映像制作・動画制作のコラム
2020年5月22日 最終更新日:2026年7月2日
イベント動画の作り方|企画・撮影・編集のコツを動画制作のプロが解説【費用・事例付き】

イベント動画は、開催前の集客、当日の演出、開催後の営業・広報活用まで、一貫して活用できるコンテンツです。近年はオンライン配信やSNS運用の広がりにより、単なる記録ではなく、「成果につなげる動画設計」がより重要視されています。
本記事では、イベント動画の活用背景を踏まえながら、種類ごとの役割整理、企画・撮影・編集までの制作フロー、さらに費用の目安について、実務視点で整理していきます。
この記事でわかること
■イベント動画の種類とそれぞれの役割
■企画〜撮影〜編集までの具体的な作り方
■制作費用の目安とコストが変動するポイント
目次
イベント動画の種類と目的を理解しよう

イベント動画は用途に応じて適した種類を選ぶことが重要です。
イベント動画は、開催前・開催中・開催後のそれぞれのタイミングで使い分けることで効果を最大化できるコンテンツです。シーンごとに目的が異なるため、まずは全体像を整理しておく必要があります。
たとえば、開催前には集客を目的としたティザーやプロモーション動画、開催中には会場の盛り上がりを演出するオープニングムービーやアタックムービー、開催後にはダイジェスト動画による振り返りや二次活用などが挙げられます。
どの動画を作るべきかは、イベントの目的や活用シーンによって変わります。「いつ・誰に・何を伝えるのか」を整理し、適した種類を選ぶことで成果につながります。
イベント動画の作り方5STEP

イベント動画は、企画から撮影・編集までの流れを整理することで、成果につながる動画に仕上げることができます。
【ステップ1】目的・ターゲットを明確にする
イベント動画を制作する際は、まず「何のために作るのか」を目的として明確にします。集客を目的とするのか、記録として残すのか、SNSで拡散するのかによって、動画の構成や表現は大きく変わります。
目的に応じて適切な動画の尺や形式を決めることが重要です。たとえば、SNSで活用する場合は短尺でテンポのよい構成、記録用途であれば網羅性を重視した編集が適しています。
【ステップ2】構成案(コンテ)を作る
撮影に入る前に、どのシーンを残すかを具体的に整理しておきます。後から使える素材を意識してカットを設計することが重要です。登壇者の発表だけでなく、会場の雰囲気や参加者の反応などもあわせて洗い出しておきます。
特に「どのカットを撮るか」と「誰がどこで撮るか」を事前に決めておくことで、撮り逃しを防げます。カメラの設置位置や撮影人数、役割分担まであらかじめ整理しておきましょう。
【ステップ3】必要な機材を準備して撮影する
撮影前には会場の下見を行い、照明や音響、カメラの設置位置を確認しておきます。当日の環境を把握しておくことで、撮影中のトラブルを防ぎやすくなります。
撮影では、会場全体がわかるロングショットと、登壇者や参加者の表情を捉えるクローズアップを組み合わせ、単調にならないよう複数アングルで押さえます。
特に注意したいのが音声です。会場によっては反響やノイズの影響を受けやすく、映像が良くても音声が聞き取りづらいとクオリティが大きく下がります。予備バッテリーやマイク(ガンマイク・ピンマイク)、三脚などの基本機材は必ず用意しておきましょう。
【ステップ4】編集してテロップ・BGMなどを付ける
撮影素材はすべてを使うのではなく、「見どころ」に絞って構成します。視聴者が迷わず理解できるように編集することが重要です。テンポと流れを意識したカット割りで、見やすい構成に仕上げます。
特にテロップは視聴体験を大きく左右します。SNSでは無音再生が前提になるため、大きく読みやすいテロップで要点を伝える設計が欠かせません。
また、BGMは動画の印象を決める要素です。イベントの雰囲気に合った音楽を選ぶことで、映像全体の完成度が大きく変わります。使用時は著作権に配慮し、権利フリー音源を選びましょう。
【ステップ5】公開・二次活用まで考える
公開して終わりではなく、活用まで設計することが重要です。編集が完了したら、イベントのダイジェスト動画としてYouTubeやSNSで発信します。参加できなかった層にもリーチできるため、新たな接点づくりにつながります。
公開した動画は、営業資料や次回イベントの集客コンテンツとしても活用できます。一度制作して終わりではなく、使い回せる設計にしておくことで費用対効果を高められます。
