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映像制作・動画制作のコラム

2019年4月16日  最終更新日:2025年11月28日

飲食店のPR動画はこう作る!初心者でもわかる集客力アップの秘訣を紹介

飲食店のPR動画
昨今ではSNSを用いたプロモーションが多く行われており、飲食店においては自店舗をどのように多くの人たちにアピールをするか?というのが重要になってきます。

本記事では、飲食店でPR動画の制作が重要視されている背景をお伝えしたうえで、PR動画を活用するメリットや、制作手順、制作時に意識したいポイントなどを解説します。

併せて、Shibuya Movieにおける飲食店のPR動画制作事例についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

飲食店でPR動画が重要になっている背景

飲食店でPR動画が重要になっている背景

近年では、飲食店のマーケティング戦略において、PR動画の活用が不可欠となってきています。まずは、飲食店のマーケティングでPR動画が重要になっている背景を押さえておきましょう。

  • ●デジタル時代の消費者行動の変化
  • ●競争激化による差別化の必要性
  • ●デジタル広告市場の急速な成長

デジタル時代の消費者行動の変化

スマートフォンの普及とSNSの発展により、消費者の情報収集方法は大きく変化しています。

かつては、テレビや雑誌の広告、チラシ、実店舗のディスプレイなどが、飲食店の情報を得るおもな手段でした。
しかし最近では、Web検索のほか、スマートフォンで気軽に視聴できるYouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームを活用する傾向が強くなっています。

加えて、これらの動画プラットフォームにおけるコンテンツが消費者に与える影響は大きく、店舗の売上に直結することも珍しくありません。

現代の消費者行動やSNSの影響力を踏まえ、飲食店が顧客を獲得するためには、動画コンテンツを活用したマーケティング戦略が不可欠といえるでしょう。

競争激化による差別化の必要性

新規参入も多い飲食業界は、大都市圏を中心に競合他店との競争が激化しています。

原材料費や光熱費の高騰、人材確保の難化などといった背景もあるなかで、事業を継続するためには、いかに競合と差別化して顧客を獲得・維持していくかが重要です。

PR動画は、飲食店にとって強力な差別化ツールとなるでしょう。動画コンテンツなら、静止画や文字情報だけでは伝えきれない店舗の雰囲気や料理の魅力を効果的に表現し、消費者の行動を促すことが可能です。

逆にいえば、PR動画を活用しない店舗は消費者の目に留まりにくくなり、市場から取り残されるリスクがあります。

デジタル広告市場の急速な成長

デジタル広告市場の成長が著しく、飲食店もこの流れに乗り遅れないことが求められています。実際に、2024年の日本のデジタル広告費は3兆円を超え、特に動画広告の需要は増大中です。

よって、PR動画を活用しない飲食店は、競合他店に顧客を奪われる可能性が高く、経営の安定性にも影響をおよぼす可能性があるでしょう。

仮に、PR動画を活用せずに一時的な話題性を得ることができたとしても、長期的な成功は望めないかもしれません。

飲食店がPR動画を活用する5つのメリット

PR動画を活用する5つのメリット
飲食店がPR動画を活用することで得られるメリットは、多岐にわたります。ここでは、5つの主要なメリットを解説します。

  • ●視聴者の五感を刺激できる
  • ●店内の雰囲気をリアルに伝えられる
  • ●安心感を与えられる
  • ●拡散性が高い
  • ●高い費用対効果が期待できる

