者が自分に必要な情報だけを選択できるため、不要な情報によるストレスが減り、結果として最後まで視聴されやすくなります。
視聴体験を最適化できることが、通常の動画との大きな違いです。採用活動においては、求職者ごとに異なる関心に合わせて情報を届けられるため、企業理解の促進や応募導線の最適化にもつながります。
採用活動にインタラクティブ動画を活用する6つのメリット

インタラクティブ動画は、企業理解の促進や応募導線の強化、採用ミスマッチの防止など、採用活動においてさまざまなメリットがあります。
その理由について、6つの観点から詳しく見ていきましょう。
記憶に残る
採用動画は複数社を比較しながら視聴されるため、内容によっては印象に残らないこともあります。その点、インタラクティブ動画は自ら選択しながら視聴するため、受動的な動画よりも印象に残りやすい傾向があります。
特に企業文化や働き方といった、テキストだけでは伝わりにくい要素の理解促進に効果的です。
企業文化やオフィス環境を深く理解してもらう手段として活用できます。
志望度・エンゲージメントが向上する
インタラクティブな要素はそれ自体が視聴者の興味を引く効果があります。操作する体験そのものが興味を引き、視聴者の感情を動かすことで従来の動画よりも感情を動かしやすくなります。
その結果、企業への関心や共感が生まれ、志望度の向上や応募を後押しします。
エントリーまでのハードルを下げられる
インタラクティブ動画では、動画の途中にエントリーフォームへのボタンを設置できるため、視聴の流れを切らずに応募へと誘導できます。
通常は動画と応募導線が分離しているため、別ページへの遷移時点で離脱となり、「興味を持ったのに応募しなかった」という機会損失は意外と少なくありません。
インタラクティブ動画であれば、視聴中や視聴直後の意欲が高まっているタイミングを逃さず、そのままエントリーにつなげることができます。
こうした「離脱を生まない導線設計」ができる点は、大きなメリットの一つです。
採用のミスマッチが減る
求職者が知りたい情報を自ら選択して深掘りできるため、表面的な情報だけでなく、業務内容や実際の働く様子まで理解したうえで応募を検討できます。
入社後のギャップは、情報不足よりも「理解したつもり」で起こるケースが少なくありません。
インタラクティブ動画では、求職者自身が気になる情報を深掘りできるため、業務内容や働き方への理解が深まり、自分に合った環境かどうかを判断しやすくなります。
採用プロセスの効率化につながる
企業側は伝えたい情報を整理し、短時間で効率的に伝えることができます。一方で求職者も、自分に必要な情報だけを選んで確認できるため、理解にかかる時間を短縮できます。
その結果、説明会や個別対応の負担を軽減でき、採用活動全体の効率化にも寄与します。
特に情報量が多い企業ほど、この効果が出やすい傾向があります。
視聴データを分析して改善できる
インタラクティブ動画では、どの選択肢がクリックされたのか、どこで離脱が発生したのかなど、視聴者の行動データを取得できます。
通常の採用動画では把握しにくい「求職者が何に興味を持っているのか」を可視化できるため、コンテンツや導線の改善に活用できます。
さらに、エントリーにつながった視聴パターンを分析することで、より応募につながりやすい動画へ継続的に改善していくことができます。
また、採用領域におけるインタラクティブ動画の活用事例では、オンデマンド説明会の実施によってエントリーシート(ES)提出率が20%向上し、説明会後の遷移率が38%向上したケースも報告されています。こうしたデータからも、視聴者の行動を可視化しながら改善を重ねられることが、インタラクティブ動画の強みの一つです。
※出典:MIL株式会社「SocioFuture株式会社 導入事例
インタラクティブ動画だけでなく、採用動画の成功事例も参考にしたい方は、こちらの記事をご覧ください。
インタラクティブ動画で押さえておきたい機能

採用目的でインタラクティブ動画を制作する際は、以下の4つの機能について押さえておきましょう。
ストーリー分岐
インタラクティブ動画では、視聴者の選択によってストーリーを分岐させることができます。
さらに、分岐した先でも新たな選択肢を用意することで、複数のルートや仕掛けを持ったコンテンツを制作することができます。
求職者ごとに異なる関心に合わせて情報を届けられるため、企業理解を深めながら応募を検討してもらいやすくなります。
採用動画であれば、新卒者向けと中途採用向けで内容を分けるなど、ターゲットに合わせた情報提供もできます。
求職者は自分に必要な情報へスムーズにたどり着けるため、企業への理解を深めながら応募を検討する際の判断材料を得られるでしょう。
以下はストーリー分岐の機能を使った事例です。
●株式会社マグナムメイドサービス様

