映像制作・動画制作のコラム
2024年5月14日
社員の教育効果を高める秘訣|インタラクティブ動画のメリットと注意点を紹介
企業において社員の教育・研修は不可欠です。
しかし、時間やリソースが足りない、教育側の意識が低い、社内の協力体制が不十分など、社員教育・研修に課題を抱えている企業もあるでしょう。
このような問題を解決するため、社員教育・研修に動画を導入する企業が増えています。
動画学習には社員の学習効率が向上する、教育・研修コストを削減できるといったメリットがあります。
また、視聴者側からも行動を起こせるように作られた「インタラクティブ動画」なら、より多くのメリットを得ることが可能です。
今回は、社員教育・研修における課題や、インタラクティブ動画を導入するメリット、導入の際の注意点などについて詳しく解説します。
目次
社員教育・研修におけるおもな課題
企業の社員教育・研修においては、以下がおもな課題となりがちです。
ここではそれぞれの課題の内容を紹介します。なお、これらの課題はインタラクティブ動画の導入により解決できる可能性があります。
教育・研修の時間やリソースが足りない
社員教育は日常業務と並行して行なっている企業が多いでしょう。
社員教育・研修担当を設けている企業であっても、担当が日々の業務に追われてしまい、社員教育に時間を割けない状況になってしまいがちです。
結果として社員教育・研修の質が低下したり、教育・研修自体がなかなか行われなかったりすることはよくあります。
特に社員教育・研修を先延ばしにしていると、受ける側のモチベーションの低下につながります。
教育側の意識が低い
教育を担当する人材のスキルや意識が低く、効果的な研修を行なうことが困難というケースもあります。
例えば計画的な管理ができない、受ける側の習熟度を判断できないなど担当者のスキル不足があると、社員教育・研修の成果がでにくくなります。社員のスキルアップが満足に進まず、企業の競争力低下につながる可能性もあります。
社内の協力体制が不十分
社員教育・研修の成果を上げるためには、社内全体の協力と支援が必要です。社員教育・研修に参加するために、その社員が行なっている業務をほかの社員が引き取らざるを得ないケースもあるでしょう。
特に人手が足りない状況下の場合、協力を得られにくくなりがちです。
社内の社員教育・研修への意識を高めるには、経営陣から重要性についてメッセージを発信したり、社員教育・研修に対する評価・報酬を与えたりするなど工夫が必要です。
社員教育・研修でインタラクティブ動画を導入するメリット
インタラクティブ動画とは、動画内にクリックボタンなどの仕掛けを設置して、動画を流すだけでなく、視聴者側からも行動を起こせるように作られた動画です。
「インタラクティブ」は「双方向」を意味する言葉で、一般的な動画と比較して視聴者がより能動的になれる特徴があります。
社員教育・研修でインタラクティブ動画を導入するメリットは以下の5点です。
ここからは、それぞれのメリットの内容を紹介します。
1.教育内容が均一化される
社員教育・研修にインタラクティブ動画を使うと、教育内容を標準化することが可能です。
通常の社員教育・研修では、講師の教え方や研修場所の環境によって、内容にばらつきやムラが生じることがあります。
その点、インタラクティブ動画なら、教え方や環境に左右されることなく、講義の質を一定に保てます。
一度インタラクティブ動画を導入すれば、それ以降の社員教育・研修では皆が同じ動画を見ることになるため、教育内容を均一化することが可能です。
2.一般的な研修動画よりも飽きさせない
一般的な教育・研修動画と比較して、インタラクティブ動画は視聴者の関心を引き付けることができます。そのため、動画の視聴を飽きさせない効果があります。
インタラクティブ動画は、閲覧しかできない通常の動画とは違い、動画内にクリックボタンなどを設置して視聴者に行動を促すことができます。
例えば、動画内にWebサイトへのリンクボタンを設置する、PDFのダウンロードボタンを設置するなどして、教育・研修動画を見ている社員が気になりそうな情報をその場で簡単に提供することが可能です。
インタラクティブ動画は一般的な教育・研修動画とは違い、双方向のコミュニケーションが可能なため、動画の視聴者はより主体的に閲覧できます。そのため視聴者の興味関心をより引きつけることが可能です。
3.視聴ハードルが低い
インタラクティブ動画は、視聴者が能動的に行動を起こせるため、新鮮さがあります。社員の興味を引きやすく、視聴ハードルは一般の動画よりも低いでしょう。
また一方通行ではないという点で、対面式の研修と共通点がありますが、対面式の研修と違い、指名や発表などのプレッシャーはありません。
時間や場所も選ばないため、研修を受けやすい点は大きなメリットです。
4.教育・研修コストを削減できる
インタラクティブ動画は一度作成すれば何度も使用できるため、教育・研修コストの削減や業務効率化につなげることが可能です。
一般的な研修では、実施のたびに講師役が時間を割く必要があります。
また、社内ではなく別の会場を押さえて行なうのであれば、会場費や、参加者の交通費なども発生します。
