映像制作・動画制作のコラム
2023年1月20日 最終更新日:2026年3月26日
動画制作はテロップの入れ方がキモ!効果的なテロップ作成のコツを解説

テロップの作り方ひとつで、動画の見やすさは驚くほど変わります。最近、SNS向けの短尺動画を制作していても、フォント選びや配置の工夫だけで離脱率が大きく変わる場面をよく目にします。
本記事では、Premiere Pro を例に、基本的なテロップ入れの流れや、使う際に押さえておくと役立つポイントを、実務での気づきを交えながらわかりやすく紹介します。
とくに、効果的なテロップを作るコツと注意点について詳しく解説していきます。明日からすぐに実践できる内容ばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。
テロップとは
動画制作におけるテロップとは、音声だけでは伝わりにくい情報を文字で補足し、視聴者の理解を高めるための重要な表現手法です。テロップ例(下):フォントサイズを変えることで、より重要なことをユーザーに伝えます。

テレビ番組やYouTubeなどで広く使われており、字幕、強調したいキーワード、説明文などその役割は多岐にわたります。また、視聴者の注意を引きつけ、情報を整理して届ける“情報設計”の要素としても欠かせません。
特に近年はスマホ視聴や“ながら見”が増えたことで、テロップの「視認性」と「読みやすさ」がより重視されるようになっています。さらに、テロップは単なる文字装飾ではなく、動画全体の流れやテンポに合わせた演出として機能し、コンテンツのクオリティを大きく左右する存在です。
動画にテロップを入れるメリット

はじめに、動画にテロップを入れることで得られる代表的な3つのメリットを取り上げ、わかりやすく解説していきます。
視聴者の理解度が上がる
テロップを入れる最大のメリットのひとつが、視聴者の理解度を大きく高められる点です。音声だけでは流れてしまいがちな情報も、文字として視覚的に示すことで「視覚+聴覚」の二方向から認識でき、内容の定着が早くなります。
実写の企業PR動画や採用動画では、固有名詞や数字が多く、テロップを併用した方が視聴者の理解度が上がりやすいと言われています。制作現場でも、専門用語が多い動画ではテロップを補足として活用することで誤解を防ぎ、内容が伝わりやすくなるケースが多くあります。
ミュート再生でも内容が伝わる
スマートフォンで動画を見る際、音声を出せない環境は想像以上に多く存在します。通勤電車、カフェ、オフィス、深夜の自宅など、視聴者は「気軽に音を再生できない状況」で動画を見ているケースが非常に一般的です。
実際、Digidayが紹介したSharethrough社の調査では、全体の75%が「スマートフォンで動画を見るときは音をミュートにしている」と回答しており、モバイル視聴の“無音文化”が広く定着していることが明らかになっています。
このような視聴環境では、音声だけに依存した動画は内容が伝わりにくく、スクロールされてすぐ離脱されてしまう可能性が高くなります。
テロップがあることで、
- ●音が出せない状況でも内容が理解できる
- ●主要なポイントが一目でわかる
- ●情報が視覚的に整理され、スクロール離脱を防げる
といった効果が生まれます。
特にYouTubeやSNSの短尺動画では、ユーザーが無音のままフィードを流し見する傾向が強く、テロップの有無が 視聴継続率やエンゲージメント に直結します。
視聴維持(離脱率低下)につながる
テロップがあることで、それに付随する様々な効果が働くため、動画の視聴維持につながりやすくなります。映像と音声だけでは単調に感じてしまう場面でも、テロップが入ることでリズムが生まれ、“テンポよく感じられる”のです。
さらに、「今どの話題に触れているのか」が文字で示されることで、視聴者が置いていかれにくくなり、理解しやすい構成になります。加えて、YouTubeやSNSではテロップの有無がエンゲージメントや視聴完了率に直結するケースが多く、離脱を防ぐ効果も高いと言えます。
テロップを入れられるおすすめ動画編集ソフト

