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映像制作・動画制作のコラム

2020年6月9日  最終更新日:2025年10月10日

【2025年最新版】YouTube広告の種類や選び方、課金方式を徹底解説!

YouTube広告の種類や選び方
今や、YouTubeは最も影響力のある動画広告媒体のひとつとなっています。しかし、その広告の種類や課金方式について、きちんと把握している人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、YouTube広告を検討している方に向けて、代表的な3つの疑問を中心にわかりやすくおさらいします。

  • ●YouTube広告の課金方式
  • ●【2025年最新版】YouTube広告の種類
  • ●YouTube広告の選び方

これからYouTubeでの動画広告出稿を考えている方は、ぜひ本記事を参考にして、準備や戦略立案にお役立てください。

YouTube広告の仕組み

YouTube広告は、Google広告を通じて配信される仕組みになっており、広告の表示はオークション形式で決まり、広告主が入札することで掲載の可否や順番が決まります。

ただし、単に高い金額を出せば良いというわけではありません。ユーザーの興味や行動に合わせて、関連性の高い広告が優先的に表示され、広告の「品質スコア」が高ければ、少ない予算でも効果的に広告を出せる可能性があります。

つまり、ユーザーにとって役立つ広告ほど、コストパフォーマンスが良くなるということです。YouTube広告は、賢く使えば予算を抑えつつ、しっかりと成果を出せる仕組みになっているのです。

YouTube広告における品質スコアは、広告の効果やユーザー体験を数値化した指標で、主に以下の要素から構成されています。

▼【広告の品質スコアとは】
品質スコアに関わる要素 内容
視聴率(View Rate) 広告が表示された回数に対して、どれだけ再生されたか
視聴完了率 動画が最後まで視聴された割合
クリック率(CTR) 広告内のリンクやCTAがどれだけクリックされたか
広告の関連性 ターゲットユーザーとのマッチ度
ユーザーの反応 いいね、コメント、共有などのエンゲージメント

これらの要素をもとに、Google広告のアルゴリズムが広告の品質を評価し、表示順位や必要な入札額に影響を与えます。

YouTube広告の課金方式

YouTube広告には、CPV(視聴単価)・CPC(クリック単価)・CPM(インプレッション単価※1000回あたり)の主に3つの課金スタイルがあります。
それぞれの違いをわかりやすく表にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

▼CPV・CPC・CPMの違い
課金方式 課金のタイミング 特徴 向いている目的
CPV 30秒以上の視聴またはクリック時 視聴者の関心度が高い場合に効果的 ブランド認知、動画の視聴促進
CPC 広告がクリックされたとき クリックされない限り費用が発生しない サイト誘導、コンバージョン重複
CPM 広告が1000回表示されたとき 広告の表示回数に応じて費用が発生 幅広い認知拡大、リーチ重複

【2025年】YouTube広告の種類

2025年のYouTube広告の7つの種類について、それぞれの特長や課金方式、フォーマットを詳しく解説します。比較しやすい一覧表も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

▼【2025年】Youtube広告の種類
種類 特徴 課金方式 フォーマット
スキップ可能
インストリーム広告
5秒後にスキップ可能 CPV方式など スキップ可能インストリーム広告
スキップ不可
インストリーム広告
15秒以内 CPM方式 スキップ不可インストリーム広告
インフィード
動画広告
関連動画などに表示 CPC方式など インフィード動画広告
バンパー広告 6秒以内 CPM方式 バンパー広告
マストヘッド広告 最上部に掲載 CPD方式 マストヘッド広告
YouTubeショート
の広告
ショート動画間に表示 CPM方式 YouTubeショートの広告
デマンド
ジェネレーション
キャンペーン
商品画像などを使用 CPA方式 デマンドジェネレーションキャンペーン

