映像制作・動画制作のコラム
2020年10月20日
インタラクティブ動画の事例〜自動車メーカー編〜
視聴者がただ動画の受け手となる、従来からの一方的な動画のあり方ではなく、視聴者が動画に働きかけ、動画に介入し、動画を見るものから体験するものへと変えたのがインタラクティブ動画です。動画に触れたり、動画内で選択をするなど、視聴者に能動性を促すインタラクティブ動画は、受動的な視聴体験に比べ動画の内容を強く印象付けることができるため、動画広告の分野でも今大注目されています。今回は、インタラクティブ動画広告の中でも特に話題になった自動車メーカーの事例を挙げて、インタラクティブ動画の魅力についてご紹介します。
Honda Presents The Other Side
まずご紹介するのは大手自動車メーカーHONDAが手がけた「シビック」のブランディング動画です。映画のようなクオリティーの映像世界に冒頭から引き込まれますが、この動画のインタラクティブな面白さは動画に「触れる」ことで楽しむことができる点です。映像にカーソルを合わせてクリックし、映像に触れてみましょう。すると、映像が切り替わります。
クリックしない状態で映し出される「A面」では、娘をパーティーに送る「父親」としての日常を見ることができ、画面を切り替えて見ることのできる「B面」では「警察官」としてのシリアスな一面を見ることができます。一人の男性の「父親」としての面と「警察官」としての面をスイッチングして見せることで、シビックのファミリーカーとしての利便性と、仕事でも使えるという幅広さを、スタイリッシュに描いています。
また、切り替えられる映像は同じアングルでパラレルにリンクしながらも、「父親」と「警察官」、「昼」と「夜」、「赤い車体」と「白い車体」など対向するイメージが盛り込まれており、映像としての美しさとインパクトを生み出しています。映像に介入する面白さと、緊張感のある物語性に魅せられ、何度も繰り返し視聴したくなるインタラクティブ動画です。
http://view.wirewax.com/8117237
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。
Volkswagen: Print Ad Test Drive
続いてご紹介するのは、趣向の異なるインタラクティブな試みです。フォルクスワーゲンでは、印刷媒体であるパンフレットとスマートフォンのアプリを利用して、テストドライブをイメージさせるというユニークな試みをしています。印刷されたカーブの道に、スマホをかざすと車体が映し出され、ミニカーを操作してドライブを楽しむような体験ができます。
https://www.youtube.com/watch?v=FhbkqFdKnP8
Peugeot – AirBag Ad
こちらはプジョーのエアバッグ付きカタログの紹介動画です。飛び出す仕掛け絵本のように、エアバッグが飛び出すカタログは楽しみがあり、また、メーカーのブランド力やデザイン性だけでなく車そのものの安全性に力を入れているという姿勢を広くアピールすることができます。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=28&v=Ko-N8O6j6p4&feature=emb_logo
これらの動画自体は、動画を通してこのインタラクティブな試みが広く認知されることを目的とした紹介動画ですが、インタラクティブなカタログや、スマートフォンのアプリを使用した遊び心溢れる広告は先駆性のある、まさにインタラクティブな試みと言えます。
まとめ
今回、自動車メーカーのインタラクティブな試みをご紹介してきました。今回ご紹介した以外でも動画広告を通した、自動車メーカーのインタラクティブな挑戦は多岐に渡っており、例えば、360度機能を用いて画面上の車体をグルグルと好きなアングルから見られる広告や、車の内装をバーチャルで組み立て、デザインの疑似体験を提供する取り組みなどさまざまです。このように、動画の世界と現実世界を行き交うようなインタラクティブ動画の可能性はまだまだ未知数であり、アイディア次第でオリジナリティー溢れるプロジェクトを制作することができるのではないでしょうか。Shibuya Movieではインタラクティブ動画の制作を承っております。ご検討中の企業様は、是非お気軽にご相談ください。
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