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映像制作・動画制作のコラム

2020年7月17日

インタラクティブ動画とは?メリットや作り方、事例をまとめてご紹介

インタラクティブ動画とは?メリットや作り方、事例をまとめてご紹介
皆さんは動画をどのような環境で視聴することが多いでしょうか。従来のテレビやPCモニター、スクリーンなどはもちろんですが、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末で視聴することが一般的になってきています。その背景には、デバイスや通信環境の進化、ライフスタイルの変化などが挙げられます。そして、動画の視聴環境が多様化し、スマホなどの端末で多くの動画がみられる環境となった今、動画そのものにも大きな変化が訪れています。その大きな変化をもたらしているのが今回ご紹介する「インタラクティブ動画」です。

■インタラクティブ動画とは

動画を視聴する際、視聴者は受け手であり、再生される映像を観る(受け取る)ことが一般的でした。しかし、インタラクティブ動画は視聴者が動画に介入し、能動的に動画に作用することができる仕組みです。インタラクティブはInteractiveであり、相互作用や対話型などの意味を持ちます。つまり、視聴者が受け手ではなく、動画に働きかけることが可能であり、もっと自由に動画を楽しむことができるのがインタラクティブ動画なのです。インターネットを介した動画で多く発信されているインタラクティブ動画ですが、例えばテレビ番組でも視聴者投票型の取り組みやリモコンのdボタンを押して番組内の簡単なゲームに参加するなど、身近なところでもインタラクティブ動画は普及してきています。

■インタラクティブ動画のメリット

動画と視聴者の間に相互作用を生み出すことが可能なインタラクティブ動画。その動画を使用するメリットについてご説明いたします。

その1:動画に「触れる」面白さで視聴者の心を掴む
まず挙げられるインタラクティブ動画のメリットは、仕組みの面白さで視聴者の興味を引くことができる点です。一方通行なメディアであった動画がインタラクティブ化することで、視聴者が受け手ではなく動画への参加者になり、実際に動画に触る面白さを見出すことができます。この面白さから動画への注目が広がることで、動画自体のPRにもつながります。

その2:動画と視聴者のエンゲージメントの向上
動画の中で選択肢を設け、視聴者の選択によって動画のストーリーが変化する仕組みや、動画内のチャプター機能で視聴者が望む情報だけを視聴者自ら選ぶことができるインタラクティブ動画では、視聴者はより個人的な経験として動画を視聴することができます。

視聴者それぞれにパーソナライズ化されたインタラクティブな動画体験は、個人的な物語として視聴者に没入感をもたらし、動画と視聴者のエンゲージメントを向上させることが期待できます。動画と視聴者のエンゲージメントが高まることで、プロダクトや企業と視聴者であるユーザーのエンゲージメントの向上につながります。

その3:視聴行動のデータが取りやすい
アンケートや投票形式が動画内に盛り込まれていることで、ゲームのような気軽さで視聴者は参加することができるのがインタラクティブ動画ならではの醍醐味です。その結果として集積されたデータはそのままマーケティングに活用することができます。また、動画内にAとBの選択肢があった場合、どちらが選ばれやすいかなどの傾向が明確に把握でき、即時性を持って動画そのものを改善させることにも役立てられます。

■インタラクティブ動画の作り方

インタラクティブ動画の制作方法は現在、大きく分けて2つあります。その違いは有償か無償か、動画配信プラットフォームの選択と大きく関わります。

その1:無償プラットフォームのサービスを利用する
YouTubeやDaily Motionなど大手動画プラットフォームでは無償で利用できるインタラクティブ動画専用の機能が公開されています。YouTubeではカード機能や終了画面機能があり、動画内にアンケートを設置したり、動画に外部リンクを紐づけることができます。これらのサービスの良さは何と言っても無償で気軽に使用できる点ですが、その反面、できる機能が限られています。インタラクティブ動画をまずは試してみたいという方にオススメです。

その2:有償プラットフォームのサービスを利用する
有償の動画配信プラットフォームの中でもインタラクティブ動画に特化したプロバイダーがいくつかあります。有名なところではHap YakやinterludeのEKOなどが挙げられます。これらのサービスではさまざまなインタラクティブ機能が使用でき、また、アナリティクスも充実しているため、インタラクティブ動画を介した視聴行動のデータも取りやすいのが特徴です。ますます需要の高まるインタラクティブ動画ですので、コストをかけても試してみる価値はあります。

■インタラクティブ動画の活用シーン

インタラクティブ動画が活用されるシーンを、それぞれに適したインタラクティブ動画の種類と合わせてご紹介します。

その1:リクルート動画
選択可能なキャプチャー機能や物語を視聴者自らが展開させていくストーリー分岐機能はリクルート動画に最適です。企業の内部を動画を通して疑似体験しながら、志望者自らが能動的に情報を獲得していくという動画体験はリアリティーを伴い、仕事をするというモチベーションにも直結するため、企業と志望者のエンゲージメントを向上させる効果が期待できます。