1.スキップ可能なインストリーム広告

スキップ可能なインストリーム広告
YouTube広告の主流となっているのが「スキップ可能なインストリーム広告(TrueView広告)」です。

視聴者が5秒後にスキップできる形式で、30秒以上再生されない限り課金されません。
ユーザーが自らコンテンツを選ぶYouTubeの特性に合っており、不快感を与えにくい点が評価されています。

※最低入札単価(目安):2~30円

2.スキップ不可のインストリーム広告

スキップ不可のインストリーム広告
スキップ不可のインストリーム広告は、現在では現在では30秒未満までの長さまでに制限されており、2018年の改訂以降、現時点においては15秒もしくは20秒が利用可能な尺となっています。

現在主流になっている有効なスキップ不可の広告に「バンパー広告」があります。
詳しくは次の「4.バンパー広告」にて説明しています。

※最低入札単価(目安):400~600円

3.インフィード動画広告

インフィード動画広告
インフィード動画広告は、YouTubeの検索結果や関連動画欄、トップページの一部などに表示される広告形式です。

ユーザーが自らクリックしない限り動画は再生されないため、視聴者に押しつけがましい印象を与えにくいのが特徴です。

※最低入札単価(目安):2~6円

4.バンパー広告

バンパー広告
バンパー広告は、YouTube動画の再生前に流れる最長6秒のスキップ不可な動画広告です。

短時間で視聴者の印象に残るインパクト重視の表現が求められ、クリエイターたちが競い合う場にもなっています。

視聴者に不快感を与えにくい絶妙な長さに設定されており、話題性の高い広告が生まれることも。

※最低入札単価目安:400~600円

5.マストヘッド広告

マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面上部に表示される動画広告で、最大30秒間、音声なしで自動再生されます。

視聴者の目に自然に触れる位置に配置されるため、高い認知効果が期待できます。
1日単位の予約制で運用されるため、特定の日に集中してプロモーションを行いたい企業に適しています。

※CPD方式:1日単位で広告枠を購入する方式。

6. YouTubeショートの広告

YouTubeショートの広告
YouTubeショートの広告は、縦型ショート動画の間に挿入されるスキップ可能な動画広告です。

短時間でテンポよく表示されるため、ユーザーの視聴体験を妨げにくく、自然な形でブランド認知を促進できます。

7.デマンドジェネレーションキャンペーン

デマンドジェネレーションキャンペーン
かつて「動画アクションキャンペーン」として提供されていたこの広告は、YouTubeショート内で配信される形式に進化しました。

CTAボタンや見出しを挿入できるため、視聴者の行動を促しやすく、コンバージョン獲得に効果的です。

※CPA方式:ユーザーが特定のアクション(購入、登録など)をしたときに課金される方式。

YouTube広告のメリット

YouTube広告のメリット

YouTube広告についての代表的なメリット4つをご紹介します。
気になるポイントがあれば、ぜひチェックしてみてください。

  1. 1.利用者が多い
  2. 2.細かいターゲティングが可能
  3. 3.コストパフォーマンスが高い
  4. 4.目的に合わせた広告配信が可能

利用者が多い

YouTubeは月間アクティブユーザー数が7,000万人を超えており、日本国内ではLINEに次ぐ規模のSNSとして圧倒的な存在感を誇ります。

この膨大な利用者数は、広告配信のターゲット層を広くカバーできることを意味しており、商品やサービスの認知度を効率的に高めるのに非常に適しています。

特定の年齢層や興味関心を持つユーザーにもピンポイントでアプローチできるため、広告効果の最大化が期待できます。

細かいターゲティングが可能

YouTube広告は、Googleが保有する膨大なユーザーデータを活用することで、非常に精度の高いターゲティングが可能です。

年齢、性別、居住地域といった基本的な属性に加え、趣味や関心、ライフスタイルなどの詳細な条件で絞り込むことができます。

さらに、特定のチャンネルや動画に限定して広告を配信することもできるため、狙った層に効率よくアプローチでき、広告効果の最大化が期待できます。

コストパフォーマンスが高い

YouTube広告は、他の広告媒体と比較して無駄な費用が発生しにくく、費用対効果の高いプロモーション手段として注目されています。

クリックや視聴などの成果に応じて課金される仕組みのため、予算を効率的に活用できます。また、少額から広告運用を始められるため、個人事業主や中小企業でも導入しやすく、限られた予算でも十分な広告効果を期待できます。
 

