映像制作・動画制作のコラム
2023年9月6日
マニュアル動画を作成するメリット・デメリットと実際の作り方について映像のプロが解説
近年は動画コンテンツの需要の高まりにより、マニュアル動画を作成する企業が増えています。こうした背景もあり、商品説明や社員教育にかかるコストを削減すべく、マニュアル動画を作成したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、マニュアル動画を作成するメリット・デメリットや、制作の手順を解説します。
マニュアル動画に興味はあるもののまだ着手できていない、そもそも何から始めればよいかわからない方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マニュアル動画とは
マニュアル動画とは、業務手順や製品の操作方法など、必要な情報を動画形式にまとめたものです。
マニュアル動画では、画像や文章で伝えにくい要素を視覚的に説明できるため、商品やサービスと連動させることでユーザビリティを高められます。
また、社員の入れ替わりが多い企業や複数の店舗を展開する企業などでは、教育用のビジネスマニュアルを作成することで社員教育にかかるコストを削減できます
マニュアル動画は大きく分けて、社外向けと社内向けの2種類があります。下記では社外向け・社内向けそれぞれの具体的な事例をご紹介します。
社外向けマニュアル動画
社外向けマニュアル動画には、
- ・製品やサービスの取り扱い方法を説明する動画
- ・機械の操作手順を説明する動画
- ・会員登録の方法を説明する動画
などがあります。実際の動画もご紹介します。
[レストランサービスの基本]サーバーの使い方/公式チャンネルM&Sサービスパートナーズ
https://www.youtube.com/watch?v=scQrv_dgDGE
正しい身だしなみ/株式会社リオ 本社
https://www.youtube.com/watch?v=jsQ2iv67T8M
ホテル・レストランスタッフ研修映像/あさのグループ
https://www.youtube.com/watch?v=_j2wAz3mbXA
【stera】stera terminal取り扱い説明動画(全編)【三井住友カード公式】/三井住友カード【公式】
https://www.youtube.com/watch?v=nPadOZfxvSk
社内向けマニュアル動画
社内向けマニュアル動画には、
- ・新入社員に向けた研修用資料の動画
- ・店舗の運営ルールをまとめた動画
- ・電話応対ルールをまとめた動画
などがあります。実際の動画もご紹介します。
【ロリポップ!】ユーザー専用ページのログインパスワード確認マニュアル/ロリポップ!レンタルサーバー&マネージドクラウド
https://www.youtube.com/watch?v=eJD5y5zBwWU
【動画マニュアル】PCマイページ ユーザーマニュアル 全機能編【ジョブカン勤怠管理】/ジョブカン【jobcan】
https://www.youtube.com/watch?v=RdlxBEjclQk
ハンディーターミナル基本的な使い方|東芝テック製オーダーエントリーシステム『OrderStar』編/春日井流通マシン
https://www.youtube.com/watch?v=pedSArOQvE8
[ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ]ご使用前の準備/ネスレ日本公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=iheqAp20f0k
マニュアル動画を作るメリット
マニュアル動画を作ると、次の4つのメリットがあります。
1.自社の資産になる
マニュアル動画は一度作れば二度目以降はコストをかけることなくさまざまな場面で活用でき、資産としての価値を見込めます。
作成すると、紙に印刷したマニュアルに比べても、印刷代などのコストがかかりません。長期的に活用できる点や、容易に再配布・掲載ができる点を考慮すると、作成するメリットは大きいといえるでしょう。
2.作業コストを圧縮できる
動画は文章の5,000倍の情報量を伝えられるといわれており、1分の間に動画で伝えられる情報量はWebサイトの約3,600ページ分に匹敵する計算です。
社内外向けのマニュアルを動画化することで、口頭やテキストで説明を行なうよりもはるかに少ないコストで情報を伝えられます。
そのため、作業コストを削減したい場合は、マニュアルの動画化を検討するとよいでしょう。
3.営業資料としても使える
自社の商品やサービスを営業する際、マニュアル動画を活用することで操作感などをイメージしてもらいやすくなります。
マニュアル動画を動画視聴サイトやクラウドなどにアップしておくと、時間や場所に関係なく視聴できるため、取り引き先へ何度も足を運ぶ必要がありません。
社外での使用や持ち出しが難しい商品についても、マニュアル動画の活用で説得力のあるプレゼンテーションを行なえるでしょう。
4.紙媒体よりもわかりやすい
マニュアル動画の場合、複雑な操作や作業をともなうものでも、視覚と聴覚の両方でわかりやすく説明できるのが強みです。
実際の操作や作業を、疑似体験のように人の動きや音声をともなった映像として見られるなど、紙媒体に比べ、習熟度や理解度が高くなる点もマニュアル動画のメリットでしょう。
自社向けや社外問わず、分かりやすいマニュアル動画の制作ならShibuya Movieにお任せください!