その2:商品プロモーション動画
ファッションやコスメ、生活雑貨などさまざまな商品のプロモーションに最適なインタラクティブ機能はビデオコマースです。商品のコマーシャル動画内で商品を選択するとリンクされたECサイトにすぐに移行することができる機能です。「欲しい」という衝動から実際の購入までのルートを最短にすることで、直接的に購買数を増やすことができる仕組みです。魅力的なプロモーション動画のイメージをそのまま販売につなげることができる、実践的なインタラクティブ動画の活用方法と言えます。

その3:教育動画
動画を一方通行で受け取るのではなく、能動的に参加することができるインタラクティブ動画は教育を目的としたさまざまな動画にも適しています。例えば、幼児教育向けの動画では自分で考えて選択をし、物語を展開させながら学んでいくという動画体験は非常に有意義です。また企業研修のシーンでも、単に正解や不正解を一方的に発信するのではなく、従業員自らが考え、答えを導くような仕組みの動画は有効だと考えられます。e-ラーニングなどの通信教育が普及していく中、インタラクティブ動画は教育の分野でもますます活用されていくことが考えられます。

その4:商品のチュートリアル動画
インタラクティブ動画は、商品のチュートリアルやハウツー動画にも適しています。例えば一枚のシャツの購入を検討している場合、インタラクティブ動画の機能を用いれば、そのシャツを実際に着用するシーンを自分のライフスタイルに合わせて動画内で擬似体験することが可能です。昼に着るか夜に着るか、また季節や場所などを動画内の選択肢から絞り込んで、ビジュアルで確認することができるのです。ハウツー動画でも、視聴者が自ら情報を選び取ることで、より個々人の用途に適切な情報の共有が可能になります。

■インタラクティブ動画の活用事例

PHC株式会社様

インタラクティブなリクルート向け企業案内動画をご紹介します。動画を再生すると、一見通常の動画のように企業の内部が映し出され、社内のフロアや実際に働いている社員の生き生きとした雰囲気を見ることができます。しかし、よく見ると、各社員の名前の表示に丸いマークが点滅しています。何だろうと思ってクリックしてみると、なんと、その人物の詳細のプロフィールが表示されます。面白いなと興味を惹かれながら動画の視聴を進めると、会議の現場に潜入します。そこで、いくつかの選択肢が掲示されるので自身で選んでクリックすることができます。

すると、その内容に合わせた形でさらにロールプレイが展開するのです。まさに、ロールプレイングゲームで遊んでいるようなワクワク感で企業の取り組みを体感していくことができます。そして、一通り見ていると、冒頭のシーンで実際に入室する仕組みが、視聴者が社員になり社内を実際に歩き回る臨場感をもたらしていることに気づき、再度改めて視聴してしまうなど、何度も見返して楽しめる内容になっています。

このように、インタラクティブ動画は、まず視聴者が楽しめることに大きなアドバンテージがあります。そして社員紹介などよくあるスライドショーなどで流し見ても、つい把握できないまま見過ごしてしまうケースが多い中、視聴者自らがクリックして見る、能動的に参加する仕組みを作ることでより印象深く記憶に残ります。

また、設問に回答する形で、動画に参加することで、この会社で働くことのリアリティーを感じることができ、モチベーションアップにもつながります。実際に社内を見学する視点で、先輩社員とも触れ合いながら事業について考えを巡らすことができる、インタラクティブ動画ならではの有意義なリクルート動画になっています。

長野県立大学様

続いては、インタラクティブな大学紹介動画の事例をご紹介します。創立間もない新しい大学だからこそ映える「攻める」という言葉をキーワードに、実際に大学に通う生徒から学長までの幅広く多角的なインタビューを視聴できる「攻めてる」インタラクティブ動画です。

気になる人物の上にポップアップする「攻める」というボタンをクリックしてインタビューの詳細に進む楽しさと、テンポの良いインタビューはつい全員分見てしまう軽快な構造です。大学の入試を考えている新入生の場合、志望分野は絞りつつも、大学全体の雰囲気を見極めたいと思う気持ちが強いため、このように幅広いレンジで、しかし「攻める」という共通項で語られる大学での取り組みは、非常にわかりやすく刺さりやすい内容になっています。そして、インタラクティブであるために、自らが選ぶ、という感覚が「攻める」というワードと呼応して入試へのモチベーションを後押しすることに繋がっています。

■まとめ

一方通行であった動画のあり方を覆すインタラクティブ動画。今回ご紹介したほかにもさまざまな可能性を持ち、動画をますます面白くできる今大注目の機能です。最後にインタラクティブ動画をより効果的に運用するための制作のコツを1点ご紹介します。

それは、「あまり複雑にしない」です。さまざまなアイデアを可能にするインタラクティブ機能ですが、仕掛けを盛り込みすぎると、印象がぼやけてしまう可能性があります。基本はシンプルに考え、最も伝えたい提供したい体験に的を絞って制作することが重要です。そのあたりの思考プロセスは通常の動画制作と変わらないのかもしれません。ぜひ参考にして、ユニークなインタラクティブ動画の制作に役立ててみてください。