映像制作・動画制作のコラム
2020年5月29日 最終更新日:2025年9月22日
学校紹介の動画制作はココを抑える!作り方や依頼時のポイントを徹底解説
近年、生徒募集において「学校紹介動画」の重要性がますます高まっています。少子化による定員割れが深刻化する中、多くの学校が受験生へのアプローチを見直し始めています。
説明会や見学会、体験イベントといった従来の手法に加え、学校紹介動画を制作しネット上で公開する取り組みが注目され、実際に成果を上げています。
スマホネイティブ世代にとって、動画は手軽で影響力のある情報源。今や動画やSNSの活用は、生徒獲得に欠かせない手段となっているのです。
本コラムでは、学校紹介動画のメリット、受験生に響く内容づくりのポイント、そして制作依頼時の注意点まで、事例を交えてわかりやすく解説します。動画制作を通じて、学校の魅力を最大限に伝えるヒントをぜひご活用ください。
目次
学校紹介動画のメリットとは
最近では、学校紹介動画を参考にして、見学する学校を選ぶ受験生が増えています。
はじめに、動画を活用することで得られる、4つの主なメリットをご紹介します。
- 1.短時間で多くの情報を伝えられる
- 2.媒体が幅広く口コミで広がりやすい
- 3.コスト面のメリット
- 4.遠方に住む受験生や保護者にも届けられる
1.短時間で多くの情報を伝えられる
紙のパンフレットにも良さはありますが、限られた時間で多くの情報を伝えるには動画が圧倒的に効果的です。学校の施設や授業の様子、在校生の雰囲気など、文字では伝えづらい空気感も映像なら一目で伝わります。
さらに、インフォグラフィックスを取り入れることで、複雑な情報も視覚的にわかりやすく整理され、受験生の理解を深めることができます。
2.媒体が幅広く口コミで広がりやすい
動画コンテンツは、YouTubeやTikTok、Instagramなど多様なプラットフォームで発信でき、スマホさえあればいつでも視聴可能です。内容が魅力的であれば、受験生や保護者の間の口コミで瞬く間に広がることもあります。
パンフレットのように取り寄せる手間がなく、家族や友人とすぐに共有できる利便性は、動画ならではの大きな強みです。
3.コスト面のメリット
学校紹介動画は、一度制作すればネットにアップするだけで継続的な費用がほとんどかからず、初期費用のみで運用可能です。
さらに、完成した動画は学校説明会やオープンキャンパスなど、さまざまな場面で繰り返し活用できる「資産」として長期的に役立ちます。効率的かつ経済的な広報手段として、非常に優れた選択肢です。
4.遠方に住む受験生や保護者にも届けられる
学校の雰囲気を知りたい受験生や保護者の多くは、学校説明会やオープンキャンパスに参加して情報を得ようとします。しかし、地理的な制約により、遠方に住む方々が気軽に足を運ぶのは難しい場合もあります。そんなとき、学校紹介動画があれば、現地に行かずとも施設の様子や授業風景、学校の空気感を視覚的に体験できます。
動画はインターネットを通じていつでもどこでも視聴可能で、スマートフォン一つでアクセスできる手軽さも魅力です。遠方の受験生や保護者にとって、動画は学校との距離を縮める有効な手段となり、進路選びの大きな助けになります。
受験生に刺さる内容とは
受験生の心に響く内容は、動画制作の重要なポイントでもあります。ここでは、そんな動画づくりのコツを3つご紹介します。
1.パンフレットとの区別化
動画制作においてまず意識すべきは、「パンフレットで伝えきれていない情報は何か?」という視点です。
動画ならではの臨場感や動き、音声を活かすことで、紙媒体では表現しきれない魅力を補完できます。たとえば、キャンパスの雰囲気や学生のリアルな声などは、動画だからこそ伝えられる要素です。
一方で、学校の理念や学長のメッセージなど、文章で十分に伝えられる内容はパンフレットに任せ、役割を明確に分けることで、両者の相乗効果を最大限に引き出すことができます。
2.視覚的な要素の強化
映像コンテンツにおいて、視覚的な要素は受験生の心をつかむうえで最も重要なポイントです。
学校施設や授業風景、部活動、イベントなどを「動きのある映像」で伝えることで、パンフレットでは得られない臨場感を提供できます。さらに、台本を用意せず、生徒の日常を自然に追いかけるスタイルは、リアルな学校生活を映し出し、視覚的な説得力を高めます。
生徒がどのような環境で学び、過ごしているのかを、学校周辺の街並みや最寄り駅までの道のりなども含めて映像で伝えることで、受験生が自分の未来を具体的にイメージしやすくなります。
こうした視覚的な工夫が、学校の魅力をより深く印象づける鍵となります。
3.ナレーションやBGMへのこだわり
視覚的な演出に加え、ナレーションやBGMの選定も動画制作において非常に重要な要素です。映像の雰囲気に合った音楽や、受験生の心に響く言葉を選ぶことで、感情に訴えかける力が格段に高まります。
学校紹介動画は、パンフレットよりも生活の実感を伝えやすく、体験入学の代替として視聴されることもあります。そのため、ナレーションには親しみやすさやリアルな語り口を意識し、BGMは学校の個性や雰囲気を引き立てるものを選ぶことが大切です。
特に、遠方に住む受験生や現地に足を運ぶのが難しい人にとって、動画は学校の魅力を感じ取る貴重な手段となるため、音と言葉の力を最大限に活かす工夫が求められます。
学校紹介動画の種類
学校紹介動画には、いくつかのタイプがあります。ここでは、よく見かける代表的な4つのスタイルをご紹介します!
