映像制作・動画制作のコラム
2021年3月31日 最終更新日:2024年8月20日
会社説明会の動画の作り方はここを押さえよう!成功させるポイントについて徹底解説
新卒採用の際に悩むのが、「どうすれば会社説明会がうまくいくのか?」「どのようにすれば母集団を増やすことができるのか?」ということではないでしょうか。
限られた時間の中で、「どのような形式で会社説明会を行うのが最適か」を考えることはとても大切です。
その解決策の1つとして、今回は動画を活用したWeb会社説明会のメリットについて解説していきます。また、会社説明会動画の制作のポイントについて、具体的な内容も併せてご紹介します。
新型コロナウイルスの影響でWeb会社説明会が増えて以降、Web会社説明会を行っている企業様は増え続けています。是非ポイントを押さえて、導入するかどうかを検討していただければと思います。
目次
会社説明会動画とは
会社説明会動画とは、会社概要や企業理念、募集職種や業務内容、福利厚生などの会社説明会で行う一連の流れを動画にしたものです。
一般的な「採用動画」とは用途が異なり、「会社説明会動画」はオンデマンドで配信することが基本です。
求職者にとっては、直接会場へ行く必要がなく、いつでもどこでも説明会の動画を視聴できるメリットがあり、企業側にとっても、会場の設営や配布資料の制作が必要ないため、近年ニーズが高まっています
会社説明会動画の種類
会社説明会動画にはさまざまな種類がありますが、今回は大きく3つに分けて特徴を解説します。
その1:コンセプト動画
自社の思いやサービス内容を、わかりやすく訴求する会社説明会動画です。どういった企業であるかを認知させるための、導入になる動画であるとも言えます。
その2:事業紹介動画
会社の歴史や沿革の紹介、企業が牽引する業界の説明、社長のコメントなどで構成される一般的な会社説明会動画です。
その3:インタビュー動画
インタビューによって事業の説明や功績、日々の就業環境について紹介する会社説明会動画です。特に新卒者向けとして人気の手法です。
以上を参考に、どのような会社説明会動画にするか、方向性を考えてみましょう。
会社説明会動画が普及した理由
新型コロナウイルスの影響により、対面での会社説明会の開催が難しくなりWeb会社説明会を実施する企業が増えてきました。
そこで、職場の雰囲気や事業内容を画面越しでも効果的に伝える手段として、会社説明会動画は採用活動において、必要不可欠な存在になってきています。実際に株式会社学情が2022年に行った調査によりますと、72.5%の企業がオンラインでの採用活動を取り入れており、その中で総エントリー数が増えたと答える企業が62.8%を占めています。
引用:株式会社学情_2022年2月28日発表_採用担当者アンケート(https://service.gakujo.ne.jp/wp-content/uploads/2023/10/220228-comenq.pdf)
最近では、リアルとオンラインの説明会を平行して行うことで、両方のメリットを享受できるハイブリッド開催を行っている企業も多くなっています。これからは、さまざまなシーンで会社説明会動画の活用が増えることでしょう。
会社説明会動画の活用シーン
会社説明会動画は、会社説明会以外にもさまざまなシーンで活用方法があります。
動画はテキストよりも目を引きやすいという特徴があるため、以下のような活用がおすすめです。
・SNSでの発信
・Webサイトでの発信
・採用メディアでの発信
・商談の場での活用
Web上で企業を紹介できる会社説明会動画であれば、手軽に発信でき、広く拡散ができます。
また、会社のビジョン、製品・サービスの特徴、成功事例などを視聴者にわかりやすく伝えられるため、営業の場で活用すれば、お客様にどのような企業であるかを短時間でわかりやすく伝えられるようになります。
会社説明会動画を制作するメリット
会社説明会動画の制作は、求職者側にとっても企業側にとっても下記のようなメリットがあります。
・時間や場所に制約されない
・職場や仕事の雰囲気をよりリアルに伝えられる
・人事担当者の負担を軽減できる
・SNSやYouTubeと連動させることで母集団形成に繋がる
1つずつ解説していきます。
時間や場所に制約されない
会社説明会を対面で開催する場合、求職者は指定された時間に会場にまで足を運ばなければなりません。そのため、参加を希望していても、「他の企業の会社説明会と日程が重なる」「会場までの交通費が高すぎる」といった理由で参加できないことがあります。
