映像制作・動画制作のコラム
2019年5月24日 最終更新日:2023年8月1日
【2023年版】採用動画の作り方をコツやポイントを交えて徹底解説
就職活動をするとき、求職者のほとんどは、企業のWebサイトや就活サイト、パンフレットなどから採用情報を集めます。そして、その情報の多くはテキストや写真によって構成されています。テキストや写真による情報は手軽に発信できる良さがある一方で、情報量は限られており、職種や企業の魅力を伝えるには不十分な場合があります。また、長引くコロナ禍で就職活動のオンライン化が進み、オンラインでの詳細な情報掲示がより求められる状況となりました。このような背景のなか、企業の魅力やより多くの情報を短時間で伝えられる採用動画が注目されるのは必然といえるでしょう。
そこで今回は、採用動画の導入を具体的に検討している方向けに、採用動画の作り方に関するコツや構成から公開までの実際の制作フロー、料金相場を解説します。
関連記事:【2022年版】採用動画を制作する効果やメリットを、事例やトレンドと合わせて解説
目次
採用動画を制作する際に考えるべきこと
ここでは、実際の動画制作に入る前に、検討しておくべきポイントを解説します。
採用動画の全体のイメージを作る
採用動画において、まず以下の2つをしっかりイメージする必要があります。
・動画にどのような役割を持たせるか
・どのような見せ方で、どのような情報を求職者へ伝えたいのか
例えば、「採用活動初期の段階の方へ向けた動画」「内定者へのフォロー動画」といった役割の動画などです。また、対象が新卒採用か中途採用かによっても動画の内容は大きく変わってきます。以上のことを念頭に、採用動画の全体イメージを考えることが重要です。
対象者を明確にする
採用動画の対象は、「新卒者向け」と「中途採用者向け」で内容が大きく変わります。新卒者へ向けた動画の場合、働く自身の姿や将来の展望をイメージできる内容にすることで、モチベーションを上げる効果が期待できます。また、先輩社員のインタビューを含めると、実際にどのような人が働いているのかを知ることができ、安心感を得られるでしょう。
一方、中途採用者へ向けた動画の場合、対象者は既に社会経験やスキルをもち、キャリアアップを求めていることが考えられます。そのため、実際の職場風景や実務的な部分に着目した動画内容にするとよいでしょう。このように、対象者をはっきりさせることで動画内容が具体的になり、プランが立てやすくなります。
用途ごとに動画を使い分ける
採用初期、中盤、内定確定後といった段階によっても、適した動画の内容は異なります。動画の内容は、段階ごとに徐々に実務的な内容となっていきます。採用初期の説明会に代わるものとして制作される採用動画では、自社の社風や発展性、社内の雰囲気など、求職者のモチベーションが高まるような内容であることが重要です。採用活動が進むにつれて、徐々に実務的な内容やアナウンスのようなものが必要になりますが、求職者のモチベーションが維持できるような配慮が必要です。
動画の配信方法を決める
動画の配信方法によって採用動画の尺や内容は変える必要があります。例えば、動画広告として配信する場合、配信するメディアやプラットフォームによって適切な動画の尺が異なります。
一方、広告として制作しないのであれば、後から尺を決めても大きな問題は起きにくいでしょう。ただしSNSで配信するのであれば、動画の尺は考慮しなければなりません。特に、新卒生向けの動画の場合は、できるだけ若年層に人気のSNSで配信することを前提とし、拡散されるような内容を意識したいところです。
以上のように視聴してほしい対象や目的と照らし合わせて配信方法を判断し、配信方法に合わせた内容や尺を意識することが大切です。
初めて採用動画を制作する際は、Shibuya Movieへご相談ください。動画制作のプロが、一からサポートさせていただきます。
採用映像制作・採用動画制作 | 動画制作のShibuya Movie
応募者の記憶に残る採用動画を制作するコツ
採用動画にはさまざまな演出方法があります。ここでは求職者の記憶に残る動画となるよう、特に意識すると良い3つのコツを紹介します。
ターゲットを絞り、明確にする
誰に向けた採用動画であるかをしっかりと決めることが大切です。自社の事業紹介と絡めて、どのような人材を求めているかを打ち出すことで、視聴者にわかりやすく訴えかけられます。
動画の用途を事前に決めておく
制作した採用動画をどのような媒体で公開するか決めておきましょう。
(例)
・SNSのプラットフォーム:スマートフォンでの視聴を前提としたクリエイティブを選択する
・YouTube:1分を目安にまとめる
・企業のWebサイトのランディングページ:Webサイトのデザインとの整合性を考える
上記のように、どこで公開するかに合わせて演出やデザインの方向性を固められます。動画の企業イメージに一貫性を持たせることで視聴者の記憶に残りやすくなるでしょう。
動画で伝えたいことを短く簡潔にまとめる
動画では多くの情報が伝えられるため、ついたくさんの要素を盛り込みたくなりがちです。ですが、長尺の動画は視聴者から敬遠される傾向があります。
端的にわかりやすく、動画ならではの演出方法で簡潔な採用動画を作ることが、印象に残るためのコツといえます。
