映像制作・動画制作のコラム
2024年9月10日
動画広告を配信するおすすめ媒体(プラットフォーム)や媒体の選び方を解説
現代の私たちの生活に、YouTubeなど多くの動画配信プラットフォームは欠かせないものとなっています。
動画をマーケティングツールとして活用したいと考えている企業も多いのではないでしょうか。動画広告を配信するには広告の内容に合った媒体を選ぶことが大切です。
今回は、動画広告を配信する際のおすすめ媒体や選び方、動画広告を作る際の注意点などを解説します。
目次
動画配信プラットフォームとは
動画配信プラットフォームとは、インターネット上で動画を共有、視聴できるサービスです。動画ファイルを再生する動画プレイヤーとしての役割のほか、動画ファイルの管理やアクセスの分析なども行なえます。
Google社が運営するYouTubeが代表的な動画配信プラットフォームで、無料で使えるものも多くあります。
おすすめ動画広告の配信媒体6選
動画配信プラットフォームには、YouTubeをはじめFacebookやInstagramなど多くの媒体があり、それぞれに特徴があります。ここでは、プラットフォームごとの特徴を紹介します。
プラットフォーム | 主な年齢層 | 対応広告の配信方法 |
YouTube | 全年代 | TrueViewインストリーム広告 インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)バンパー広告 アウトストリーム広告 マストヘッド広告 オーバーレイ広告 |
30~40代 | ニュースフィード広告、ストーリーズ広告、インストリーム広告 | |
10~40代 | ストーリーズ広告、フィード広告、リール広告 | |
X(旧Twitter) | 10~30代 | プロモビデオ広告、プレロール広告、スポンサーシップビデオ広告、ビデオカンバーセーショナル広告、ビデオアプリカード広告 |
TikTok | 10代〜20代 | 運用型(オークション)広告、予約型(リザベーション)広告 |
LINE | 全年代 | タイムライン広告、トークルームリーチ、LINEニュース広告 |
引用:令和6年6月 総務省情報通信政策研究所「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より
YouTube
YouTubeはGoogle社によって運営されている動画配信プラットフォームです。全世界の月間アクティブユーザーは24億9,000万人に達しており、なかでも20~30代のユーザーが多く、20代は97.2%、30代は97.1%がYouTubeを使用しています。
YouTubeはGoogleが保有する年齢、地域、性別などのデモグラフィックデータやキーワード、トピックなどによってターゲットを絞り込めます。また、広告を表示するページも指定できるため、きめ細かな配信ができるでしょう。
FacebookはMeta社が運営するSNSです。単体での利用者はYouTubeやLINEなどにはかなわないものの、Facebookファミリー(Facebook、Instagram、Facebook Messenger)になるとYouTubeよりも利用者が多くなります。Facebookの動画広告はこれら3つのプラットフォームに配信可能です。
30代で44.4%、40代で39.3%がFacebookを利用しており、ミドルエイジのビジネスパーソンがおもな利用層です。したがって、ミドルエイジ向けの商品や企業向け商品のアピールに適しているでしょう。
また、Facebookはアカウント作成時に実名や年齢などを細かくプロフィールを設定するため、ターゲットを絞り込みやすい点がメリットです。さらに既存の顧客と属性や行動パターンが似ているユーザーをターゲティングする方法も使えます。
Instagramは写真や動画に特化したSNSです。当初は写真がメインのイメージが強かったものの、最近は動画の投稿が増えています。縦型動画に力を入れており、ストーリーズやリールで縦型動画が使われています。
Instagramは先ほど紹介したFacebookファミリーの一つです。うまく組み合わせればより多くのターゲットにアプローチできます。
Instagramは女性の63.6%が利用している点が特徴です。
また、10代の72.9%、20代の78.8%が利用しており、若い女性の利用が多いことがわかります。コスメやファッションの広告に向いているプラットフォームです。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は20代の81.6%、10代の65.7%が利用しているほかミドルエイジの利用も多く見られます。Xの利用者数はYouTubeやLINEにおよばないものの拡散性が高い点が特徴です。
いわゆるバズった状態になると短時間で数十万規模のインプレッションが得られることもあるため、想定以上の効果が生じる可能性があります。一方で炎上するリスクが高い点にも注意が必要です。
また、タイムラインに表示される広告はポストされた投稿と似ているため、広告だと意識されずにリポストされやすくなります。
ただし、Xは短時間で大量の投稿が更新されるため、基本的に動画の視聴にはあまり向いていません。また、細かいターゲティングはできるものの、アカウントの属性はそれほど正確ではないため、ターゲティングの精度が低くなりがちです。
TikTok
TikTokは中国のByteDance社によって運営されているショートムービープラットフォームです。10代の70.0%、20代の52.1%が利用しています。
最近ではミドル世代の利用も増えており、利用者の平均年齢は34歳です。