しかし、オンデマンド配信で開催すると時間や場所の制約がないため、求職者は自宅からでも参加でき、自分の都合の良い日時で視聴できます。
これにより、今まで時間や場所の関係で参加を諦めざるを得なかった求職者を、新たに取り込めるでしょう。
職場や仕事の雰囲気をよりリアルに伝えられる
実際の職場の様子や業務風景など、口頭では説明できない情報も、動画を通して視覚的に捉えられ、職場の雰囲気をわかりやすく伝えられます。
例えば、先輩社員のインタビューを交えると、成長やキャリアパスを具体的に示すことができ、学生にとっては魅力的な職場環境を具体的にイメージできます。
働くイメージを描くことができれば、応募への意欲を高める効果が期待できますし、入社後に「想像していた会社の雰囲気と違う」といったミスマッチを起こしにくくなるでしょう。
人事担当者の負担を軽減できる
企業側にとって一番のメリットになるのが、人事担当者の負担を軽減できることです。会社説明会動画のオンデマンド配信を行えば、会社説明会を実施する度に人事担当者が対応する必要がなくなります。
また、それに伴う会場の手配や設営、受付や案内業務、担当者の移動などが不要になるため、対面での実施に比べて大幅なコスト削減にも繋がります。
さらに、Webサイトの活用により、会社説明会までの手配や集客を自動化でき、人事担当者の負担をさらに減らすことができます。
SNSやYouTubeと連動させることで母集団形成に繋がる
近年では、SNSやYouTubeを使って情報収集している求職者も多いため、会社説明会動画をWeb上で発信することには大きな意味があります。株式会社No Companyが2023年に行った調査では、就活生の58.1%が就職活動において、SNSで情報収集しており、64.7%がSNS上の企業情報を見て選考や入社の移行度が上がったと回答しています。
引用:No Company、「Z世代就活生のSNS活用に関する実態調査」(2023年)を発表。SNS世代の就活生は採用コンテンツの「タイパ」を重視(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000089446.html)
SNSやYouTubeと連動させれば、従来の採用活動ではリーチすることのできなかったユーザーの目にも触れ、より多くの方に企業のことを知ってもらえるため、母集団形成に繋がります。
また、動画はSNSやYouTubeとの相性が良く、コメントの書き込み機能などを活用すれば、求職者との交流ツールになるというメリットもあります。さらに、YouTubeは低コストで運用できることから、近年活用する企業が増えています。
【内製】会社説明会動画の作り方を8ステップで解説
会社説明会動画の作り方を見ていきましょう。ここでは、8つのステップに分けて詳しく解説していきます。
1.コンセプト・ターゲットを明確にする
2.全体スケジュールの作成
3.出演する社員の選定
4.シナリオ(絵コンテ)の作成
5.資料の作成
6.撮影の準備
7.撮影・編集
8.公開・配信
1.コンセプト・ターゲットを明確にする
まずは、「何」を目的(コンセプト)として「誰」をターゲットとした会社説明会動画を制作するのかを、明確にします。
コンセプトの例としては、会社の認知度の向上、商材の拡販、新しい人材の確保などが挙げられるでしょう。Web会社説明会で使用する場合には、採用をコンセプトに定め、新卒者や求職者をターゲットとします。
ターゲットは「求職者」とだけ定めるのではなく、「理系の学生で、関係者と積極的にコミュニケーションが取れる方」など、属性・スキル・パーソナリティなども考慮して具体的に設定しておくと、この後の工程が進めやすくなります。
2.全体スケジュールの作成
スムーズに動画制作を進める上で、全体のスケジュール作成はとても重要です。一般的には、公開予定日までの制作期間を3か月程度の目安で設定すると、余裕をもったスケジュールが組めるでしょう。
動画制作の主な流れは、以下の通りです。どの工程にどのくらいの時間が必要なのかを考え、一度チェックしておきましょう。
企画・構成:○日まで
撮影準備:○日まで
撮影:○日まで
編集:○日まで
仮映像修正:○日まで
公開予定日:○月○日
全体スケジュールに不安がある場合は、一度プロの動画制作会社に相談してみるのもいいでしょう。
3.出演する社員の選定
会社説明会動画では、基本的に人事担当者や総務担当者の方が出演します。
採用担当者は会社概要や福利厚生などを説明する役割を担いますが、企業メッセージでは社長に、各事業部紹介ではその事業部の社員に出演していただくこともあります。