ここでは、どの編集ソフトを使えば効率よく作業できるのか迷う方のために、初心者からプロまで幅広く使われている代表的な動画編集ソフトを3つ厳選して紹介します。
それぞれの特徴や使いやすさのポイントをわかりやすく解説するので、自分に合ったソフト選びの参考にしてみてください。
Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Proは、テロップや字幕を細かく作り込みたい人に最も向いている動画編集ソフトです。フォント、サイズ、色、縁取り、影、背景帯などを自由にカスタマイズできるほか、複数のテキストレイヤーを重ねて「強調」「補足」「通常文」といった役割ごとに構成を分けることも可能です。
また、キーフレームを使った動きの調整やアニメーション、モーショングラフィックスとの組み合わせにより、動きのあるテロップ表現も自在につくれます。
プロの現場で選ばれるソフトだけあって操作はやや本格的ですが、慣れれば“できない表現はほとんどない”と言えるほど柔軟性が高く、凝ったテロップを作りたい人にとって最有力となるツールです。
Final Cut Pro
Final Cut Pro は、macOSユーザーにとって扱いやすく、直感的な操作性と高い安定性が魅力の動画編集ソフトです。
テキスト挿入やタイトル機能がシンプルでわかりやすく、標準搭載されているタイトルやテロップのテンプレートも豊富なため、初心者でも“きれいで整ったテロップ”を短時間で作ることができます。シンプルな字幕や基本的なテロップ制作なら、このソフトだけで十分対応できるレベルです。
一方で、複雑なアニメーションや細部まで作り込みたい場合は、Premiere Pro に比べて設定の自由度がやや物足りない点もあります。それでも、編集の快適さ、Macとの相性の良さ、軽快な動作を求めるユーザーにとっては、テロップ制作と映像編集のバランスが非常に良い頼れるソフトです。
PowerDirector
PowerDirectorは、初心者から中級者まで幅広く支持されている国内でも人気の高い動画編集ソフトで、テロップ挿入や字幕編集などの基本機能がしっかり揃っているため、最初の一本として選びやすい点が特徴です。
豊富なテンプレートやプリセットが用意されており、難しい設定をしなくても“それっぽいテロップ”をすぐに作れるので、動画編集に不慣れな人や急ぎで仕上げたい場合にもとても便利です。
一方で、細かなデザイン調整や高度なアニメーション表現は上級者向けソフトに比べると自由度がやや限られますが、使いやすさ・基本性能・価格のバランスが非常に良く、コストパフォーマンスに優れた編集ソフトとして多くのユーザーに選ばれています。
Premiere Proを使ったテロップの基本的な入れ方

本章では、Premiere Pro(プレミア プロ)を例に、素材のセットアップから文字デザイン、アニメーション処理まで、現場でも用いられるテロップ制作の基本工程を6つのSTEPで解説します。
- STEP1. 素材読み込みとタイムライン設置
- STEP2. テロップの追加(テキストツールで文字入力)
- STEP3. 見た目の調整(フォントや色・背景などを編集)
- STEP4.タイミング調整(表示開始/終了位置と長さ設定)
- STEP5. 装飾やアニメーションを追加
- STEP6. 確認と微調整、書き出し
STEP1. 素材読み込みとタイムライン設置
Premiere Proでテロップを入れる際は、まず動画編集の土台となる「素材読み込み」と「タイムライン設置」が重要です。
新規プロジェクトを作成したら、使用する動画素材をプロジェクトパネルに読み込み、編集順にタイムラインへ配置します。この作業を丁寧に行うことで、テロップを挿入する位置や表示タイミングを正確に把握でき、後の編集効率が大幅に向上します。
また、Premiere Pro のワークスペースを「エフェクト」などテロップ編集に適したレイアウトへ切り替えておくと、テキストツールやフォント設定へのアクセスがスムーズになり、見やすいテロップを効率よく作成できます。
STEP 2. テロップの追加(テキストツールで文字入力)
Premiere Proでテロップを追加する際は、ツールバーから「横書き文字ツール(Tアイコン)」を選択し、プレビュー画面をクリックすると文字入力ができるようになります。
入力したテキストは、自動的に新規テキストレイヤー(クリップ)としてタイムラインに追加され、映像に合わせた細かな調整が可能です。
また、Premiere Proには「文字起こし(Speech to Text)」機能が搭載されており、動画内の音声を自動でテキスト化してキャプションとして配置できます。特に長尺の動画やインタビュー素材では、手動入力よりも大幅に効率が上がり、編集作業の時間短縮に大きく貢献します。
STEP 3. 見た目の調整(フォントや色・背景などを編集)
テキストを選択したら、「グラフィックテンプレート」パネルでフォント、サイズ、文字色、縁取り、背景帯、不透明度、シャドウを順に調整できます。
変更するとすぐプレビューに反映されるので、映像に合うデザインを確認しながら進められます。位置を調整したい場合は選択ツールで画面上のテキストをドラッグし、中央揃えや下部固定など目的に合わせて配置を整えます。
STEP 4. タイミング調整(表示開始/終了位置と長さ設定)
タイムライン上のテキストクリップを確認し、両端をドラッグして表示開始と終了のタイミングを調整します。セリフに合わせたい場合は波形や映像の切り替わりを目安に設定すると正確です。
複数のテロップが続く場合は、新しくテキストレイヤーを追加するか、既存のクリップを分割して管理すると、整理しやすく編集がスムーズになります。
STEP 5. 装飾やアニメーションを追加
テロップの内容と位置が決まったら、必要に応じて装飾を加えて見やすく整えます。「グラフィックテンプレート」パネルで背景帯、縁取り、影などをオンにすると、明るい映像や柄のある背景でも文字が読みやすくなります。
動きを付けたい場合は「エフェクトコントロール」を開き、モーションのキーフレームでフェードイン・フェードアウトなどの簡単なアニメーションを設定できます。視認性と統一感を意識しながら調整しましょう。
STEP 6. 確認と微調整、書き出し
編集が一通り終わったら、動画全体を最初から再生し、テロップの表示タイミング・読みやすさ・位置ズレがないか確認します。
シーンごとに文字が背景に埋もれていないか、表示が短すぎないかなどもチェックポイントです。気になる箇所があればテキストクリップを調整し、問題がなければ「書き出し」メニューから形式を選び、動画をエクスポートして完成です。
効果的なテロップを作成するコツ・注意点