動画タイトル「僕らには夢があるんだ。」
再生から5秒ほどすると、3つの働き方を選ぶ選択肢が表示されます。選択することで、それぞれの働き方を実際にしている人物のインタビュー動画が流れます。
ポップアップ
画像やテキストのウィンドウをポップアップ表示させる機能です。流れている動画に補足説明を入れる際に用いたりといった活用法があります。
求職者から多く寄せられる質問に回答する形式でポップアップを出すのも面白いでしょう。
以下でポップアップの事例を紹介します。
●PHC株式会社様

動画タイトル「One day in PHC」
再生すると、撮影しながらオフィス内を歩く様子が流れます。すれちがった社員が映ると、その社員の名前がポップアップ。名前をクリックすることで社員のプロフィールが確認できる作りです。
エントリーボタン
エントリーボタンは、文字どおりエントリーに直結させるためのボタンです。動画を視聴している最中や直後などの入社意欲が高まっているタイミングに、エントリーシートやエントリーフォームへの入力を促します。
求職者にとっても気持ちが冷めないうちにエントリーできる点がメリットです。
以下でエントリーボタンの事例を紹介します。
●PHC株式会社様

動画タイトル「One day in PHC」 の動画終了後のエントリーボタン
動画の再生がすべて終了すると、インターシップへのエントリーが可能になります。
目次機能
目次機能は動画内の区切りを設定できる機能です。
内容の転換点を示すことができ、視聴者は自分が見たい場面や特定のパートに直接アクセスできます。
採用動画においては、会社紹介や業務内容、商品、サービスの紹介のほか、給与や福利厚生などの待遇面を解説するなどが考えられます。
採用動画の情報量が多い場合に特に有効な機能です。
採用にフォーカスしたインタラクティブ動画の事例を紹介
すでに多くの企業がインタラクティブ動画を採用動画として活用しています。ここでは、弊社Shibuya Movieが制作させていただいた3つのインタラクティブ動画の事例を紹介します。
タカノ株式会社様の事例
長野県に本社を置くタカノ株式会社様では、インタラクティブ動画で事業内容や会社紹介のほか、東京勤務や本社勤務の現役社員インタビューなどを発信しています。
長野県の魅力や休日の過ごし方など、求職者が長野県で働くイメージをもちやすく、応募動機を強化できる内容が特徴です。
株式会社BuySell Technologies様の事例
採用オウンドメディア向けに、多種多様なコンテンツを20本以上制作し、学生が社風や業務への理解を深められる構成のインタラクティブ動画です。
複数の職種・キャリアを比較しながら視聴できる構成を軸に設計されています。
動画内では、さまざまな役職の社員インタビューを視聴でき、社員の活動や価値観を多角的に理解できるのが特徴です。
関心のある内容を選択しながら視聴できるため、自分に近い視点で企業理解を深めやすく、入社後の働く姿を具体的にイメージしながら応募を検討できます。
本田航空株式会社様の事例
本田航空株式会社様では、事業やサービスの幅が広いため、インタラクティブ動画を活用し、PR・事業紹介・ホンダフライトトレーニングセンター・遊覧飛行といったテーマごとにコンテンツを分けて制作しています。
コーポレートサイトの各ページに対応する動画を埋め込むことで、閲覧している情報に応じて適切なコンテンツへ誘導できる構成になっており、視聴数の向上につながる設計が取り入れられています。
複数の情報を一度に見せるのではなく、必要な内容を段階的に見せることで理解しやすくしつつ、関心に応じて深く知ることができる点が、この事例の特徴です。
インタラクティブ動画ならではの情報設計が活用されています。
採用インタラクティブ動画を作成するステップ