また、公開のタイミングも成果を左右するポイントです。イベント直後の熱量が高いうちに発信することで、視聴や拡散につながりやすくなります。
イベント動画を成功させる4つのポイント
イベント動画の成果を高めるために、制作時に押さえておきたいポイントをまとめました。
① 冒頭の3秒で視聴者を引き込む
インパクトのあるシーンや見どころを冒頭に配置することで、離脱を防ぎやすくなる
② 役割分担を明確にする
撮影・音声・進行確認などを分担することで、当日のミスや撮り逃しを防げる
③ ダイジェストは1〜3分にまとめる
ストーリー性を持たせてコンパクトに仕上げることで、SNSで拡散されやすくなる
④ 機材で最低限の品質を担保する
スマートフォン撮影でも三脚や外付けマイクを使うことで、見やすく聞きやすい映像になる
これらのポイントを押さえることで、イベント動画の成果を高めることができます。
イベント動画は一度きりの撮影になるケースが多く、撮り直しができない点が特徴です。特に音声トラブルや重要シーンの撮り逃しは、そのまま完成度に直結します。
こうしたリスクを避け、目的に沿った動画を確実に仕上げるためには、事前設計や現場対応を含めた体制づくりが重要になります。
イベント動画でよくある失敗(注意点)
イベント動画では、事前準備不足や撮影環境の影響によって、「撮影はできたのに使えない」というケースも少なくありません。
特に多い失敗としては以下が挙げられます。
- ・音声が聞き取りづらく、編集で使えない
- ・カメラ1台で撮影し、単調な映像になってしまう
- ・重要なシーンを撮り逃してしまう
- ・構成を決めずに撮影し、編集でまとめきれない
こうした問題は、事前の設計や準備によって防げるケースがほとんどです。
撮影前の段階で、目的や必要なカットを整理しておくことが重要になります。
シーン別イベント動画の活用例
イベント動画は活用するシーンによって役割が大きく変わります。まずは全体像を整理したうえで、それぞれの活用方法を見ていきます。
| シーン | 目的 | メリット |
|---|---|---|
| 展示会・ブース | 商品・サービスの常時訴求 | 無人でも説明でき、集客と営業活用につながる |
| ライブ配信 | 参加できない層への情報提供 | 遠隔参加を可能にし、未参加者の関心を高める |
| イベント開催中のイメージ動画 | 会場の興味喚起・理解促進 | 継続的に情報を訴求し、関心と理解を高める |
| オープニング・エンディング | イベントの演出・印象形成 | 一体感と満足度を高め、印象を強く残す |
| ダイジェスト動画(開催後) | 振り返り・二次活用 | 拡散・営業・次回集客に活用できる |
展示会・ブースでの活用(サイネージムービー)
展示会やイベントブースでは、サイネージとして動画を常時流すことで、来場者に向けた商品・サービスの訴求を継続的に行うことができます。スタッフが対応できないタイミングでも情報を届けられるため、説明の属人化を防げる点が特徴です。
また、動きのある映像は通りがかりの来場者の目に留まりやすく、ブースに立ち寄るきっかけをつくる効果も期待できます。限られた接点のなかで興味を引く手段として有効です。
さらに、制作した動画はイベント後も営業ツールとして活用できます。Webサイトや商談時の資料に組み込むことで、制作コストを回収しやすくなり、継続的な活用につながります。
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ライブ配信での活用
ライブ配信は、会場に足を運べないユーザーにもイベントの内容を届ける手段として有効です。時間や場所の制約を受けずに参加できるため、接点の幅を広げることができます。
また、配信を通じて新たな層への認知拡大にもつながります。これまで興味を持っていなかったユーザーにも情報が届くことで、イベント自体の認知を広げるきっかけになります。
さらに、リアルタイムで視聴した体験は「次回は現地で参加したい」という動機づけにもつながります。集客できなかった層へのフォローと同時に、次回の集客にもつながる施策として活用できます。
イベント開催中のイメージ動画
イベント開催中は、会場内でイメージ動画を継続的に流すことで、来場者への訴求機会を増やすことができます。特に展示会やビジネスイベントでは、限られた滞在時間のなかで印象を残す手段として有効です。