- 1.学校生活の紹介
- 2.施設の紹介
- 3.部活動の紹介
- 4.卒業後の進路
1.学校生活の紹介
学校紹介動画の中でも、生徒の日常を映し出す「学校生活の紹介」は、受験生や保護者にとって非常に関心の高いコンテンツです。授業風景を中心に、お昼休みの様子、部活動の熱気、登下校の雰囲気など、1日の流れを通して撮影することで、学校のリアルな姿が伝わります。
動画ならではの臨場感により、言葉や写真だけでは伝えきれない空気感や人間関係、校内の活気などが視覚的に表現され、視聴者はその学校での生活をより具体的にイメージできます。
こうした映像は、学校選びの判断材料としても重要であり、進路を考える上での貴重な情報源となります。
2.施設の紹介
学校紹介動画の中でも、校内施設の紹介は視覚的なインパクトが大きく、印象に残りやすい内容です。教室や図書館、体育館などの設備を映像で丁寧に紹介することで、保護者は「どのような環境で子どもが学ぶのか」を具体的に把握できます。
特に、清潔感のある校舎や歴史ある建物、学校独自の設備などは、他校との差別化を図るうえで重要なポイントです。たとえば、大型の図書館や多目的ホールなど、特徴的な施設がある場合は、それ自体が学校のブランドイメージとして強く印象づけられます。
動画ならではの臨場感を活かすことで、写真や文章では伝えきれない空気感やスケール感を効果的に届けることができ、学校の魅力をより深く伝える手段となります。
3.部活動の紹介
学校紹介動画の中でも、部活動の紹介は、生徒の学校生活をより具体的にイメージさせる重要なコンテンツです。受験生にとって、どんな活動ができるのか、どんな雰囲気なのかを知ることは、進学先を選ぶうえで大きな判断材料となります。
動画では、各部の練習風景や先輩たちの様子をリアルに映し出すことで、学校生活への期待感を高める効果が期待できます。また、特定の部活動を目的に進学を検討する生徒もいるため、他校にはないユニークな部活や、専門性の高い競技などを紹介することで、学校の個性を際立たせることができます。
映像を通じて伝わる熱気や仲間との絆は、写真や文章では表現しきれない魅力となり、学校の特色を強く印象づける手段となります。
4.卒業後の進路
受験生や保護者にとって、卒業後の進路や就職先は学校選びの最も重要な判断材料のひとつです。進学率や就職率といった実績を、アニメーションやグラフなどを活用して視覚的に紹介することで、情報の理解度が高まり、説得力のある動画になります。
具体的な数字や事例を示すことで、「この学校なら安心して進学できる」「将来の選択肢が広がりそう」といった前向きな印象を与えることができ、入学への意欲を高める効果も期待できます。また、進路指導の体制やサポート内容を紹介することで、学校が生徒の将来をどのように支えているかを伝えることができ、保護者にとっても安心感を与える重要な情報となります。
学校紹介動画をプロに依頼するメリット
学校紹介の動画は自分たちで作ることもできますが、プロの動画制作会社に依頼することで得られる3つのメリットについてご紹介します。
- 1.高品質な映像ができあがる
- 2.スケジュールや予算の管理ができる
- 3.生徒のプライバシーが守られる
1.高品質な映像ができあがる
学校紹介動画をプロの制作会社に依頼する最大のメリットは、やはり映像のクオリティの高さです。スマートフォンでも高画質の撮影は可能ですが、プロは視聴者の心をつかむ構図や編集技術、演出力を持っています。
ドローンによる空撮、CGやアニメーションなど、専門的な技術を駆使した映像表現も可能です。最近では、インタラクティブを活用した学校紹介動画も人気です。
■富山大学学校紹介動画(インタラクティブ動画)
さらに、最新の映像トレンドを取り入れながら、学校が伝えたいメッセージや魅力を的確に盛り込むことができるため、動画自体が学校のブランド価値を高めるツールとしても機能します。
単なる紹介にとどまらず、印象に残る映像で学校の個性を際立たせることができるのです。
2.スケジュールや予算の管理ができる
学校紹介動画の制作には、撮影機材や編集ソフトの準備が必要で、一定の費用がかかります。