一方、インタラクティブ動画なら内容を変更する必要性が生じない限り、何度も繰り返し利用可能です。導入の際に費用はかかりますが、ある程度長期的なスパンで考えれば、一般的な研修と比較してコスト削減、業務効率化を図ることができます。
5.教育・研修課題の分析がしやすい
インタラクティブ動画を導入すると、社員の視聴データを取得できます。この視聴データを分析することで、教育効果を把握しやすくなる点もメリットです。
視聴データの集計画面を確認するだけで、社員それぞれに確認することなく視聴したか否かを確認できるほか、社員別の視聴時間や理解度などのデータの取得ができます。これにより、社員一人ひとりにあわせて習熟度をもとにしたフィードバックを行なうことが可能です。
例えばテスト結果がふるわなかった社員にフォローアップの研修を行なうといったことも可能です。
また、視聴データの分析により、次回の社員教育・研修の改善点を出すこともできます。分析によってインタラクティブ動画の質を効率よく上げていくことが可能です。
社員教育・研修でインタラクティブ動画を導入する際の注意点
社員教育・研修でインタラクティブ動画を導入すると多くのメリットがあります。ただし以下のような注意点も存在します。
ここではインタラクティブ動画を導入する際の注意点と対策方法を紹介します。
リアルタイムでの質疑応答が難しい
インタラクティブ動画を導入しただけでは、リアルタイムの質問や対話が行ないにくいというデメリットがあります。
インタラクティブ動画は録画したものを使用します。リアルタイムで配信しているわけではないため、動画の視聴中に直接質問や対話を行なうことは基本的にできません。
この問題への対策方法としては、インタラクティブ動画の視聴後にアンケートを行なう、研修内容についての質問ができるチャットグループを設ける、動画のコメント欄でコミュニケーションが図れる動画配信システムを用いるなどがおすすめです。
動画の視聴が後回しになる可能性がある
インタラクティブ動画による社員教育・研修はそれぞれの都合に合わせて視聴できるメリットがあります。しかし一方で、好きなタイミングで視聴できるからこそ視聴が後回しになりがちです。
この問題への対策方法としては、受講期限を設ける、未受講者へ通知し視聴を促すなどの工夫が必要です。
社員教育・研修のインタラクティブ動画で押さえておきたい機能
社員教育・研修にインタラクティブ動画を導入する際、チェックしておきたい機能は以下の4つです。
ここからは、この4つの機能について解説します。
1.ストーリー分岐
引用:株式会社マグナムメイドサービス様 | 動画制作のShibuya Movie
「ストーリー分岐」は、動画のなかで複数のストーリーから選択できる機能です。
作り方としては、まずインタラクティブ動画を何のために作るのか、目標とゴールを設定し、ゴールまでのシナリオを設計します。
ストーリー分岐を採り入れる場合、視聴者が物語の展開を選択することでストーリーが変化するため、複数のシナリオを用意することになります。
視聴者の選択ごとに指定した動画へ遷移させ、それぞれに適した動画を視聴させることが可能です。
視聴者にどのような体験をさせたいのかを意識してシナリオを設計しましょう。
2.ポップアップ
引用:PHC株式会社様 | 動画制作のShibuya Movie
「ポップアップ」は、ポップアップでウィンドウを表示させる機能です。
動画に盛り込みきれない補足情報をあらかじめ動画内に設置し、テキストや画像・ボタンをタップすると表示するようにできます。
専門用語の解説やWebサイトへのリンク表示など、情報の深掘りやWebサイトへの遷移などに活用できます。
3.チャプター機能
引用:2019 S/S movie – 香川照之プロデュース – インセクトコレクション(Insect Collection)公式サイト|昆虫モチーフ専門アパレル 子供服など
「チャプター機能」は、動画をあらかじめ指定した秒数でチャプター分けすることで、視聴したい箇所にショートカットで素早く飛べる機能です。目次設定ともいいます。
1つのURLで視聴者の目的にあわせて視聴する動画を提供できるので便利です。
4.離脱分析機能
「離脱分析機能」は、視聴者の熟読ポイントや離脱ポイントの把握と可視化を可能にする機能です。
視聴者が視聴中によくタップした箇所が色や図形で示されるため、興味を持った箇所がわかりやすく、動画の改善につなげられます。
まとめ
社員教育・研修は、担当者が日常業務に追われ、時間やリソースの確保が難しくなりがちです。
また、社内の協力体制が十分得られず、なかなか社員教育・研修に時間を割けないというケースもあります。教育側の意識が低く、効率的な研修を行なえない場合もあるでしょう。
こうした問題は、社員教育・研修にインタラクティブ動画を導入することで解決できる可能性があります。
インタラクティブ動画は一般的な研修動画よりも視聴ハードルが低く、視聴者が能動的に行動を起こす分、興味を引きやすいなどの利点があります。
また、社員教育・研修にインタラクティブ動画を導入すれば、教育内容を均一化でき、教え方や環境に左右されることもありません。何度も開催する必要がないため、業務効率化にもつながるでしょう。
社員教育・研修に特化したインタラクティブ動画の導入をご検討の場合は、実績豊富なShibuya Movieにぜひお任せください。