視聴者の五感を刺激できる

飲食店に足を運んでもらうためには、何よりもまず「料理がおいしそう」「食べてみたい」と消費者に思ってもらう必要があります。

PR動画を活用すれば、静止画や文字情報では伝えきれない料理の魅力を生き生きと表現でき、短時間の映像でも視聴者の五感に強く訴えかけることが可能です。

さらに、食材の新鮮さや調理過程を映像で示せば、より視聴者の食欲を掻き立てることができ、来店意欲を高められるでしょう。

店内の雰囲気をリアルに伝えられる

PR動画では、料理そのものだけでなく、店内の雰囲気やスタッフの対応、特別なサービスなど、その飲食店ならではの特徴をリアルに伝えられるのもメリットです。

例えば、店内のインテリアや照明、BGMなどを映像と音声で伝えることで、まるでその場にいるかのような臨場感を視聴者は味わうことができます。
「店内の広さや座席はどのようになっているのか」といった、来店を検討する際に発生しやすい疑問も解消可能です。

また、スタッフの笑顔や丁寧な接客の様子を映すことによって、店舗のホスピタリティをアピールできるでしょう。効果的なPR動画は、店舗のブランディングにもつながります。

安心感を与えられる

飲食店では、提供する料理の安全性を担保することが大前提です。

PR動画内で調理過程や衛生管理の様子を視聴者に示せば、食の安全性や品質に対する安心感を与えられます。
例えば、キッチンでの調理風景や食材の仕入れ過程を公開することで、店舗の透明性と信頼性が高まるでしょう。

また、アレルギー対応や特別な配慮が必要な顧客へのサービスを紹介し、幅広い顧客層に対する配慮を示すことも可能です。

拡散性が高い

PR動画は、拡散性が高いSNSなどのデジタルプラットフォームを通じ、簡単に共有できるのが強みです。

魅力的な料理の映像や独特な店舗の雰囲気をとらえた動画は、視聴者が自発的にシェアしたくなるコンテンツとなり得ます。インフルエンサーやフードブロガーとコラボレーションすれば、さらに広範囲に動画を拡散させられるでしょう。

その店舗に興味がある消費者はもちろんのこと、店舗の存在を知らなかった消費者や、特段興味がない消費者にまで情報が届き、新たな顧客を獲得できるチャンスが生まれます。

高い費用対効果が期待できる

動画制作には、一定の初期投資が必要です。

しかし、長期的に見ると、従来の広告手法と比べて高い費用対効果を期待できます。一度制作した動画は、追加の費用をかけずにSNSやWebサイトで繰り返し使用でき、継続的な宣伝効果が期待できるためです。

また、初期投資が必要とはいえ、スマートフォンやタブレットの高性能化により、プロ並みの品質の動画を比較的低コストで制作できるようになっています。

飲食店でPR動画を制作する手順

PR動画を制作する手順

続いては、飲食店のPR動画を効果的に制作するための手順を解説します。実際に動画制作に着手する前に、大まかな流れを把握しておきましょう。

  1. 1.目的とターゲットの明確化
  2. 2.コンセプトと構成の決定
  3. 3.撮影
  4. 4.編集
  5. 5.投稿

1.目的とターゲットの明確化

PR動画の制作を始める前に、目的とターゲットを明確にします。動画制作の目的の例としては、「新規顧客の獲得」「既存顧客の来店促進」「顧客満足度の向上」などが考えられるでしょう。

同時に、以下のような観点から、ターゲットとなる顧客の特徴を分析する必要があります。

  • ●年齢層
  • ●性別
  • ●趣味・嗜好
  • ●来店目的(普段使い・記念日・宴会・接待など)

このとき、多くの人に動画を届けたいからといって、ターゲットを曖昧に設定するのは望ましくありません。

目的を明確化し、ターゲットを具体的に絞り込むことが、視聴者の心に響くメッセージ・表現方法を決めることにつながります。

2.コンセプトと構成の決定

明らかにした目的とターゲットに基づいて、動画のコンセプトを決定します。店舗の雰囲気や料理の特徴、サービスの魅力など、伝えたいポイントや他店と差別化できるポイントを絞り込みましょう。

その後、視聴者の興味を引く導入から印象的なエンディングに至るまで、全体の構成を考えます。全体の構成を検討していくと、以下のような項目について定まってくるでしょう。

