映像制作・動画制作のコラム
2022年11月8日
動画・映像制作会社の選び方を徹底解説
昨今のデジタル社会においては、業種を問わず動画や映像媒体を企業が利用するケース、シーンが増え、広報担当者の中には動画・映像制作会社とのやり取りの機会が頻繁になってきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしくは、これから動画を利用したプロジェクトに取り掛かろうとしている方が、本記事をご覧になっていただいていることもあるかと思います。
普段目にする機会の多い動画ではありますが、いざ制作するとなると「これってどうやって作るんだろう?」と多くの「?」に悩まされるのが動画制作初心者の通過儀礼でもあります。ここ数年の動画・映像業界の市場規模の拡大に比例して動画・映像制作会社の数も激増し、インターネットで検索すれば無数の制作会社がヒットするため、皆さんも動画・映像を制作するには制作会社に依頼すればよい、ということはもうご存じかもしれません。
しかしながら、その無数にある動画・映像制作会社の中からどのようにして依頼先を選定すれば良いのでしょうか。どのような制作会社に依頼をすれば良い作品を制作できるのか、スムーズに制作できるのか、またはどのような依頼をすればイメージ通りの制作を行うことができるのか。これらのコツやポイントを抑えておくことで、みなさんの映像制作そのもののクオリティは格段に向上します。
本記事ではそれらのコツやポイントを余すことなく解説していきます。これから動画・映像制作に取り組もうと考えている方はもちろん、既に制作経験のある方も、今後の制作に役立つ内容が盛りだくさんとなっているので、是非参考にしてみていただければと思います。
目次
動画・映像制作会社に制作依頼をする際に準備しておくこと
実際に制作会社との交渉や打ち合わせが始まると、正式な見積りを受け取る手前の段階でさえ、多くの「?」に悩まされ話を進められない状況に陥ることがあります。当然、実績のある経験豊富な制作会社が相手先であれば、フェイズ毎に必要な情報の確認を行ってくれることがほとんどですが、事前の準備が足りていないと、場合によっては制作会社側に流されながら制作を進めていくことにもなりかねません。そうした状況に陥らないためには、社内で制作する動画についていくつかの項目を固めておき、準備を整えておくことが肝要です。
動画の利用目的を明確にしておく
いったいどのような目的の動画・映像制作を行おうとしているのか。これに関しては厳密に決めておく必要があります。例えば、制作会社との意思疎通がうまくいかず目的が曖昧に伝わってしまった場合、本来は「認知の拡大」を目的としていたにもかかわらず、動画を制作していく過程で、ブランディングや商品訴求など、複数の項目に触れる内容で進んでしまうといったこともありえます。制作会社としても、目的ははっきりと伝えてもらう方がはるかにやりやすく、効率的でもあります。
ターゲットを明確にする
動画の利用目的と同様に、ターゲットを明確にすることも制作会社と制作をスムーズに進めていく上では重要なことです。動画のテイストや演出はターゲットによって大きく異なり、これらは動画制作においては軸となる要素だからです。通常なんらかのキャンペーンを計画する段階でターゲットの決定は行われているかと思うので、ターゲットを明確にするというよりは「早い段階で制作会社にターゲットについての情報を伝えておく」ことが、スムーズな動画制作を行う際のポイントであると思っておくとよいでしょう。
参考動画をピックアップする
動画制作を検討する段階で、「こういう感じの動画にしたい」というイメージサンプルがピックアップできている場合は、それらを参考映像として提出するのが良いでしょう。これがあると、制作会社も制作する動画の方向性をすぐに判断できるだけでなく、より正確な見積りを出すことができます。もし参考にしている事例がない場合は、イメージに近い動画や映像(映画やドラマ、アニメのワンシーンなどでも可)を事前にいくつかピックアップし、制作会社に渡せるように準備をしておきましょう。
予算を決めておく
動画・映像制作に割ける予算が多ければ多いほどクオリティの高い作品を作ることができます。しかしながら、実際には限られた予算で制作するしかありません。制作会社には必ず、事前に予算を伝えておくようにしましょう。そうすることで無駄な提案がされることを避け、よりスピーディに制作を進めていくことが可能です。
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動画・映像制作会社の選び方
冒頭でも述べた通り、動画制作の需要が高まるにつれ、制作会社の数は増加の一途を辿っています。昨今ではクラウドワークスやランサーズなど、個人に動画制作を依頼できる環境も充実しており、企業は動画制作の委託先を、とてつもない数の選択肢の中から選択できるという、ある意味恵まれた、またある意味で悩ましい環境にあるのが現状です。委託先を制作会社に限っても、それぞれ個性や得意とする動画・映像のテイストや種類が違うなどするため、悩みの種が少なくなるというわけもありません。ということで本項では、制作会社の選定をスムーズに行うためのポイントをいくつか紹介していきたいと思います。
制作会社の実績を確認する
論より証拠、というわけで、まずはホームページから制作会社の実績をチェックしましょう。ほとんどの場合、制作会社は自社で制作した作品を、ホームページ上やYouTubeのリンクなどから閲覧できるように掲載しています(もしくは過去に制作した作品タイトルや企業名だけが掲載されているケースもあります)。逆に、ホームページから過去の作品を一切確認できない制作会社は、単純にどれほどのクオリティの制作が可能なのか判断ができないため、避けるのが無難でしょう。
しかしながら、予算が少なく実績のある制作会社が選択できない場合などは検討の余地があるでしょう。実際の事例を掲載するには、委託元の企業に許可を得る必要があるなど、手続き的なことで掲載ができていないケースもあるので、まったく信用できないというわけはありません。また、新しい制作会社であっても、中身は大手から独立した実績のあるスタッフが揃っている、という場合もあります。