動画では商品の紹介や活用シーン、企業の取り組みなどを視覚的に伝えられるため、テキストや口頭説明だけでは伝わりにくい内容も直感的に理解してもらいやすくなります。
こうした映像を繰り返し流すことで、ブース前を通る来場者に継続的にアプローチでき、関心喚起や企業イメージの向上につながります。
オープニング・エンディング動画
オープニング動画は、イベント開始時に来場者の意識を揃え、会場全体の空気をつくる役割を担います。冒頭でコンセプトや見どころを伝えることで、その後のプログラムへの集中度を高めやすくなります。
一方、エンディングではハイライト映像や参加者の声をまとめることで、イベント全体の振り返りと余韻を演出できます。体験を一つのストーリーとして締めくくることで、満足感につながります。
また、イベントの成果や印象を整理して伝えることで、次回参加への意欲喚起にもつながります。
ダイジェスト動画の二次活用
イベント終了後は、ダイジェスト動画として編集し、YouTubeやSNSで公開します。参加できなかった層へのフォローとしてだけでなく、新たな接点づくりにもつながります。
また、公開した動画は次回イベントの集客や営業資料としても活用できるため、継続的に価値を生むコンテンツになります。
以下は、実際に制作したマラソンイベントのダイジェスト動画事例です。
実際のイベントの熱量や参加者の様子をコンパクトにまとめることで、当日の雰囲気を直感的に伝えています。こうした動画は、SNSでの拡散や次回開催の訴求にも活用しやすいのが特徴です。
1〜3分程度にまとめることで最後まで視聴されやすく、情報の伝達効率も高まります。
※本事例は30秒の短尺で制作していますが、SNSでの拡散を前提とした構成です。
イベント動画の制作費用はいくら?
イベント動画を制作会社に依頼する場合、費用の相場は一般的に30万〜200万円程度です。イベントの規模やカメラ台数、編集内容の複雑さによって大きく変動します。
イベントの規模によって、制作費用は大きく変動します。目安は以下の通りです。
| 規模 | 内容例 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 小規模 | ウェビナー・無観客配信 | 5万〜15万円 |
| 中規模 | 50人前後のイベント | 15万〜30万円 |
| 大規模 | 100人以上・複数カメラ | 50万円以上 |
費用の内訳としては、企画・ディレクション費、撮影費、編集費などが含まれます。撮影後の編集のみを依頼する場合は、2万〜20万円程度に抑えられるケースもあります。
また、目的が曖昧なまま発注すると修正回数が増え、費用が膨らみやすくなります。依頼前に用途や動画の尺、公開先を整理しておくことが、コストを抑えるポイントです。
イベント動画の制作を外注する場合は、依頼先の選び方も成果に大きく影響します。制作会社の選定ポイントについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
イベント動画に関するよくある質問
イベント動画の長さはどのくらいが適切ですか?
目的によりますが、SNSで活用する場合は1〜3分程度が目安です。拡散重視であれば30秒前後の短尺にするケースもあります。
スマートフォンでイベント動画を撮影しても問題ありませんか?
スマートフォンでも撮影は可能です。ただし、三脚や外付けマイクを使うことで画質・音質は大きく改善されます。
イベント動画の制作費用はどのくらいですか?
相場は30万〜200万円程度です。規模や撮影内容によって変動するため、事前に用途や尺を整理しておくことがポイントです。
まとめ
イベント動画は、集客・演出・開催後の活用まで幅広く効果を発揮するコンテンツです。一方で、種類や目的を整理せずに制作すると、成果につながりにくいケースもあります。
本記事で紹介したように、用途に応じた動画の選定と、企画・撮影・編集それぞれでポイントを押さえることで、視聴されやすく、活用しやすい動画に仕上げることができます。また、ダイジェスト化や営業資料への転用など、継続的に活用する視点を持つことで、費用対効果も大きく変わります。
シブヤムービーでは、展示会・ブースで活用できるサービス紹介動画やサイネージ映像の制作を得意としています。活用シーンに合わせた企画からご提案可能ですので、イベント動画の制作をご検討中の方はお気軽にご相談ください。
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