インタラクティブ動画の制作は、単なる撮影・編集ではなく「誰に何を伝え、どう行動につなげるか」を設計するプロセスです。ここでは、成果につなげるための制作ステップを紹介します。
目的とターゲットを明確にする
認知拡大、応募の質向上、ミスマッチ防止など、採用活動における課題を特定し、動画の目的を設定します。
あわせて、新卒か中途か、エンジニアか営業かなどターゲットを明確にし、それぞれが抱く疑問や興味を具体化する必要があります。
インタラクティブ動画の場合、この工程は「分岐設計」に直結します。
ターゲットごとに知りたい情報が異なるため、誰にどの情報を見せるのかを整理したうえで、どのタイミングで選択させるか、どの情報に分岐させるかを設計する必要があります。
たとえば、職種別に関心の高いポイントが異なる場合、動画の序盤で職種選択を設けるのか、それとも共通理解を作った後に分岐させるのかによって、理解度や離脱率が大きく変わります。
目的とターゲットが曖昧なままでは、こうした設計が成立せず、分岐が機能しない動画になってしまうため注意が必要です。
撮影・編集する
社員インタビューやオフィス風景、座談会などの素材を撮影します。
インタラクティブ動画では、どこで分岐させるのかを想定しながら、シーンごとに活用できる素材を準備することが欠かせません。
編集では、分かりやすいメッセージと体験設計を意識しながら、分岐ポイントやボタンを配置していきます。
また、どのルートを選択しても必要な情報が伝わるよう、各コンテンツの役割を整理することも欠かせません。
あわせて、スマートフォンでの操作性や表示の見やすさを確認し、配信環境に合わせて縦型・横型のレイアウトを調整します。
ツールの選定・構築
ツールは、パワーポイント感覚で操作できるかといった使いやすさに加え、分岐やボタン設置といったインタラクティブ機能を設計どおりに実装できるかを基準に選定します。
また、既存の採用サイトやSNSへの埋め込みやすさも重要なポイントです。
配信環境によっては機能に制限がかかる場合があるため、想定している導線の中で問題なく動作するか事前に確認する必要があります。
効果測定・改善
インタラクティブ動画では、どの分岐がクリックされたか、どのシーンで離脱したか、どの選択肢がコンバージョン(応募)につながったかを分析することができます。
こうしたデータをもとに、クリック率が低いシーンの見せ方を見直したり、分岐のタイミングや選択肢そのものを調整したりすることで、視聴体験を改善していきます。
特に重要なのは、「どの情報に関心が集まったか」だけでなく、「想定していた導線どおりに行動しているか」を検証することです。
設計と実際の視聴行動の差分を把握することで、より応募につながる構成へとブラッシュアップできます。
採用にフォーカスしたインタラクティブ動画制作の費用相場・制作期間

