映像制作・動画制作のコラム
2022年12月28日
YouTubeが初の減収を記録。YouTubeの次はどの動画プラットフォームを押さえるべき?
Googleの持ち株会社であるAlphabet(アルファベット)は、米国時間2022年10月25日に2022年7~9月期決算を発表し、売上高は前年同期比6%増の690億9200万ドル(約10兆2300億円)となったものの、YouTube広告の売上高は同約2%減少の70億7100万ドルとなったことを発表しました。同社が2019年にYouTubeの広告売上高を開示して以来、YouTubeの減収は初めてのことです。本記事では、初の減収の背景を読み解きながら、YouTubeの次に押さえておきたい動画プラットフォームについてご紹介します。
目次
YouTube広告の売上高減少の背景とは
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、世界中で経済活動が停止し始めた第2四半期(4~6月)、にAlphabetの事業は大きな打撃を受けたとされています。売上高の大部分を広告で得ている同社ですが、人々が自宅に待機する中で、ネット広告の掲載を取りやめる広告主が増えたのが一つの大きな要因だと指摘されています。Alphabetのスンダー・ピチャイCEOは、ネット広告の伸び悩みについて「厳しいマクロ環境の影響を受けている」とし、対応策として「リソースを再配分し、効率化を進める取り組みを開始した」と述べました。
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TikTokとの競争にさらされているYouTube
YouTubeは今、中国の動画投稿アプリTikTok(ティックトック)との競争にさらされていると言われています。対抗するために短時間動画のプラットフォームであるYouTubeショートを導入したものの、Googleのフィリップ・シンドラーCBOは「YouTubeの総時間に占めるショートの視聴者数の割合が増加したため、収益に若干の逆風が吹いている」と述べた上で、YouTubeショート以外の動画との収益化のギャップを埋めることに注力する方針を発表しています。
このように、YouTubeがTikTokとの競争にさらされている背景として、最近の縦型ショート動画の大流行があります。この世界的なトレンドの要因に触れながら、今後の動画の流行の行方や押さえておきたい動画プラットフォームについて解説します。
まず、短尺・縦型動画がなぜこれほど急成長を遂げているのか、その流行の要因を3つに分けてみます。
1. 隙間時間に見られる動画
ちょっとした空き時間に視聴できる15秒〜1分の短い動画は、忙しい現代人のライフスタイルにフィットします。また、この情報過多の世界で、より短時間で多くの情報を得るためのタイパ(タイムパフォーマンス)重視の風潮が後押ししていることも見逃せません。
2. 無目的、意思なく視聴できる気楽さ
AIによるレコメンド機能の発達により、自ら動画を探しに行かなくてもなんとなく好みの動画が視聴できるという気軽さも人気の理由と言えます。
3. 縦型UIの便利さ
スマートフォンを本来の縦型に持ったまま視聴できる便利さがTikTokやInstagramの縦型UIの流行の理由と言えます。
広告媒体としてもTikTokが優れている理由
上記の短尺・縦型動画の人気の要因から見られるように、今まさに押さえるべきはTikTokではないでしょうか。TikTokはSNSとして人気なだけでなく、広告媒体としてビジネス活用でも有利だと考えられます。その理由は、ずば抜けたバスりやすさをもたらす独自のシステムにあります。TikTok特有のレコメンド機能により、フォロワー数にかかわらず質の高いコンテンツはバズりやすくなっているため、無名のサービスや商品が、初投稿で10万〜100万再生を稼ぐといったケースもよくあるのです。
まとめ
YouTubeとは別のアプローチで台頭してきつつあるTikTok。今後ますます展開していくことが予想されるため、ぜひバズりを狙った動画戦略を立ててみてはいかがでしょうか。
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