さいごは、フォント選びや色使い、文字の開き方、表示位置や時間など、クオリティを左右する実務的なポイントをまとめて解説します。
- ● 見やすいフォントを選択する!
- ● 文字の色やサイズ、ストロークでさらに見やすく!
- ● 漢字orひらがな?文字の開閉に注意!
- ● テロップの位置、セーフマージンを意識しよう!
- ● 適切な表示時間・文字量で!
見やすいフォントを選択する!
テロップを入れるときにまず意識したいのが、フォントの“見やすさ”です。書類では読みやすいフォントでも、動画になると線が細くて読みにくい…なんてこともしばしば。たとえば MS ゴシックなどは、背景の色や動きによって視認性が下がることがあります。
そのため、動画の雰囲気を壊さず、しっかり読めるフォントを選ぶことが大切です。また、あまり多くのフォントを使うと全体にまとまりがなく見えてしまうため、タイトル・本文・強調用などを合わせても“2~3種類まで”に抑えるのがおすすめ。
変化をつけたいときはフォントを変えるより、太さやサイズを調整するほうが自然で読みやすい仕上がりになります。
文字の色やサイズ、ストロークでさらに見やすく!
テロップをより見やすくするためには、文字の色やサイズを工夫することが大切です。最近はスマホなど小さな画面で視聴されることが多いため、フォントサイズはやや大きめに設定すると安心です。
また、背景とのコントラストがしっかり取れる文字色を使うことで可読性がぐっと上がります。さらに、文字の輪郭を強調するストローク(縁取り)や、背景に薄い帯(テロップベース)を敷く方法も有効です。
ただし、装飾のやりすぎには注意が必要。縁取りや影、アニメーション、背景帯を多用すると視線が散ってしまい、伝えたい情報が埋もれてしまうことがあります。統一感を意識しつつ、ブランドカラーや映像の雰囲気に合う最小限の装飾でまとめるのが、見やすく品のあるテロップづくりのコツです。
漢字orひらがな?文字の開閉に注意!
テロップに文字起こしをする上で、漢字を用いるかひらがなで表記するか、つまり文字を開くか閉じるかによって大きく印象が変わります。(開く:ひらがな表記、閉じる:漢字表記)
例えば、「〜のような感じで」「〜のようなかんじで」では、かしこまった雰囲気か砕けた雰囲気か、印象に大きな違いが生まれます。
また、例えば「いわゆる」という言葉は聞き慣れていますが、「所謂」のように漢字で表記してしまうと、テロップで表示される一瞬ではわかりにくい印象を与えてしまう場合もあります。
そのほか、一つの動画内で半角数字と全角数字が混在したり「わかる」と「分かる」が混在するなど表記の揺れにも注意が必要です。
テロップの位置、セーフマージンを意識しよう!
テロップを置く位置は、読みやすさを左右する大切なポイントです。ここで基準にしたいのが「セーフマージン」。動画編集画面に表示されるガイド線のことで、外側が「アクションセーフマージン」、内側が「タイトルセーフマージン」と呼ばれます。
本来はテレビ放送で映像の端が見切れないようにするためのルールでしたが、現在の動画制作でも位置調整の目安として活用されています。
一般的には、テロップの下段をアクションセーフに合わせるとバランスが良く、読みやすい仕上がりになります。逆に、位置が毎回ずれていると画面が落ち着かず、素人っぽく見えてしまう原因に。
複数テロップを使う場合は、上下・左右の位置を揃え、人物や重要な情報と重ならないように配置することで、視線の流れも自然になり、プロらしい印象に仕上がります。
適切な表示時間・文字量で!
テロップは、適切な“表示時間”と“文字量”を意識することで、ぐっと読みやすくなります。表示時間が短すぎると視聴者は読み切れずにストレスを感じてしまい、逆に長すぎると画面が重たく見えてしまいます。
目安としては、1行あたり15~20文字程度に抑えるとバランスが良く、スマホ視聴でも無理なく読めます。また、内容が長くなる場合は、1つのテロップに詰め込むのではなく、映像のテンポに合わせて2~3枚に分割して表示するのがおすすめ。
そうすることで読みやすさと理解しやすさが両立し、動画全体のテンポも損なわれません。視聴者の“読むスピード”を常に意識しながら調整していくことが大切です。
まとめ
いかがでしたか?テロップは、動画の情報をより確実に届けるための大切な要素です。
フォントや色、配置、表示時間といった基本を整えるだけでも、視聴者の受け取り方は大きく変わります。
今回紹介したポイントは、どれもすぐに実践できるものばかりです。動画づくりの際に少し意識していただくだけで、仕上がりの印象がきっと良くなるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
「もっと見やすい動画にしたい」「テロップ含めプロクオリティで作りたい」といったご相談があれば、シブヤムービーが企画から仕上げまで丁寧にサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。
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