また、若手社員の出演もおすすめです。同世代の求職者にとって身近な存在となるため、新卒採用の求職者に親近感を持ってもらえることがあります。
ただし、出演者の数で尺などは大きく変わります。スケジュール調整のために、早めに決めておきましょう。
4.シナリオ(絵コンテ)の作成
どのような順序で何を説明するのか、シナリオを作成します。これは、基本的な会社説明会と同じような順序になることが一般的です。
仕事風景や社員インタビューなど、通常の会社説明会では入れられない動画ならではのコンテンツを入れる場合は、どのようなコンテンツを入れるのか、必ずこのタイミングで設定しておきましょう。
動画制作会社に依頼する場合は、写真・イラストに台本を加えた指示書である「絵コンテ」をこのタイミングで制作して、全体の流れやナレーションなどを決めることがほとんどです。
5.資料の作成
会社説明会において、資料の作成はとても重要です。
一般的には、パワーポイントなどのソフトウェアを用いて作成しますが、よりクオリティを高めるために、外注するという方法もあります。費用はかかりますが、経験豊富なデザイナーに依頼すれば、見た目から他社に大きな差をつけることができます。
ただし、一般的なソフトウェアを使用しない場合があるため、あらかじめ外注先に確認しておきましょう。
自社で作成する場合には、視覚的にわかりやすいように画像やグラフ、フローチャートなどを活用すると効果的です。
6.撮影の準備
撮影場所(屋外ロケ地や撮影スタジオ)の手配や、撮影機材の用意を行います。
屋外などで撮影する際は、天候が悪かった場合の代案の用意も必要です。
次に、「香盤表(こうばんひょう)」を作成します。
香盤表とは、撮影のスケジュール表のことで、シーン別に必要な物や出演者・撮影クルーの動きなどが細かく記されています。当日にスムーズな進行を行う上では欠かせません。
また、選定した社員によっては、急な打ち合わせや出張が発生するなどして想定していたスケジュールからずれる可能性もあるので、臨機応変に対応をすることが大事です。
7.撮影・編集
会社説明会動画では、基本的に撮影場所の下見やロケハンの必要がないため、進行シナリオ(香盤表)に沿ってスムーズに撮影を進めることができるでしょう。
しかし、一般的な説明会のシナリオを撮影しただけでは、視聴者の興味を引く魅力的な会社説明会動画にはなりません。会社の雰囲気が伝わるインサート映像や社員インタビュー、商品紹介動画などのコンテンツを盛り込むことで、視聴者の興味を引く魅力的な動画になります。
しっかりとしたクオリティを求める場合は、動画制作会社へ外注するのがいいでしょう。
8.公開・配信
会社説明会動画の制作が完了したら、実際にYouTubeやSNSで公開・配信を行いましょう。最初に決めたターゲットや実際の採用フローに合わせて、適切な配信方法を選定します。
このように、会社説明会動画を内製すると、スケジュール調整や撮影準備含めて多くの工数が発生します。求職者に刺さる会社説明会動画を作るためにも、プロの動画制作会社の力を借りるといいでしょう。
Shibuya Movieは、「会社説明会動画」の実績豊富な動画制作会社です。何からはじめていいかわからないときは、気軽に相談してみましょう。
会社説明会動画制作のShibuya Movieへの問い合わせページはこちら
会社説明会動画を作る際に押さえたいポイント
ここでは、会社説明会動画を制作する際に押さえておくべき、4つのポイントを解説します。
求職者目線でコンテンツを考える
わかりやすく伝える
若手社員にも制作の企画に入ってもらう
企業のブランドイメージにも合わせる
求職者目線でコンテンツを考える
1つ目は、求職者の目線に合わせて内容とコンテンツを決めることです。
会社説明会動画では、求職者が求めている情報をしっかりと入れ込むことが重要です。「事業内容」「福利厚生」「募集職種」はもちろんのこと、「職場の雰囲気」「具体的な仕事内容」なども求職者にとっては興味のある内容と言えます。
例えば、「具体的な仕事内容」で必要なスキルや経験を説明すると、求職者は自分に合った職種を選びやすくなります。このように求職者の目線に合わせて、動画で訴求する内容を打ち出すことが重要です。
わかりやすく伝える
2つ目は、わかりやすく伝えることです。特に事業内容などは、文字や音声だけではわかりにくい場合があります。インフォグラフィックや実際に働いているシーンなどを交え、ビジュアル的にわかりやすく伝えられるようにすることが大事です。
