映像制作・動画制作のコラム
2019年4月16日
PR動画はこうやって作ろう【飲食店編】
企業や商品・サービスのPRだけでなく、飲食店のPRにも動画が効果的です。むしろ、飲食店のPRこそ積極的に動画を取り入れるべきです。近頃はレビュー記事以上に、PR動画の成否が飲食店の集客を左右すると言って過言ではありません。
しかし、一般の人が飲食店のPR動画を撮ってもなかなか上手くいきません。そこで、飲食店のPR動画を効果的にする方法をお話します。
シズル感って何?料理を美味しく見せるポイント
よく「料理を美味しく見せるためには『シズル感』が大事だ」と言われます。シズル感とは、美味しそうに見せる表現のことと説明されますが、どうしたらそのシズル感が出るのか、誰も具体的に教えてくれません。今回は、そのポイントをお教えしましょう。
ポイントは「シグナル」です。
動画は視覚と聴覚を刺激するメディアです。しかし、食べ物の美味しさとは味覚と嗅覚と触覚(食感)によるもので、本来ならば動画で伝えることはできません。
しかし、視覚と聴覚だけでそれらを伝える方法があるのです。それは、その食べ物がどのような味や香りや食感を持っているか、見ている側の記憶を喚起するために、美味しさを思い起こさせるシグナルを映像や音声で伝えるのです。
代表的なのが、食べ物の温度を思い起こさせるシグナルである「湯気」です。湯気を見ると、熱々の食事とその香りを人は勝手に思い起こします。肉が焼ける音や煙も、鍋料理の気泡も、熱さや香りを思い起こすシグナルです。
逆に、グラスに付いた水滴や、アイスクリームが溶ける様子、水割りの氷が割れる音も、冷たさや香りを喚起させるシグナルです。
こういったシグナルを発信すると、人は過去に味わった最高の料理の味を勝手に思い起こしてくれるのです。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため
企画~撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。
「動き」もシズル感のシグナル
よく、皿に盛った料理を撮って「シズル感が出ない」と嘆く人います。これは、「動く」という動画の利点を活かしていないことが原因です。動かすことでもシズル感のシグナルが現れます。
例えば、カレーライスの場合、ルーはライスに盛った状態で撮るのではなく、ライスにかける動きを撮ります。すると見る側の脳には、ルーの柔らかな触感や、香り、味が喚起されます。
完成品で動きが見せづらい料理の場合、作る過程を見せるのも良いでしょう。チャーハンを鍋で煽っている様子は、ぱらぱらチャーハンの食感を喚起します。刺身を柵から切り落とす様子は、刺身の新鮮さや食感のシグナルです。
また、料理自体も動きが出る様に作り、その体験を動画でPRして成功した例もあります。
東京の新宿にあるMOUTONのオムライスは、ナイフを入れると中から卵の黄身がとろけだします。2018年、この動画がインスタグラムで配信されると、MOUTONは一気に人気店になりました。動画を見たお客さん自身が同じ動画を撮り、その動画をどんどん拡散させていったのです。
料理自体が「動画映え」というPR効果を持った好例だと言えます。
料理によって、これらのシグナルを使い分けましょう。
お店の雰囲気を動画でPRするには?
そのお店の雰囲気はどうか?くつろげるのか?楽しいのか?という情報も、料理と同様に重要です。
そのためによくやってしまう間違いが、空絵の店内を撮影してしまうことです。どんなにおしゃれな調度品や照明も、実は人の存在がいなければ何も響きません。
実は、店内の雰囲気を伝えるのにも重要なのはシズル感です。
その空間で過ごすとどんな体験ができるか、見る側の感覚を喚起するのです。そのためには、擬似的に体験してくれている人物が必ず必要です。
その人物が笑い、くつろぎ、美味しそうに料理を食べる姿を見せることこそ、店内のインテリアの100倍ものシグナル効果をもたらすのです。
その他にも、飲食店のPR動画には様々なコツがあります。その効果を最大限発揮したいとお考えなら、是非私たちShibuya Movieにご依頼ください。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため
企画~撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。