2022年8月16日

ゲームエンジンの代表格・unreal engineはどんな映像制作ソフト？わかりやすく解説

皆さんは映像制作に使われるunreal engineというソフトをご存知でしょうか。基本的にはバーチャル空間などCGの制作に用いられるソフトなのですが、実はもともとこのソフトはゲームを制作するために作られたソフトなんです。
今回は、このunreal engineがどのようなソフトなのか、まだ知らない方にも詳しく紹介していきたいと思います。今後、特にCGアニメーションの制作などを検討されている方には、是非ご一読いただきたい内容となっておりますので、unreal engineという名前を初めて目にした方は本コラムでイメージを掴んでいただければと思います。

unreal engineとは？

そもそもunreal engineは、『FORTNITE』などで有名なアメリカのEpic Gamesが、自社タイトルである『Unreal』というFPSゲームを制作する際に自社開発、利用したミドルウェアです。その後しばらくはサブスク販売されるなど、有料での提供が続いていましたが、自社タイトルやunreal engineの売上が目標数値に達すると、以降は無料配布され誰もがフリーで利用できるようになりました。ですので、元を辿るとゲーム開発のためのソフトウェアなのですが、性能や汎用性の高さが評価され、通常の映像作品でCGを描く際にも利用されるようになり、現在に至る、というのが今日までの一連の流れとなっています。

unreal engineは何ができる？

unreal engineはもともとゲーム開発のために生まれたソフトウェアなので、バーチャル空間やリアルなCGの描写を得意としています。3Dのバーチャル空間の中で、人物やモノの挙動を現実の物理法則に沿って動かすには、通常は複雑なプログラミングをおこなうか、もしくは手書きのアニメーションを描くように大変な労力を要するところですが、このunreal engineではそのような手間を掛けずに、直観的な操作で限りなく現実に近い描写を手軽に表現することができます。というのも、unreal engineにはあらかじめ現実に近い物理法則を再現するためのさまざまなプログラムが組み込まれているため、もともと備えてあるツールや機能を使用するだけで、複雑な完全CGの映像作品を制作することが可能です。日の光や影の動き、風や重力の計算をしなくても、3Dのバーチャル空間で現実的な描写をおこなうことができるのです。また、外部の3D モデリングツールと連動させることが非常に容易となっており、別のソフトで作ったキャラクターを取り込み、unreal engineで制作した空間の中に配置したり、ツールを使って動かすことができます。

推奨環境については要確認

unreal engineを快適に使おうと考えるのであれば、PCにはそれなりのスペックが求められます。CPUはCorei7、グラフィックボードはNvidia GeForce RTX3060以上、メモリは16 GB以上、SSDは1TB以上。これだけのスペックがあれば、快適にunreal engineを使用することができるでしょう。公式の推奨スペックにはこれよりも全体的に低い構成が記載されていますが、あくまでその記載は必要最低限のスペックと捉えて置くのが無難でしょう。unreal engineのPCへの負担は当然ながらそれなりに高いので、冷却装置も少し良いものを揃えるくらいの気構えで臨むことをおすすめします。

まとめ

今回はゲーム開発用ソフトウェアとして有名なunreal engineを紹介してきました。実写と見間違えてしまうようなクオリティのバーチャル映像を制作したいのであれば、unreal engineほど適当なソフトウェアは存在しないと言っても過言ではありません。これだけのソフトが無料で使えるのですから、皆さんにも是非一度ダウンロードして実際に触れてみてください。簡単な作品であれば、YouTubeなどのチュートリアル動画を見て真似るだけでも制作することができるので、試してみてはいかがでしょうか。

https://www.unrealengine.com/ja/”>「unreal engine」公式サイト