TikTokは、スマートフォンに特化した縦型動画による1分以内のショート動画がメインです。
ほかのSNSのようにフォローしたユーザーの投稿が流れるのではなく、AIがユーザーの興味や関心を分析して、ユーザーが好みそうな動画をランダムに流すのが基本です。
流れてきた動画は上下にスワイプできるため、広告も気に入らなければスワイプできます。そのため、広告による不快感を与えにくく、受け入れてもらいやすいのがTikTokのメリットです。
LINE
LINEはLINEヤフー社が提供するコミュニケーションアプリです。LINEは、全世代の94.9%が利用しています。60代でも86.3%が利用しており、ほかのSNSは使っていなくてもLINEだけは使っている人も多くいます。
そのため、幅広いユーザー層へ動画広告を届けることが可能です。
また、住んでいる地域や買い物の履歴などから精度の高いターゲティングができる点もLINEを使った広告のメリットです。
動画広告の配信媒体を選ぶ際のポイント
動画配信プラットフォームを6つ紹介しましたが、どのプラットフォームで動画広告を配信すればよいのでしょうか。ここでは、媒体を選ぶ際のポイントを紹介します。
年齢層を確認
自社がアピールしたいサービスの年齢層とプラットフォームの年齢層が合っていなければ効果が薄くなります。
例えば、コスメの販売促進で広告を使う場合であれば、若い女性の利用が多いInstagramの利用が適しています。また、ビジネス向けサービスであれば、ビジネスパーソンの利用が多いFacebookが向いているでしょう。
課金方法を確認
プラットフォームによって課金方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。おもな課金方式は以下のとおりです。
- ●CPM(Cost Per Mile):1000回表示ごとにコストがかかる
- ●CPC(Cost Per Click):1クリックごとに課金される
- ●CPV(Cost Per View):視聴回数に応じて課金される
CPMは再生時間やユーザーの反応に関係なく、表示された時点で課金されます。CPCはクリックごとに課金されます。また、CPVは視聴回数に応じて課金されますが、視聴回数の定義はプラットフォームによって異なるため注意が必要です。
YouTubeは途中でスキップされた場合は料金が発生しませんが、FacebookやInstagramは10秒再生が費用発生の目安になっています。
いずれにしても、広告の目的や視聴を想定しているユーザー層などにあわせて選ぶことが大切です。
広告配信タイミングを確認
プラットフォームによって広告が配信されるタイミングや場所が異なります。どのタイミング、場所で動画広告が配信されるのかも確認しておきましょう。
例えば、勉強系の動画に広告を流す場合、再生途中に流れるミッドロール広告を選ぶと、集中力を乱されたと感じるユーザーが増える可能性があります。この場合は冒頭か最後に流すほうがユーザーに受け入れてもらいやすいでしょう。
動画広告を作る際の注意点
動画広告を作る際にはどのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは作成の際の注意点を3点紹介します。
最初の5秒が大事
広告が見たくてSNSを利用している人はおらず、基本的に動画広告はスキップされるものです。
そのため、最初の5秒でいかにしてユーザーの気持ちをつかめるかがポイントになります。最後まで見ないと何の広告なのかわからないものは、スキップされる可能性が高いでしょう。
また、最初の5秒でユーザーをとらえても、長すぎる広告では離脱されてしまいます。全体の長さも15秒以内が望ましいでしょう。短い動画のなかでストーリーをもたせるとユーザーを引きつけやすくなります。
縦長・横長など適切な動画を作る
動画広告には縦長・横長がありますが、スマートフォンでは縦長動画広告のほうが画面の占有率が高くユーザーを引きつけやすい性質があります。
若年層はスマートフォン視聴が多いため、若年層をねらうのであれば縦長動画の広告をメインにしたほうがよいケースが多いでしょう。逆にミドルエイジはパソコンでの閲覧も多いことから、横長動画のほうが向いているケースが増えます。
なお、InstagramやTikTokでは縦長動画が主体です。
また、同じプラットフォームでも、表示される場所によって動画のフォーマットが異なるケースもあります。利用するプラットフォームに合わせた動画広告の作成が大切です。
広告を流す目的をしっかり決める
広告を流す目的を決めておかなければ、ただ動画広告を流しただけで終わってしまいます。なぜ広告を流すのか、どのように効果測定を行なうのかなどを事前に設計しておき、一貫性のある動画を作りましょう。
また、目的が不明瞭のまま制作を進めると、のちのち動画を修正しなければならなくなる可能性があります。
広告を見たユーザーにどのようなアクションをとってほしいのか明確にし、具体的なペルソナや成果指標を決めておくことが大切です。
まとめ
動画広告を配信する際は、広告のターゲットとなるユーザーが多く利用する媒体を選ぶことが大切です。課金方法や配信タイミングなども確認しておきましょう。
動画広告は目的をしっかりと決めてから作ることも重要です。また、動画広告は最初の5秒でユーザーの心をとらえられないとスキップされる可能性が高くなります。
Shibuya Movieでは目的に応じた動画広告のプランニングが可能です。動画広告で悩んでいる方はぜひ一度お問い合わせください。
動画制作のShibuya Movieへの問い合わせページはこちら
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。