加えて、これら信用面の話だけではなく、過去の制作物を確認できることのメリットには、作品のクオリティや、得意としている作風やジャンルをチェックできるという側面もあります。「この制作会社ならこの程度の作品が作れる」、「〇〇のような作品の制作をこの会社は得意としている」ということがわかれば、安心して作品制作を依頼することができます。
また、動画や映像と一口にいっても、そこには実写とアニメーション、フィクションとノンフィクションなど、さまざまなフォーマットやジャンルが存在し、それぞれ作り方も大きく異なります。敢えて実写が得意な会社にアニメーションを頼む必要はありませんし、フィクションが得意な会社にノンフィクションを依頼するのは、少なくない金額が動くプロジェクトであることを考えると、そもそもがナンセンスであると言って差支えないでしょう。
担当者を確認する
制作会社に動画制作を依頼する場合、初めに担当者と打合せを行うことになると思います。この「担当者」の存在が、実は動画制作を依頼する側としてはとても重要です。この「担当者」は、多くの場合実際に動画を制作する「制作担当」ではなく、いわゆる「営業担当」であったり、場合によっては「ディレクター」にあたる人であると推察されます。この「担当者」がただの「営業担当」であった場合、相手は実際には映像制作を行っている人間ではないということです。
ただし、「制作担当」のこちら側との間を取り持つ存在であることには違いないはずなので、実際には動画制作の中身にかかわるスキルや知識については良くわかっていない場合もあるでしょう。このパイプ役の能力の高低は、その後の作品制作の進行に大きな影響を与えることになります。ですので、こちらが先ほどの章で準備してきた情報を投げた際に、相手方がどのようなリアクション(企画や提案)をしてくれるのか。このパイプ役が文字通りの「パイプ役」を果たせていない場合には、当然頼む側としては不安が募るだけではなく、実際に円滑なやり取りを行うことが難しいケースも少なくないでしょう。
一方、打合せの担当者に「ディレクター」をしている人間がいた場合には、その人にイメージを伝えるようにしましょう。「ディレクター」は基本的には、動画を制作するために必要なスキルやスケジュールをよく把握している人間であることが多いので、細かいことまで安心して聞くことができます。
マーケティング力のある会社かどうか
「制作会社は動画を制作するだけ」という考え方は、現代においては少し古い考え方かもしれません。昨今の動画制作会社には「高いマーケティング力に裏打ちされた動画制作技術」が求められていますし、実際の動画の運用や運用中のアナリティクスなどをサービスの一環として提供している企業が多く存在します。自社が動画・映像媒体の利用経験に乏しい場合には、制作を依頼する制作会社の動画制作以外のフォローアップの部分についてもよく確認しておくべきでしょう。
単純に動画制作の面だけで見ても、制作会社が最新の動画・映像媒体におけるトレンドを把握しているか否かででき上がった作品のKPI達成の期待値は異なります。つまりは、制作会社のマーケティング力を確認するということは、時代に合った作品作りが行える制作会社であるかどうかを確認する=期待値を確認するということになります。確認の難しい部分ではありますが、できるだけ自分たちでも昨今の潮流については把握するようにし、その上で制作会社がどのような提案をしてくれるのか、注視するようにしましょう。
価格設定の明瞭さ
動画制作にかかる費用感は、大体これくらいの動画一本いくら、というイメージ程度なら持っている方も少ないとは思いますが、実際に細かな制作工程のそれぞれのパートにどの程度の費用がかかるのか、ということは非常に見えづらく、ほとんどの方がよくわかっていない部分でもあります。制作過程で、「ここを修正してほしい」、「ここを差し替えてほしい」、「追加の撮影をしてほしい」など、変更や修正を依頼するたび費用は増加していくわけですが、そこで都度確認が行われずに一番初めの見積りだけを見て進めてしまうと、最後にとんでもない誤算が発生してしまうことになります。
したがって、初めの段階でできる限り工程や人件費、機材費の内訳や料金設定について、よくよく確認しておくことをお勧めします。特に撮影などは、人件費や機材費、制作費など、多岐にわたり予算が必要になるのが当たり前で、なおかつそれらの費用は決して安価なものではありません。見えづらいところでもお金のかかるのが動画制作なので、見積りをもらう際には、記載されている内容をよく確認し、飲み込めない部分については何度でも担当者に確認をするのが良いでしょう。
動画制作会社の選定に一括サイトの活用も
実際に動画制作会社を選定する際に、1社ずつWebサイトを確認して事例を確認したり、問い合わせをして打ち合わせをし、担当者のスキルや知識を確認するとなると膨大な時間がかかります。そういった時間が取れないという会社は一括見積りサイトを活用してみてはいかがでしょうか。ここでは弊社でおすすめの動画制作会社を一括比較できるサービスを紹介させていただきます。
PITTALAB
PITTALABは、映像制作をはじめとする様々なサービスの発注先や見積りを一括で相談できるサービスです。おすすめの動画制作会社を比較ポイントごとに紹介したり、実際にコンシェルジュに相談することで要件や目的、予算に合わせて最適な動画制作会社を紹介してくれます。
是非動画制作会社の選定の際に活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は動画・映像制作会社の選び方について解説しましたがいかがでしたでしょうか。動画や映像媒体などの業界に馴染みの無い方にとっては、実際に触れてみないとわからないところも多々あったのではないかと思います。それでも、今回本記事に記したポイントを抑えていくことで、制作会社との折衝が初めての方でもかなりスムーズに入っていけるのではないかと思います。本文中で何度かお伝えした通り、制作会社の数は夥しいほどに増加してきているので、是非お伝えしたコツやポイントを抑えて制作会社との折衝に臨んでいただきたいと思います。
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