どんな人にでも分かりやすいマニュアル動画の制作をサポートさせていただきます。
マニュアル動画を作る際のデメリット
マニュアル動画は紙媒体に比べてメリットが多いため、多くの企業で採用されているコンテンツです。しかし、作成するうえでは紙媒体にない以下のようなデメリットもあります。
1.内容の更新が大変
マニュアル動画の場合、どんなに細かな内容の更新であっても、マニュアルを変更する際は動画の作り直しや編集をしなければいけないのがデメリットです。
定期的に改修を行なう商品やサービスの場合、改修のたびにマニュアル動画の更新が必要になるため、作業の負担を感じやすいでしょう。SNSや動画視聴サイトにマニュアルをアップロードしている場合は、新しいものを再アップロードする作業や、顧客や社員への周知も必要です。
こうした負担を少しでも軽減するためには、動画での説明が必要ない部分は静止画を使うなどして、改修のたびに更新しなくて済むような構成を考えることが大切です。
2.部分的な確認が難しい
部分的な確認や修正を行なう際、紙の資料はページごとに修正や差し替えが可能ですが、動画はピンポイントで再生することが難しい場合があります。
動画の内容やストーリーによっては、部分的な修正にともなって動画全体の構成から作り直さなければいけないケースもあるでしょう。こうした動画の特性から、マニュアル動画を作る際は内容やテーマに合わせて動画を短く区切り、長編の構成にしないことが大切です。
特に、情報量が多い場合は動画を短く区切って数本に分けるとよいでしょう。1本の長い動画に比べ、視聴者の集中力も持続しやすくなります。
マニュアル動画の作り方
マニュアル動画制作の基本的なフローと、各ステップのポイントを解説します。
1.動画を作る目的を定義する
まず、マニュアル動画を作る目的を明確にし、ターゲットや盛り込む内容を決めていきます。なぜマニュアル動画が必要なのか、どのような人にマニュアル動画を届けたいか、どのような内容なら視聴者が理解しやすいかといった点を深掘りしていきましょう。
マニュアル動画は、最終的に視聴者が理解しやすい内容にまとまっていることが大切です。目的やターゲット、内容が定まっていれば、次のステップ(企画・構成)もスムーズに進められるでしょう。
2.企画・構成を作成する
前のステップで決めた内容に沿って構成案を作成し、動画全体の流れや細かな撮影スケジュールを決めていきます。ターゲットが求めている情報が盛り込まれているか、無理なく撮影できるスケジュールになっているか確認しましょう。
台本が必要な場合は企画・構成の段階で作成します。撮影機材や撮影場所の確保、モデルの起用などもこの段階で済ませておくことで、撮影時の時間ロスを防げます。
3.動画の撮影を行なう
構成案に沿って動画の撮影を行ないます。撮影時は、同じシーンをさまざまなアングル(角度)や方向、パターンで撮影しておくことで動画素材が充実し、よりクオリティの高い動画に仕上げることができます。
撮影パターンが少ないと、撮りなおしが必要となるリスクもあるため注意しましょう。
4.動画の編集・修正を行なう
撮影した動画を編集します。不要なシーンのカットやトリミングを行なって必要な映像のみをつなぎ合わせ、強調させたい部分にテロップやナレーションを入れていきます。
必要に応じてBGMや効果音、図やアニメーションなどを入れることで動画のクオリティが上がり、より見やすいマニュアル動画になるでしょう。
近年は電車やバス移動などの隙間時間を活用して動画を視聴する人も多いため、そのような層に向けたマニュアル動画では字幕を入れるのも効果的です。
編集時に足りない動画素材があれば、撮りなおしを検討しましょう。
5.動画を公開する
完成した動画を公開します。社外向けマニュアル動画の場合、ホームページやSNS、動画視聴サイトなどにアップロードしたり、動画URLをメールマガジンで送信したりして周知させましょう。
社内向けマニュアル動画の場合は、社内のWebサイトや共有フォルダにアップロードしたり、社員に動画URLを配布したりして、必要に応じて視聴指示を出しましょう。
おわりに
マニュアル動画は、紙媒体に比べて多くの情報をわかりやすく伝えられるコンテンツです。作成や更新には一定のコストがかかりますが、情報資産として長期的に活用できることから費用対効果が高く、視聴する側の習熟スピードも速いといったメリットがあります。
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