▼【YouTube広告の予算(目安)】
運用フェーズ 予算目安 主な目的
テスト配信 3万円~ ターゲットや反応の確認
効果測定・改善 10万円~ 広告の最適化
本格運用 50万円~ ブランド認知・コンバージョン獲得

目的に合わせた広告配信が可能

YouTube広告では、「ブランド認知度の向上」や「商品購入促進」など、広告の目的に応じて最適な配信方法を選択できます。

Googleの広告システムが自動で運用をサポートしてくれるため、一般的なWeb広告のように複雑な設定や運用方法を自分で考える必要がなく、時間や手間を大幅に削減できます。

目的に合った戦略的な広告展開が可能な点も、YouTube広告の大きな魅力です。

YouTube広告のデメリット

YouTube広告のデメリット

次に、YouTube広告のデメリットについてもご紹介します。メリットの多さに比べると数は少ないものの、事前に把握しておくことで、より効果的な広告運用につながります。

スキップされることが多い

YouTube広告は、視聴者が簡単にスキップできるため、最後まで見てもらえないケースが多くあります。そのため、最初の5秒間で強く印象を残す内容にする工夫が欠かせません。

また、映像を見ずに音声だけを聞いているユーザーも一定数いるため、視覚だけでなく音楽やナレーションなど聴覚にも訴える演出が重要です。

動画広告を制作する際は、限られた時間で効果的に伝えるための構成力が求められるため、プロ制作会社へ依頼するのがおすすめです。

動画制作のコストがかかる

YouTube広告を活用するには、魅力的な動画コンテンツの制作が欠かせません。

しかし、一定のクオリティ基準を満たすためには、動画編集のスキルや専用の機材が必要となり、制作にはそれなりのコストがかかります。

コストを抑えすぎた結果、映像のクオリティが低くなってしまうと、視聴者に不信感を与えたり、ブランドイメージを損なう可能性もあります。

こうしたリスクを避けるためにも、動画制作は専門の制作会社に依頼するのが安心です。

YouTube広告の選び方

YouTube広告の選び方

YouTube広告を効果的に活用するためには、目的に応じた広告タイプを選ぶことが重要です。
ここでは、それぞれの目的に応じた広告選びの3つのポイントをご紹介します。

  1. 1.認知度を向上させたいとき
  2. 2.商品を検討させたいとき
  3. 3.コンバージョンさせたいとき

認知度を向上させたいとき

ブランドやサービスの認知度を高めたい場合は、ユーザーの目に触れる機会を最大化する広告フォーマットの選定が重要です。

バンパー広告やインストリーム広告は、再生前や途中に表示されるため、ユーザーに確実に視聴される点が強みです。

ただし、いずれも短時間でメッセージを伝える必要があるため、視覚的に印象を残すクリエイティブや、端的で魅力的なコピーが求められます。

また、YouTubeのトップページに表示されるマストヘッド広告は、視認性が非常に高く、短期間で広範囲にリーチしたい場合に効果的です。

商品を検討させたいとき

ユーザーに商品やサービスの検討を促したい場合は、興味関心の高い層に絞って情報を届ける広告フォーマットが有効です。

インフィード動画広告は、ユーザーが自らクリックして再生する形式のため、能動的に情報を求めている層にアプローチできます。

また、スキップ可能なインストリーム広告も、視聴者がスキップせずに最後まで視聴した場合には、比較的長尺の動画で詳細な情報を伝えることが可能です。

コンバージョンさせたいとき

ユーザーに具体的なアクションを促し、コンバージョンにつなげたい場合は、行動喚起に強い広告フォーマットの活用が効果的です。

スキップ可能なインストリーム広告は、視聴者が興味を持って最後まで視聴した場合に、商品やサービスの魅力を十分に伝えることができます。

また、YouTubeショート広告はスマートフォンユーザーとの接点を増やし、短時間で印象を残すのに適しています。

さらに、「今すぐ購入」「期間限定」などの強いCTA(行動喚起メッセージ)を動画の冒頭と終了時に配置することで、視聴者の意思決定を後押しし、コンバージョン率の向上が期待できます。

