2021年1月19日

インタラクティブ動画の制作を検討されている方必見！海外の参考になるインタラクティブ動画

今、動画メディアの中で最も注目されているのはインタラクティブ動画です。インタラクティブ動画とは、視聴者が動画の受け手になるだけではなく、動画に介入し動画と対話するような体験ができる動画を指します。

例えば、動画内で出題されるクイズやアンケートに、視聴者として参加・回答できる選択型や、選択肢を選ぶことでストーリーが展開し、結末に変化をもたらすストーリー分岐型、商品やテロップをクリックするとそのままオンラインショッピングが楽しめる機能、見たいシーンから動画を再生することができるチャプター機能など、視聴者が能動的に動画に関わり、動画に介入することができるのがインタラクティブ動画の特徴です。

日本でも既にさまざまなアプローチが行われており、目にする機会も今後ますます増えていく兆しのあるインタラクティブ動画ですが、今回はユニークな海外の事例を集めてみました。是非、参考にしながらインタラクティブ動画制作に役立つアイデアをアップグレードしていきましょう。

Will You Fit into Deloitte – Gamified Video for Recruitment

http://www.raptmedia.com/customers/deloitte/

まずはインタラクティブ動画と相性が良く、有用性の高いリクルート動画の事例をご紹介します。こちらは世界最大規模の会計事務所/コンサルティング企業デロイトトーマツが入社希望者に向けて制作したインタラクティブ動画です。会社での身の振り方をゲーム感覚で楽しみながら疑似体験するというユニークな内容で、例えば、上司のジャケットにコーヒーをかけてしまった時はどうするか、先輩の誕生日プレゼントはどう選ぶか、など、ユーモア溢れるインタラクティブ動画を通して社風を感じたり、社会人としての常識を体得できる内容になっています。

この動画では企業はテキストや写真のみでは伝えきれない自社の雰囲気を堅苦しさなくアピールすることに成功しており、入社希望者は動画内で能動的に選択するという経験から入社後のライフスタイルをイメージすることができ、結果としてモチベーションアップに繋がります。このように、インタラクティブ動画は企業と入社希望者のエンゲージメントを高めることに非常に有効だと言えます。

Bob Dylan “Like A Rolling Stone” – Official Interactive Video!

http://video.bobdylan.com/

続いてご紹介するのは世界的なミュージシャン、ボブ・ディランのボックスセットのリリースに合わせて公開されたインタラクティブなミュージックビデオです。こちらは誰もが一度は聞いたことがあるクラシックな名曲「Like a rolling stone」のビデオですが、画面右側に設けられたスイッチでチャンネルを変えることができるインタラクティブな仕組みが備わっています。

この動画の面白さは、どのチャンネルのどの番組の登場人物もディランの歌う曲に口パクがぴったり合っているところです。こちらではテレビを視聴する感覚でチャンネルをザッピングするとアメリカで実際に放送されているニュース番組や子供向けアニメ、通販番組など多岐にわたる、総勢120チャンネル以上を見ることができます。

ついつい何度も見たくなってしまうアイデアが光るこちらのインタラクティブ動画は公開初日に100万再生され、未だに再生回数は伸びているようです。アーティストのイメージや曲の世界観を伝えるためのミュージックビデオは、インタラクティブ化する切り口が難しいメディアと考えられていましたが、このように面白いアイデアがあれば可能だということが示された良い例ではないでしょうか。

Jungle Book

https://view.wirewax.com/8038202

最後にご紹介するのは、ディズニー映画「ジャングル・ブック」の撮影背景にまつわるインタラクティブ動画です。この動画では中央のバーを操作することで、完成したシーンと実際の撮影シーンをシームレスに観ることができます。一つの画面で自由に見比べることができるため、「こんな風に撮影されていたのか！」という驚きが一段と増し、楽しむことができます。

まとめ

今回、海外のインタラクティブ動画の事例を紹介しましたが、これらに共通するのは、いずれもアイデアの面白さです。テクノロジーを上手く活かすためにさまざまな動画に触れてアイデアをアップデートしていってみてはいかがでしょうか？

参考記事

インタラクティブ動画とは？メリットや作り方、事例をまとめてご紹介