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映像制作・動画制作のコラム

2019年1月9日

映像制作のエンジニアになるために必要なスキル

映像制作のエンジニアになるために必要なスキル
映像制作の現場には様々な職種があります。

プロデュースや演出、台本執筆などの制作を行うスタッフとは別に、カメラマンや編集マン、オーディオ・ミキサーなどいわゆる「技術スタッフ」と呼ばれるエンジニアも、映像制作の現場では重要な職種です。

そんな、エンジニア系の職業に就くにはどのようなスキルが必要なのでしょうか?

エンジニアという名前の通り、機材に習熟することが大切

当然といえば当然ですが、エンジニアと言うからには機材を専門に扱うことが主な業務です。

カメラマンであればムービーカメラや照明器具、マイクなどの音声収録用機材の取り扱いに精通している必要があります。

編集マンであれば、スタジオにあるムービーミキサーやスイッチャーっといった機材を取り扱わなくてはなりません。最近ではノンリニア編集と呼ばれるPCソフトによる編集も行うこともありますので、それらのPCやソフトも扱えなくては務まらないでしょう。

それら機材を単純に取り扱えるだけでなく、もしもトラブルがあった時に対処できるだけの知識が必要になります。

機械やソフトの仕組みや機能について専門的な解釈をできるようになるため、電気やプログラミングの基礎的な学習は行っておくべきでしょう。

そして、映像制作のエンジニアにはもうひとつ重要なスキルが求められます。

エンジニアと言えど、映像演出のセンスは必須!

現在の映像制作とは、どんな作品を撮るかのアイデアも重要ですが、カメラやPCソフトなどで映像に加える効果も、演出の重要な要素となっています。

そんな映像制作の現場におけるエンジニアとは、演出する制作スタッフと上記のような機材の橋渡しとなるべき存在です。

監督(ディレクター)が「こういう効果を映像に加えて、こういう演出をしたい」と言った場合、カメラやPCソフトの機能や特製を活用したり、組み合わせたりして監督が望む映像や効果を生み出すのがエンジニアの役目です。

かつて、1941年のアメリカ映画「市民ケーン」の撮影の際、監督のオーソン・ウェルズは「画面の奥から手前まで、全てにピントが合った映像を撮影したい」とエンジニアにリクエストしました。それに対し、カメラマンのグレッグ・トーランドは、照明を工夫してカメラの絞りを小さくして被写界深度を深くする「パンフォーカス」を発明しました。

PCソフトなどで編集する場合でも、例えば爆発する炎を効果として映像に加えたいといったリクエストが来た場合、演出にあった効果を作り出す必要があります。AfterEffectなどの機能を組み合わせて、炎の表現を作り出すのです。

これらは、カメラの機能やPCソフトの機能を熟知していなくては不可能です。そして、機能をどう操作して、どう組み合わせれば、監督が求める映像効果を作れるかということを、エンジニアが考え出した結果です。

つまり、機材に習熟すると共に、映像演出に対するセンスも重要になってきます。映像制作におけるエンジニアとは、演出家と技術者の両方のスキルが必要なのです。

優秀なスタッフは演出とエンジニアに垣根を作らない

エンジニアにも、演出的なスキルが必要になってくるのと同様に、現代の映像制作においては演出側も技術的な知識を備えている必要があります。

カメラや編集機材のポテンシャルを知っていれば演出の幅が広がりますし、知らなければエンジニアに正しいリクエストもできません。

このように、現代の映像制作の現場においては演出スタッフとエンジニアの間に垣根を作らず、双方が同じ考え方で一つの作品を作っていくことが大事です。

Shibuya Movieでは、制作スタッフとエンジニアの間に垣根を作らない映像制作を常に心がけています。