特に学校では、限られた予算内での制作が求められることが多く、費用対効果を意識した進行が重要です。
プロの動画制作会社に依頼すれば、予算に応じた最適なプランを提案してもらえるため、無駄な出費を抑えつつ、質の高い映像を実現できます。さらに、スケジュール管理の面でもプロの力が発揮されます。学校の撮影は、授業や行事の合間を縫って行う必要があり、関係者との調整が複雑になりがちです。
制作会社はこうした制約を理解したうえで、撮影日程の調整や進行管理を行ってくれるため、教育活動に支障をきたすことなく、スムーズな撮影が可能になります。結果として、学校側の負担を軽減しながら、効率的かつ計画的な動画制作が実現できるのです。
3.生徒のプライバシーが守られる
学校紹介動画の制作において、生徒のプライバシー保護は非常に重要なポイントです。特に未成年の生徒が登場する場合、本人だけでなく保護者の同意が必要となるケースも多く、慎重な対応が求められます。
プロの動画制作会社に依頼すれば、肖像権や著作権の取り扱いに精通しており、法令に基づいた情報管理やセキュリティ対策を徹底しています。そのため、撮影後に「許可が取れていない」「モザイク処理が多すぎて使えない」といったトラブルを未然に防ぐことができます。
安心して公開できる映像を制作するためにも、プライバシーへの配慮が行き届いたプロのサポートは大きなメリットとなります。
学校紹介動画に適した動画制作会社の選び方
動画制作会社を選ぶ際には、以下の3点に着目するとよいでしょう。
- 1.学校紹介動画の制作実績は豊富か
- 2.教育分野のマーケティングに精通しているか
- 3.予算に応じた制作が可能か
1.学校紹介動画の制作実績は豊富か
学校紹介動画の制作会社を選ぶ際には、教育分野での実績が豊富かどうかを確認することが重要です。
教育機関には、児童・生徒の肖像権や情報保護など、一般企業とは異なる配慮が求められるため、こうした特有のニーズや規制を理解している制作会社であることが安心につながります。
まずは、候補となる会社の公式サイトやポートフォリオをチェックし、過去に学校紹介動画を手がけた経験があるかを確認しましょう。特に、自校が目指すイメージに近い動画を制作している会社であれば、完成度の高い動画が期待できます。
教育現場の雰囲気や魅力を的確に伝えるには、現場への理解と柔軟な対応力が不可欠です。実績の豊富さは、そうした対応力の裏付けにもなります。
2.教育分野のマーケティングに精通しているか
学校紹介動画の制作では、映像の美しさだけでなく、教育分野に特化したマーケティングの視点を持つ制作会社を選ぶことが重要です。動画制作の目的には、入学希望者の増加や学校のブランド力向上などがあり、これらを実現するには、戦略的な広報活動が欠かせません。
近年では、動画の活用方法が多様化しており、WebサイトやSNS、広告媒体など、配信先に応じた設計や展開が求められています。教育業界の特性を理解し、動画マーケティングに精通している制作会社であれば、学校の魅力を的確に伝えるための企画・構成・運用までを一貫して支援してくれるでしょう。
目的に合った提案力と実行力を備えた制作会社を選ぶことで、動画の効果を最大限に引き出すことが可能になります。
3.予算に応じた制作が可能か
多くの学校では予算に制約があるため、費用対効果を意識する必要があるため、学校紹介動画の制作においては、限られた予算の中で最大限の効果を得るための工夫が求められます。例えば、既存の写真や映像素材を活用したり、撮影日数を短縮することでコストを抑えることができます。こうした工夫を前提に、予算に応じた柔軟な提案をしてくれる動画制作会社を選ぶと安心です。
単に価格が安いだけでなく、限られた予算内でも学校のイメージや目的に合った動画を実現できるよう、制作方法を工夫してくれる会社であれば、満足度の高い成果が期待できます。予算と品質のバランスを見極めながら、信頼できるパートナーを見つけましょう。
学校紹介動画の制作を依頼する時のポイント
学校紹介動画を動画制作会社に依頼する際に、抑えておきたいポイントを5つ紹介します。
- 1.明確なターゲットを設定する
- 2.軸となるメッセージを決めておく
- 3.大体の内容を予め検討しておく
- 4.生徒の出演の許可をとる
