映像制作・動画制作のコラム
2020年5月26日
動画制作入門編!基本の構図とカメラワークをご紹介
アマチュアの方が独学で動画制作を行い、YouTubeやSNSなどにアップするケースも増えてきていると思います。今回はそんなアマチュア動画製作者のみなさん、またこれから動画制作をやろうと考えている初心者の方に向けて、基本の構図やカメラワークの紹介をしていきます。
カメラワーク編
静止・Fix
基本中の基本。カメラを固定した状態で撮影する技法です。画面の中の些細な変化、細かい部分に注目させたい場合にはこの方法が良いでしょう。トーク中の表情や所作、ものづくりの際の繊細な作業を写すような場合には、視聴者が集中できるカメラワークで撮影するのことが重要です。
パン
一点からその周囲を見渡すように左右にカメラを振る撮影方法です。例えば動物園の猿山をある一点から撮影する際に点在する猿を追いかけるようにカメラを動かしたり、左右の反対にいる猿に注目したりなど、左右の範囲で追いかけるべき被写体が状況によって変わる際にはこのよう方法でカメラで追う撮影方法が有効です。
ティルト
カメラを上下に動かす撮影方法です。建物を一階から屋上まで見上げるように撮影したり、人物を足元からカメラを向け徐々に上げていくことで最後にその人物の顔が画角に収まるようにする手法です。
ズーム
ズームにはズームインとズームアウトの2種類があります。ズームインは遠くから徐々にズームして被写体に近づいていく手法です。ズームアウトは反対に、被写体から徐々に離れていくことで被写体の周りの状況が徐々に明らかになるような撮影方法です。
トラッキング
被写体と一定の距離を保ちながら被写体を追うように撮影する手法です。例えば街ブラ番組などでは歩いているタレントを一定の距離を保ったまま撮影していますが、あの方法がトラッキングになります。動く被写体を追いながらその表情や状況を臨場感を持たせて撮影することができます。
フォーカス
フォーカスを使用した手法には主に3つの手法があります。1つ目はフォーカスイン。全体にボカした状態から徐々に被写体にフォーカスを合わせます。2つ目はフォーカスアウト。フォーカスインと反対に被写体からフォーカスがずれていき徐々に画面をぼかす手法です。3つ目はフォーカスプル。画面の奥と手前の被写体にフォーカスを移す手法です。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。
構図編
ロングショット
カメラから被写体までの距離が遠く、被写体全体と被写体を取り巻く空間を丸ごと収める構図です。被写体の置かれている状況をよく示すのに有効な構図です。
フルフィギュア
被写体に近づき頭から膝までを収めた構図です。被写体の話している内容や表情など、内面的な部分やメッセージを伝えるのに有効な構図です。
三分割法
画面の縦横に3本づつ線を入れた時に交わる点に被写体を配置する方法です。ロングショットの際はこの点に配置すること一気に被写体への注目度が上がります。
イマジナリーライン
並んで向き合う被写体の目線が合っている時に、複数のカメラでそれぞれの被写体を撮影しても、その二人が話しているように見えるという手法です。
やってはいけない構図
串刺しショット
被写体の背後に電柱やポールなどの棒状のものがあり、被写体が串刺しになっているように見えてしまう構図。電柱の根元が隠れていると何か細長いものが被写体の頭から出ているように見えてしまいます。
首切りショット
被写体の首の部分に水平のラインが通るようなショット。門やフェンスなどが、例え背後であっても、首の部分に重なってしまう場合は首を切っているように見えてしまうので禁止事項の一つになっています。
まとめ
今回は動画初心者の方に向けて基本のカメラワーク、構図を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。中には当たり前のように自然と使っていた手法もあったかと思います。普段テレビや映画などでどのようにカメラワークが行われているか。またどのような構図が取られているかということにも注意して見ると、新しい発見があったり、興味のない番組でも参考になることもあります。またそのような見方をすることが上達への近道になります。ぜひ、今回ご紹介した手法と照らし合わせながら映像を視聴してみてください。
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