また、難しい専門用語は使用せず、シンプルでわかりやすい言葉遣いや、親しみのある表現を心がけましょう。動画の長さについても、長すぎると敬遠される理由になるため、適切な長さに調節することも重要なポイントです。
若手社員にも制作の企画に入ってもらう
3つ目は、若手社員に制作の企画に入ってもらうことです。
若手社員は、動画に慣れ親しんでいる世代のため、中には動画制作などのスキルをもっている人材もいます。若手社員を参画させることで、より視聴者のニーズに合った動画を制作できるでしょう。
また、新しいアイディアやクリエイティブな視点にも期待できるため、動画がより魅力的で効果的なものに仕上げる可能性が高くなるでしょう。
企業のブランドイメージにも合わせる
4つ目は、企業ブランドイメージに合わせることです。
求職者目線に寄り添ったときに、企業や実際の商品・サービスのブランドイメージと離れてしまうことが時折あります。企業や商品・サービスのブランドイメージと差異があると、かえって視聴者に混乱を招いたり、入社後にミスマッチなどが発生してしまったりすることもあるので、食い違いがないか照らし合わせを忘れないようにしましょう。
そうすることで一貫性のある印象を与え、より信頼感を高められます。
会社説明会動画を外注すべき理由
最近は、無料の動画編集ソフトやツールが多数あり、自社で容易に動画制作ができるようになりました。しかし、個人で撮影・編集を行う場合、これまで説明してきたような高いクオリティの動画を作れる保証はありません。
会社説明会動画は、会社の顔となる重要なものであると同時に、会社の信用を落としてしまう要因にもなるため、少しでも不安があればプロの動画制作会社に任せることをおすすめします。
会社説明会動画を外注する際の費用相場
会社説明会動画の費用相場は、撮影がない場合は10万~50万、撮影がある場合は30万~100万程度が一般的になります。動画自体の尺や素材がどこまで揃っているのか、撮影の規模や内容によって、実際の費用は変わってきます。
会社説明会動画の作り方に関するQ&A
ここでは、Shibuya Movieでよく質問を受ける内容について、Q&A形式で回答します。
Q.会社説明会動画は何分くらいの動画にすべき?
A.企業ホームページなどで流すなら1~2分程度、会社説明会などの求職者を集めた場所で流すなら5~10分程度を想定しましょう。複数のパターンを用意すると、場所によって使い分けができるので便利です。
Q.他の求人媒体と比較して会社説明会動画の費用対効果は良いですか?
A.動画で伝えられる情報量はテキストのおよそ5,000倍と言われているため、動画の方が短時間でより多くの情報を伝えられると考えられます。また、一度制作すれば、採用活動の場以外でもWebサイトやSNSなど多くの場面で使用できるので、活用方法次第ではコストパフォーマンスを高められます。
一方で、一般的な求人媒体は採用活動の度に費用が発生してしまうため、採用活動が長期間に及ぶ場合は費用がかさんでしまうことも少なくはありません。しっかりと活用する前提にはなりますが、会社説明会動画の方が費用対効果は高くなると言えるでしょう。
関連記事:採用動画の制作費の相場はいくら?他の求人媒体と比較して採用動画が優れている理由とは
まとめ
多様化する採用手法において、多くの企業が最善の方策を模索していますが、コストやマンパワーの面での改善に悩んでいるようです。
そうした状況において今最も注目されている形式が、動画を利用したWeb会社説明会です。
動画を制作することで、説明会の開催よりもコストを抑え、マンパワーの必要性も減らせます。さらには、時間的な制約がないため求職者にも負担をかけず、幅広い層の参加機会を作ることにも繋がるでしょう。
近年、学生が就活に割く時間は減少傾向にあるという統計も見られています。そのため、ある程度流行に沿った現代的な方法をとらなければ、学生の選択肢にさえ入らなくなり、母集団を減少させる恐れもあります。
Web会社説明会のメリットに魅力を感じていただけた方や、会社説明会の形式でお悩みの方は、これを機に会社説明会動画を利用したWeb会社説明会の開催を検討してみてはいかがでしょうか。
Shibuya Movieでは、会社説明会動画の制作実績も豊富にありますので、ご検討の際は、まず一度お気軽にご相談ください。
会社説明会動画制作のShibuya Movieへの問い合わせページはこちら
また、会社説明会動画と合わせて採用動画も作成すれば、Web上で会社の魅力や雰囲気を伝えられます。採用に力を入れていきたい企業様は、是非合わせてご検討ください。