Shibuya Movieが作成した採用動画の事例紹介
日亜化学工業株式会社様
https://shibuyamovie.tokyo/works/recruit/022/
ターゲット:新卒者
動画の用途:採用活動
映像時間:2分30秒
課題・目的:応募者数の増加
勤務地が徳島県のため、学生は「どのような環境でどのように働くのか」と不安を覚えていました。そのため、「地方らしさ」よりも「現代的かつシステマチックで高い技術力がある会社」という要素を映像から感じてもらえるように演出しています。
as partners様
https://shibuyamovie.tokyo/works/recruit/024/
ターゲット:求職者
動画の用途:Webサイト掲載
映像時間:2分2秒
課題・目的:応募者数の増加や質の高い求職者の募集
介護をビジネスとしてとらえてもらうため、インタビューの回答内容はビジネス寄りにしました。将来マネジメントに携われる人材を確保するため、インタビュー対象者に関しても、思考がターゲット寄りの方を起用しています。動画では、介護系の動画によくある介護シーンなどは一切撮影せず、固定概念を払拭する構成にしています。その他採用動画の事例は以下でご確認いただけます。
採用 動画の制作事例・実績 | 動画制作のShibuya Movie
採用動画ではどのような構成が多く使われるのか
採用動画では自社アピールだけでなく、求職者のニーズに応えた構成を考えることも大切です。以下では、求職者のニーズに応えた基本的な構成を押さえていきましょう。
先輩社員へのインタビュー
実際に働く社員の言葉は、求職者にとってとても参考になります。複数の部署や役職の社員からインタビューが聞けると、よりイメージしやすくなるでしょう。長尺になる場合は、部署や役職ごとにインタビュー動画を分けるのもおすすめです。
オフィスや施設の紹介
会社の施設や設備環境などは、求職者が注目したいポイントの一つです。動画であれば、実際にどのような職場環境で働くのかをイメージしやすく、採用のミスマッチを防ぐことにつながります。また、会社から最寄駅までの周辺環境、おすすめの施設などがあれば紹介してみるのも良い方法です。
自社のブランディングを前面にだす
企業イメージやストーリーを大切にしている会社の採用動画では、ブランディングされた部分を視覚的に押し出す構成を用いることで、求職者、特に若い新卒者の心に響く動画となるでしょう。特に重機を扱ったり、機材や器具を扱ったりする業種などの場合は、注目度も一層高まります。
採用動画の制作フロー
採用動画の一般的な制作フローは、以下のとおりです。
1.ミーティング・打ち合わせ
2.企画の作成
3.撮影準備
4.撮影
5.動画の編集
6.動画の確認・修正
7.動画の完成・公開
ここでは、各制作フローを詳しく解説します。
STEP1:ミーティング・打ち合わせ
まずは、制作会社と企業で初回の打ち合わせが行なわれます。主な打ち合わせ内容は以下になります。
<おもな打ち合わせ内容>
・採用動画を制作する目的・目標
・採用動画を活用して解決したい課題
・採用動画の対象者
・採用動画を通して伝えたいメッセージ
・採用動画を活用したい場所
・採用動画を活用したい時期
・採用動画制作にかける予算 など
上記の内容を制作会社と企業で共有し、伝えたいメッセージなどをより明確化していきます。スケジュールや予算によって採用動画のクオリティーに違いが出るため、初回のミーティングまでにおおまかなスケジュールや予算を決めておくとよいでしょう。
STEP2:企画の作成
STEP1で共有した内容や企業の要望をもとに、制作会社が企画案やストーリーボード(動画のシーン構成)を作成し、提案します。企画の作成は、採用動画のベースとなる重要なステップです。盛り込みたい要素に抜けがないか、情報過多になっていないかなどをよく確認しましょう。競合他社と差別化を図り企業の魅力が最大限引き出された構成になっているか、対象者のニーズを落とし込んでいるかも大切なポイントです。
<企画のおもな要素>
・採用動画の大まかな流れ
・アピールする情報
・求職者のニーズに応える内容
・採用動画の長さ
・出演者 など
STEP3:撮影準備
撮影で使用するシナリオ(台本)を作成し、撮影準備に入ります。出演者は撮影日までにヒアリングや説明を行ない、インタビューに対する答えや服装などの準備が必要です。
<おもな撮影準備>
・ロケーションの選定
・出演者の調整
・出演者への事前ヒアリングや説明
・撮影スケジュールの設定 など
STEP4:撮影
現場での撮影が行なわれます。撮影はディレクターや演出家などの指示で進められます。出演者の立ち位置や備品の配置など、細かな調整は映像制作のプロに任せて問題ありません。ドローン撮影やクレーン撮影などを使用する屋外での撮影は、天候によって撮影日を調整する場合があります。撮影時間や日数は採用動画の企画により異なります。実際の業務に支障がでないよう、企画作成から撮影準備の段階で制作会社と調整しましょう。
STEP5:動画の編集
撮影した動画は制作会社で編集し、企画で決めた長さに収まるよう調整します。音楽やテキスト、グラフィックなどを追加しながら映像としてのクオリティーを高め、必要に応じてアニメーションの作成・挿入、ナレーションの収録・挿入なども行ないます。