採用向けインタラクティブ動画の費用は、撮影規模や分岐数、インタラクティブ機能の実装範囲によって大きく変わります。
単純に「動画の長さ」ではなく、「どの程度の表現を取り入れるか」「どれだけ撮影・編集工数が必要か」が主な決定要因となります。
比較的シンプルなインタビューやQ&A形式であれば、費用は10〜30万円程度、制作期間は2週間〜1カ月が目安です。
この場合、既存素材や最小限の撮影で構成できるため、短期間での制作が可能です。
社内風景やオフィスツアーのように撮影範囲が広がる場合は、30〜80万円程度、制作期間は1〜1.5カ月程度が一般的です。
複数のシーンを撮影し、それぞれを分岐させる設計にすることで、より具体的な職場イメージを伝えられるようになります。
さらに、社員の1日密着や座談会など、ストーリー性を持たせたコンテンツになると、80〜200万円程度、制作期間は1.5〜2カ月程度が目安になります。
人物の魅力や働き方を深く伝える分、撮影・編集の工数も増え、設計の重要度も高まります。
ドラマ仕立てなど高クオリティな映像表現を取り入れる場合は、200万円以上、制作期間も3カ月以上になるケースが一般的です。
演出やシナリオ設計に加えて、分岐構造との整合性も考慮する必要があり、全体の制作難易度は大きく上がります。
インタラクティブ動画を制作する際の注意点
インタラクティブ動画は使い方次第で大きなメリットを得られますが、設計や構成によって成果に差が出やすい手法でもあります。
ここでは、制作時に押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
動画制作の目的を明確にする
インタラクティブ動画の制作では、目的を明確にすることがポイントです。
実際には、「とりあえず分岐を増やそう」と考えてしまい、情報が整理されないまま制作が進むケースもあります。その結果、視聴者がどこを選べばよいのか分からず、かえって離脱を招くこともあります。
採用動画の場合、目的は求める人材の採用です。自社が伝えたいことだけでなく、視聴者がどの情報を求めているのかという視点に立って内容を整理する必要があります。
また、最終的に応募につなげるためには、直接エントリーフォームに入力してもらうのか、求人ページに誘導するのかといった導線設計も重要になります。
インタラクティブ動画では、分岐の設計とこの導線が連動するため、どのタイミングでどの行動を促すかまで含めて考えることが求められます。
飽きさせない工夫をする
インタラクティブ動画は、視聴者が選択肢を操作しながら視聴できるため、通常の動画より印象に残りやすい一方で、操作や情報が多すぎると途中離脱につながることがあります。
そのため、視聴者に見せたい情報を整理し、操作と情報量のバランスを意識した設計を考える必要があります。
たとえば、現場社員の1日を追う動画で職種ごとにストーリーを分岐させたり、チャプター機能を設けて見たい情報へ素早くアクセスできるようにしたりすることで、視聴のストレスを軽減できます。
また、ターゲットごとに情報を整理することで、内容を理解しやすくなり、離脱防止にも効果的です。
モバイルファーストのUI設計を行なう
インタラクティブ動画では、視聴者の多くがスマートフォンで操作することを前提に設計する必要があります。
パソコンでは問題なく押せるボタンでも、スマートフォンでは小さすぎてタップミスが発生し、ストレスや離脱の原因になることがあります。ボタンの大きさや配置が片手操作の範囲内に収まっているかなど、細部の設計まで確認することが大切です。
また、インタラクティブ動画は操作が発生する分、読み込み速度も体験に大きく影響します。通信環境を考慮し、過度にデータ容量が大きくならないように調整する必要があります。
操作しづらいUIや読み込みの遅さは、それだけで視聴体験を損ない、設計した導線が機能しなくなるため注意が必要です。
利用しているプラットフォームで公開可能かを事前に確認しておく
インタラクティブ動画は、利用するプラットフォームによって実装できる機能に制限があります。
たとえばYouTubeでは、動画中に次のコンテンツへ誘導するカード機能や終了画面は用意されているものの、自由な分岐や導線設計を実現するには不十分なケースもあります。
そのため、「どの機能が使えるか」ではなく、「設計した体験が再現できるか」という観点で公開環境を確認することが求められます。
想定した分岐や導線がそのまま実装できない場合、動画そのものの効果が大きく変わってしまうためです。
一方、オウンドメディアであれば実装の自由度は高く、インタラクティブな機能も柔軟に組み込むことができます。
ただし、サイトの構成やサーバー環境によっては動作に影響が出ることもあるため、表示速度や運用面も含めて事前に検討しておく必要があります。
【参考】インタラクティブコンテンツの具体例
本記事では採用向けのインタラクティブ動画を中心に紹介してきましたが、インタラクティブコンテンツの考え方は動画以外にも活用されています。
ここでは代表的なコンテンツ例を簡単に紹介します。
インタラクティブ動画
前述の通り、視聴者がストーリーの分岐を選択できる動画コンテンツです。
あらかじめ用意された複数のルートから、自分に必要な情報だけを選んで視聴できるため、総再生時間が長い動画でもストレスを感じにくく、理解しやすい点が特徴です。
ゲーム・クイズなどへの分岐
回答や選択に応じて表示内容が変化するコンテンツです。
参加型の体験を提供できるため、ユーザーの興味や理解を深めやすい特徴があります。
計算機
入力した数値に応じて結果を表示するコンテンツです。
料金シミュレーションや見積もり作成などに活用され、サービス理解を促進します。
インフォグラフィック
図表やデータを視覚的に分かりやすく伝えるコンテンツです。
ユーザーが必要な情報だけを選んで確認できる形式もあります。
ホワイトペーパー・電子書籍
デジタル資料です。
動画やボタンなどを組み込んだデジタル資料です。
閲覧者が関心のある情報を選びながら読み進めることができます。
インタラクティブ採用動画に関するよくある質問
最後に、インタラクティブ採用動画に関して企業の採用担当者からよくいただく質問をまとめました。制作期間や費用感、運用時のポイントなど、導入前に確認しておきたい内容を紹介します。
どんな企業に向いていますか?
職種や働き方によって伝える情報が異なる企業に向いています。情報を分岐して見せることで、理解度を高めやすくなります。
通常の採用動画との違いは?
通常動画は認知向け、インタラクティブ動画は理解促進や応募導線の強化に向いています。目的に応じて使い分けるのが効果的です。
自社でも制作できますか?
ツールを使えば制作は可能ですが、分岐や導線の設計によって成果が変わるため、設計段階が重要になります。
費用はどのくらいかかりますか?
内容や分岐の数によって異なりますが、シンプルな構成であれば10〜30万円程度、本格的な採用動画では80万円以上が目安です。
インタラクティブ動画は採用サイト以外でも活用できますか?
採用サイトだけでなく、会社説明会、採用オウンドメディア、SNS広告、スカウトメールなどにも活用できます。求職者が知りたい情報に応じて内容を出し分けられるため、さまざまな接点で企業理解を促進できます。
まとめ
インタラクティブ動画は、視聴者の関心に応じて情報を出し分けられるため、企業理解の向上と応募導線の強化を同時に実現できる手法です。
採用動画の効果を高めたい企業にとって、有力な選択肢の一つです。
一方で、分岐や導線の設計、操作性によって成果が大きく変わるため、インタラクティブ動画では「誰に何を理解させ、どの行動につなげるか」を軸に設計することが重要です。
Shibuya Movieでは、分岐設計や導線設計といった成果に直結する部分から設計を行い、採用課題に合わせたインタラクティブ動画の制作を支援しています。
単なる動画制作にとどまらず、応募につながる設計まで含めて検討したい場合は、ぜひご相談ください。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。