- 5.要素を分けて、数本の動画を制作する
1.明確なターゲットを設定する
学校紹介動画を制作する際にはまず誰に向けた動画であるか、誰をターゲットとして発信するかを明確にします。
動画の内容として入学希望者の生徒を対象にするのか、保護者を対象にするのか、または学校の認知度を高めるために生徒と保護者両者の理解を促す構成にするなど、いくつのパターンが考えられます。その中でもターゲットを絞ることで、より届く動画を制作することができます。
2.軸となるメッセージを決めておく
学校紹介動画を制作する際には、まず「何を伝えたいのか」という軸となるメッセージを明確にしておくことが重要です。
動画の目的によって、伝えるべき内容は大きく変わります。たとえば、見学者数の増加を狙うのか、特定の学部や部活動への志望者を増やしたいのか、あるいは学校全体のイメージアップやブランディングを目的とするのかによって、訴求ポイントは異なります。
こうした目的を踏まえたうえで、学校の理念や教育方針、特色、実績などを整理し、それらを軸にしたメッセージを動画に込めることで、視聴者に強く印象づけることができます。動画は短時間で多くの情報を伝える手段だからこそ、伝えたいことを絞り込み、ぶれないメッセージを設定することが大切です。
3.大体の内容を予め検討しておく
学校紹介動画の制作を依頼する際には、ターゲットや伝えたいメッセージを明確にしたうえで、それを効果的に伝えるための動画の内容を事前にイメージしておくことが大切です。どんなシーンを入れたいか、どのような雰囲気にしたいかなど、ある程度の構成を考えておくことで、制作会社との打ち合わせもスムーズに進みます。
参考として、他校の紹介動画を視聴し、自校のイメージに近いものを探してみるのも有効です。そうした動画をたたき台にすることで、プロのスタッフと具体的な構成や演出について深く話し合い、より完成度の高い動画を作り上げることができます。
4.生徒の出演の許可をとる
学校紹介動画において、実際の生徒が登場することは、学校の雰囲気や日常のリアルな様子を伝えるうえで非常に効果的です。
生徒の声や表情を通じて、視聴者に親しみや信頼感を与えることができ、動画の説得力も高まります。しかし、生徒が未成年である場合が多いため、出演には保護者の同意が必要となるケースが一般的です。事前に同意書を準備し、保護者から正式な許可を得ておくことで、撮影後に映像が使用できない、モザイク処理が必要になるといったトラブルを防ぐことができます。
動画制作をスムーズに進めるためにも、出演に関するルールや手続きをしっかり確認し、関係者との連携を図ることが重要です。
5.要素を分けて、数本の動画を制作する
こちらは学校紹介動画に限らず言えることですが、1本の動画にさまざまな要素を詰め込みすぎると印象が薄れてしまう場合があります。
また、動画が長尺になるほど視聴者の離脱率は上がってしまいます。そのため、「学校生活紹介」「施設紹介」「部活動紹介」「教員紹介」など項目に分けてシリーズ化するなどの方法で、1本1本の印象を保つ工夫が有用です。
学校紹介動画の事例
さいごに、学校紹介動画の事例を2つご紹介します。
錦城学園
こちらは軽快な音楽に合わせてドローンが校舎内を飛び回り、活発で楽しげな生徒の様子を映し出した作品です。飛び回るドローンが同時に校舎施設の作りも紹介するようなかたちになっており、しっかりと要素を抑えながらハツラツとした楽しい印象を視聴者に与えます。
東大阪大学柏原高等学校
こちらも大きくきれいな学校施設をCGも交えながら紹介しつつ、部活動や授業風景などのパンフレットではイメージしきれない部分を抑えた作品になっています。
まとめ
今や、学校紹介動画は生徒募集において欠かせない存在となっています。この記事では、動画制作のメリットや、受験生や保護者の心に響く内容づくりのポイントを詳しく解説しました。
学校の個性を活かしながら、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、魅力的な紹介動画の制作をご検討ください。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。