<おもな編集内容>
撮影した動画のトリミング・分割・結合
音楽・テキスト・エフェクトの追加
アニメーションの作成・挿入
ナレーションの収録・挿入 など
STEP6:動画の確認・修正
編集した動画は、不適切な表現や修正・追加の必要がないかを確認します。セリフとテロップの整合性、ナレーションのイントネーションなどについても入念にチェックし、違和感のある部分は一つひとつ調整します。
<おもな確認・修正内容>
・企業にとってマイナスな表現がないか
・修正・追加が必要な箇所がないか
・企画との整合性
・セリフとテロップの整合性
・セリフやナレーションのイントネーション など
STEP7:動画の完成・公開
完成した採用動画は、おもにデジタルデータとして納品されます(納品形態は制作会社によって異なります)。WebサイトやSNSなど、予定していた場所で採用動画を公開し、採用動画の制作は完了です。採用動画の公開後は効果測定を行ない、目的の達成率や費用対効果を検証しましょう。
Shibuya Movieの納品までの流れは以下でご確認いただけます。
動画制作・映像制作の外注ならShibuya Movie
コロナ禍で採用動画で訴求するべき内容
ここからは、コロナ禍における採用動画で特に訴求すべき内容について紹介します。コロナ禍で企業の働き方は多様化してきました。テレワークや在宅勤務の導入、Web会議の広まりなどにより、出社頻度やテレワークの導入割合を気にする求職者が増えてきています。そのため、テレワークや出社状況に関しても採用動画で説明するようにしていきましょう。また、2020年以降テレワークの導入で、「OJTが十分に受けられないのでは」といった不安をもつ新社会人が多いようです。テレワークを導入している企業は、どのような教育体制・研修制度を行なっているのかを丁寧に説明することが重要です。
採用動画を効果的に活用するポイントも併せて解説!
採用動画の効果を最大限に発揮させるためには、活用方法も押さえておきたいところです。ここでは、採用動画を活用する際に気を付けるべきポイントを2つ紹介します。
ブレない採用コンセプトを設計する
採用動画の利点は、詳細な企業情報やメッセージを自由に盛り込めることです。ですが、要素を盛り込み過ぎると採用コンセプトが不明確になり、どの求職者にも刺さらない散漫な動画になってしまいます。そのため、採用活動への想い、求める人材、今後のビジョンなどは一貫させた内容を明確に伝えていくことが重要です。採用ページや求人広告も動画のコンセプトと統一させることで、より伝わりやすく記憶に残るアプローチとなります。
応募までのシナリオを考える
採用動画を活用するにあたって、まず考えたいのは求職者がどのような流れで応募に至るかという点です。求職者が「視聴した動画をどのように受け取り、どんな期待をもって応募するか」といった気持ちの流れをシミュレーションしましょう。求職者の立場でコンテンツを考えることで、より求職者に刺さる採用活動を目指せるでしょう。
採用映像制作・採用動画制作 | 動画制作のShibuya Movie
採用動画制作の料金相場
採用動画の内容は多岐にわたるため、価格帯にも幅があります。以下では、Shibuya Movieの採用動画の制作プランとそれぞれの価格を紹介します。
関連記事:採用動画の制作費の相場はいくら?他の求人媒体と比較して採用動画が優れている理由とは
シンプルなインタビュー動画:¥150,000〜
社員のインタビュー動画であればコストを抑えて手軽に制作できます。シンプルな内容でも注目される採用動画はたくさんあるため、手始めに試してみたい場合におすすめです。
インタラクティブな採用動画:¥500,000〜
インタビューにアニメーションも加えたインタラクティブな採用動画です。予算は50万円~で、競合他社との差別化を図った動画制作を検討されている企業様向けのプランです。
インタラクティブな採用動画:¥1,000,000〜
さまざまな演出や要素を用いて自由に動画制作が可能です。ブランディングも兼ねることで動画を多目的に活用できます。
3DCGを用いたシネマクオリティーの採用動画:¥2,000,000〜
映画のようなクオリティーでインパクト抜群の採用動画を制作できます。唯一無二の動画制作を得意としているShibuya Movieのプランのなかでも、イチ押しのプランです。
まとめ
今回の記事では、採用動画の作り方のコツや制作フロー、価格を交えて解説しました。求職者の心に響く採用動画にするには、企業情報だけでなく求職者の求めている情報をしっかりと動画に盛り込ことが大切です。
また、長い動画は敬遠されるため、伝えたい内容は短く簡潔にしましょう。
Shibuya Movieでは、ヒアリング内容をもとに各企業の採用計画、採用コンセプトに最適な採用動画をご提案いたします。採用動画の制作を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
採用動画・採用映像制作の詳細はこちら
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画~撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。