  • ●撮影する箇所や料理
  • ●必要なカット
  • ●出演者
  • ●セリフやナレーション など

また、実際の撮影時に抜け漏れが出ないよう、この段階で簡単な「絵コンテ」を作成しておくのがおすすめです。絵コンテとは、イラストを用いつつ、撮影内容やシーンごとの尺などを記載したものを指します。

3.撮影

決定した構成に沿って、動画撮影を行ないます。店内の雰囲気、料理の調理過程、完成した料理の魅力的なカットなど、必要な映像を漏れなく撮影しましょう。

このとき、外からの光や照明、撮影角度に注意を払い、料理の色彩や質感が最大限に引き立つよう工夫することが大切です。

スケジュールに余裕があれば、事前にテスト撮影を実施し、撮影に適した時間帯や照明の追加・変更を検討しておくとよいでしょう。

撮影時には、スタッフの笑顔や接客シーンなど、人の温かみを感じられる映像も組み込むと効果的です。

なお、映像の撮影と同時に音声も録音する場合は、クリアな音声が録れているかも忘れずに確認しましょう。「視聴者が見やすい映像・聞きやすい音声」を意識することで、質の高い動画に仕上げられます。

4.編集

撮影した素材を編集し、魅力的な動画に仕上げていきます。冒頭で視聴者の興味を引き、中盤で店舗や料理の魅力を十分に伝え、最後に印象的なエンディングで締めくくりましょう。

視聴者の感情を動かすためには、BGMや効果音、テロップなどをうまく活用することも大切です。

また、動画の長さは、ターゲットとなる視聴者の集中力を考慮して調整しましょう。必要以上に長く間延びした動画だと、視聴者は途中で離脱してしまいます。

5.投稿

動画が完成したら、最終チェックを行なったうえで、YouTubeやInstagram、Facebook、X(旧Twitter)などのプラットフォームを使って公開・配信します。さまざまなプラットフォームのなかから、ターゲット層の利用が多いものを選ぶことが重要です。

動画の長さや形式は、各プラットフォームの特性に合わせて調整してください。ハッシュタグや説明文を工夫し、検索されやすくすることで、より多くの潜在顧客に動画を届けられます。

また、視聴者が店舗情報や来店予約ページにスムーズにたどり着けるよう、以下のような項目を動画の概要欄(説明欄)に忘れずに記載しましょう。

  • ●店舗の基本情報(営業時間・定休日・連絡先・マップ)
  • ●公式ホームページのリンク
  • ●予約方法・予約ページのリンク

飲食店のPR動画は「シズル感」が重要

シズル感を表現した画像

飲食店のPR動画を制作する際、特に意識しておきたいのが「シズル感」です。シズル感を伝えることで視聴者の食欲を刺激し、来店意欲を高められます。

ここでは、シズル感について詳しく見ていきましょう。

シズル感って何?料理をおいしく見せるポイント

よく「料理をおいしく見せるためには『シズル感』が大事だ」と言われます。シズル感とは、おいしそうに見せる表現のことを指します。

動画は視覚と聴覚を刺激するメディアです。食べ物のおいしさとは味覚と嗅覚と触覚(食感)によるものなので、本来は動画で伝えることはできません。しかし、視覚と聴覚だけでそれらを伝える方法があります。

それは、その食べ物がどのような味や香りや食感を持っているか、見ている側の記憶を喚起するために、おいしさを思い起こさせる「シグナル」を映像や音声で伝えるのです。

代表的なのが、食べ物の温度を思い起こさせるシグナルである「湯気」です。

湯気を見ると、熱々の食事とその香りを人は勝手に思い起こします。肉が焼ける音や煙も、鍋料理の気泡も、熱さや香りを思い起こすシグナルです。

逆に、グラスに付いた水滴や、アイスクリームが溶ける様子、水割りの氷が割れる音は、冷たさや香りを喚起させるシグナルです。

こういったシグナルを発信すると、人は過去に味わった最高の料理の味を勝手に思い起こしてくれるのです。

「動き」もシズル感のシグナル

よく、皿に盛った料理を撮って「シズル感が出ない」と嘆く人がいます。これは、「動く」という動画の利点を活かしていないことが原因です。動かすことでもシズル感のシグナルが現れます。