YouTube広告で成果を上げるポイント

YouTube広告で成果を上げるポイント

YouTube広告を活用して成果を最大化するためには、ただ動画を配信するだけでは不十分です。効果的な広告運用で成果を上げるために押さえておきたい3つの重要なポイントをご紹介します。

  1. 1.広告の目的やターゲットを明確にする
  2. 2.最初の5秒でユーザーの興味を引く
  3. 3.字幕を追加する

広告の目的やターゲットを明確にする

YouTube広告で成果を出すためには、まず「誰に届けたいのか」「どんな悩みをどう解決するのか」をはっきりさせることが大切です。

ターゲットが明確になることで、伝えるべきメッセージや動画の構成も自然と整理され、視聴者の心に届きやすくなります。

さらに、理想的なユーザー像=ペルソナを設定することで、より具体的で共感を得られる動画づくりが可能になります。

最初の5秒でユーザーの興味を引く

YouTube広告の中でも、スキップ可能なインストリーム広告は、視聴者が5秒経過するとスキップできる仕様のため、最初の数秒で興味を引く工夫が欠かせません。

伝えたいメッセージや魅力的なビジュアルは、できるだけ冒頭に配置しましょう。また、あえて情報をすべて見せずに「続きが気になる」と思わせる演出も効果的です。

最初の5秒は、広告の印象を左右する重要な時間。視聴者の関心をつかむための設計が、成果につながります。

字幕を追加する

YouTube広告では、音声をオフにして視聴するユーザーも少なくないため、動画の内容をしっかり伝えるためには、字幕の追加がとても重要です。

字幕があることで、音声が聞こえない環境でもメッセージが届きやすくなり、視聴者の理解度も高まります。

また、話している内容を文字でも補足することで、情報が整理され、動画全体の印象もよりクリアになります。ちょっとした工夫ですが、広告の効果を高める大きなポイントです。

YouTube広告を配信する手順

YouTube広告を配信する手順

さいごに、YouTube広告を配信するまでの基本的な手順を①〜⑥のステップに分けて、簡単にご紹介します。これから広告運用を始める方は、ぜひ参考にしてみてください。

① 動画のアップロード
広告として使用する動画をYouTubeにアップロードします。タイトルや説明文も設定しておきましょう。

② キャンペーンの作成
Google広告の管理画面で新しいキャンペーンを作成し、YouTube広告を選択します。

③ 目標の選択
認知拡大、検討促進、コンバージョンなど、広告の目的に応じた目標を設定します。

④ 予算の設定
1日の予算やキャンペーン全体の予算を決め、費用対効果を管理します。

⑤ ターゲットの設定
年齢、性別、地域、興味関心など、広告を届けたいユーザー層を細かく指定します。

⑥ 配信動画の選択
アップロード済みの動画から、広告として使用するものを選び、フォーマットを設定します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?普段はあまり意識していなかった方も、改めて見てみるとYouTube広告には多彩な種類があり、目的や予算に応じて柔軟に使い分けられることがわかると思います。

さらに、YouTubeには優れた分析機能が備わっているため、仮に一度うまくいかなくても、データを振り返ることで次回に活かせるヒントが必ず見つかります。

今、もっとも創意工夫が求められる広告の場とも言えるYouTube。是非、目的に合わせて最適な広告形式を選び、効果的なプロモーションに活用してみてください。

Shibuya Movieでは、YouTube向けの動画制作も承っております。企画から撮影・編集まで、目的に合わせたご提案が可能です。お気軽にご相談ください。

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