例えばカレーライスの場合、ルーはライスに盛った状態で撮るのではなく、ライスにかける動きを撮るなどが考えられます。すると見る側の脳には、ルーのやわらかな触感や、香り、味が喚起されます。

完成品で動きが見せづらい料理の場合、作る過程を見せるのもよいでしょう。チャーハンを鍋で炒めている様子は、ぱらぱらチャーハンの食感を喚起します。刺身を柵から切り落とす様子は、刺身の新鮮さや食感のシグナルです。

また、料理自体も動きが出るように作り、その体験を動画でPRして成功した例もあります。

東京の新宿にあるMOUTONのオムライスは、ナイフを入れると中から卵の黄身がとろけだします。2018年、この動画がInstagramで配信されると、MOUTONは一気に人気店になりました。動画を見たお客さん自身が同じ動画を撮り、その動画をどんどん拡散させていったのです。

料理自体が「動画映え」というPR効果を持った好例だといえます。

料理によって、これらのシグナルを使い分けましょう。

お店の雰囲気を動画でPRするには?

そのお店の雰囲気はどうか?くつろげるのか?楽しいのか?という情報も、料理と同様に重要です。

よくやってしまう間違いが、人がほとんど入っていない店内を撮影してしまうことです。どんなにおしゃれな調度品や照明があっても、人の存在がいなければ何も響きません。

実は、店内の雰囲気を伝えるのにも重要なのはシズル感です。

その空間で過ごすとどのような体験ができるのか、見る側の感覚を喚起するのです。そのためには、擬似的に体験をしてくれている人物が有効です。

その人物が笑い、くつろぎ、おいしそうに料理を食べる姿を見せることで、店内のインテリアもより映えるようになります。

事例でわかる!飲食店のPR動画で成功するヒント

最後に、Shibuya Movieがこれまでに制作した飲食店のPR動画のなかから、一部事例を紹介します。

葉山庵Tokyo様

葉山庵Tokyo様は、高級店のイメージが強く、若年層にあまり来店してもらえないという課題を抱えていました。店舗の立地から認知度も高まりにくかったため、PR動画を制作しSNSに掲載することで、若年層を含めた方々にお店について知ってもらうことを目指しました。

この動画では、おもに店内の紹介を前半に、料理の紹介を後半にする構成にしています。店内の紹介では、高級感のある内装がいやらしく感じられないようなイメージで撮影しました。

また、料理の紹介では、調理風景なども交えています。臨場感とシズル感により、新規のお客様の来店意欲を高める動画です。

チムニー株式会社様

チムニー株式会社様は、期間限定のプランをPRしたいため、短期間で店舗の認知度を高めたいという希望がありました。

そこで、30秒に満たない短尺の動画をWeb広告用に制作しました。

プランの概要を的確に伝えるために、テロッププロモーションを挿入した点が特徴です。少人数の飲み会・大宴会・女子会といった各シチュエーションをイメージしやすい映像によって、視聴者が直感的に内容を把握できる動画となっています。

まとめ

飲食店が認知やブランドイメージを高め、競合他店と差別化するためには、PR動画の活用が有効です。PR動画を制作することで、効果的・効率的に消費者の来店意欲を促進できるでしょう。

ただし、動画制作時には、構成や撮影、編集などの各プロセスにおいてさまざまなポイントを押さえる必要があります。特にこれまでに動画制作の経験がない方は、「思うような動画が作れない」「なかなか結果が出ない」と感じる場面も多いかもしれません。

理想のPR動画を制作し、目的を達成したいとお考えなら、豊富な専門知識を持つ制作会社のShibuya Movieにぜひご依頼ください。

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