映像制作・動画制作のコラム
2019年1月9日 最終更新日:2026年9月17日
動画制作のコツ9つ!制作の流れと気をつけるべきNGポイント

動画制作のクオリティを高めるには、撮影や編集の技術だけでなく、企画段階での準備や進め方にも目を向ける必要があります。また、よかれと思って行った判断が、情報過多やターゲットとのズレにつながるケースも少なくありません。
この記事では、動画制作の流れを整理したうえで、企画・撮影・編集の各工程で押さえておきたい9つのコツを解説します。あわせて、動画制作で陥りやすいNGポイントや権利関係の注意点についても紹介します。
この記事でわかること
・動画制作の基本的な流れと各工程で行うこと
・企画・撮影・編集それぞれで押さえておきたい9つのコツ
・情報過多や権利トラブルを防ぐために知っておきたいNGポイント
一般的な動画制作の流れ

動画制作は、構成づくりから撮影、編集、公開まで、いくつかの工程を経て完成します。流れを把握しておくと、制作会社への依頼や社内の進行管理もしやすくなります。ここでは、一般的な動画制作の流れを4つのステップで紹介します。
ステップ1:動画の構成を考える
動画制作は撮影ではなく、構成づくりから始まります。
まず整理したいのは、「誰に何を伝える動画なのか」です。 ターゲットが決まれば、伝える内容や見せ方、動画全体の流れも組み立てやすくなります。
この段階で内容が固まっていないと、撮影後に「必要な映像が足りない」「伝えたいメッセージがまとまらない」といった事態が起こりかねません。企業紹介動画や採用動画では、会社の魅力をどの順番で伝えるかによって視聴者の印象も変わります。
撮影前に構成を固めておけば、後工程での修正や撮り直しを減らせます。
ステップ2:撮影を開始する
構成が決まったら、必要な機材や出演者を準備し、撮影を行います。
撮影では、構成段階で決めた内容に沿って素材を収録していきます。必要なカットを漏れなく撮影することが、追加撮影を防ぐためのコツです。
シンプルなインタビュー動画なら短時間で終わることもありますが、複数の場所で撮影する動画や演出を取り入れた動画では、数日かかるケースもあります。また、編集時の選択肢を増やすために、予定していた映像だけでなく風景や作業風景などもあわせて撮影しておくと安心です。
撮影現場で十分な素材を確保できるかどうかが、後の編集の自由度を左右します。
ステップ3:動画を編集する
撮影した素材をつなぎ合わせ、1本の動画として仕上げる工程です。
映像の並び順を調整するだけでなく、テロップやロゴ、イラスト、BGM、ナレーションなどを加えながら、視聴者に伝わりやすい形へ整えていきます。
同じ素材でも編集の仕方によって印象は大きく変わるため、動画の完成度を左右する工程といえるでしょう。
ステップ4:完成動画を公開する
編集が完了したら、YouTubeやSNS、自社サイトなど配信先に合わせて動画を書き出します。媒体ごとに推奨されるサイズやファイル形式が異なるため、事前に確認しておきましょう。
動画は投稿して終わりではありません。 SNSで紹介したり、自社サイトへ掲載したりしながら、ターゲットに届けていくことも大切です。
再生回数や視聴維持率、クリック率などを確認すると、次回の動画制作に役立ちます。
【工程別】動画制作に役立つ9つのコツ
撮影や編集の技術不足が原因で動画の品質が下がるケースもありますが、実際の制作現場では「準備不足」が原因で失敗するケースも少なくありません。
必要な素材が撮れていなかったり、ターゲットが曖昧なまま撮影に入ったりすると、編集段階で修正コストが膨らみます。
ここでは、企画・撮影・編集の各工程で意識したい以下の9つのコツを紹介します。
| 工程 | コツ |
|---|---|
| 準備・企画編 | ①まずはたくさんの動画を見る ②他の作品を真似して撮ってみる ③ターゲットを絞り込む |
| 撮影編 | ④カメラを固定して手ブレを防ぐ ⑤素材動画は長めに撮る ⑥音質やライティングも意識する |
| 編集編 | ⑦テロップを活用する ⑧映像の色調を調整して統一感を出す ⑨テンプレートを活用する |
①まずはたくさんの動画を見る
「おしゃれな動画を作りたい」「かっこよく見せたい」と考えていても、そのイメージは人によって異なります。認識のズレを防ぐためにも、まずは参考動画を集めてみましょう。
まずはYouTubeやテレビCM、企業のブランディング動画などを見ながら、「どのような映像に惹かれるのか」を把握することが大切です。
また、動画だけでなく映画やドラマを観るのもおすすめです。映像の構図や色使い、テンポ感、音楽の入れ方など、プロが作り込んだ作品には参考になる要素が数多くあります。
気になった動画は保存しておき、「なぜ良いと思ったのか」まで考えてみると、企画や制作会社への依頼時にもイメージを共有しやすくなります。
実際の制作現場でも、言葉だけで説明するより参考動画を見せたほうが認識のズレは起こりにくくなります。
②他の作品を真似して撮ってみる
映像制作は、知識だけでは上達しにくい分野です。
カメラ設定や構図の本を読んでも、実際に撮ってみるとイメージどおりにならないことは珍しくありません。そこで役立つのが、プロが制作した動画の模倣です。
絵画やデザインの世界で模写が学習方法として用いられるように、映像制作でも参考作品を再現してみることで、構図の作り方やカメラワーク、編集のリズムなどを体感的に学べます。
また、実際に撮影してみると、視聴者として見ているだけでは気づかなかった工夫にも出会えます。同じように撮ったつもりでも雰囲気が再現できず、照明やレンズ選び、被写体との距離感などが映像の印象を左右していることが分かるはずです。
ただし、参考作品と酷似した動画をそのまま公開すると、著作権や権利侵害の問題が発生するおそれがあります。模倣で得た知見を踏まえ、自分なりの表現へ落とし込んでいくことが大切です。
③ターゲットを絞り込む
企業動画でよくあるのが、「全員に伝えたい」という発想です。
採用候補者にも顧客にも取引先にも魅力を伝えようとした結果、かえって何の動画なのか分からなくなるケースがあります。
そのため、企画段階でターゲットを具体的に設定しておきたいところです。ターゲットが定まることで、初めて訴求すべき内容や演出の方向性も見えてきます。
例えば採用動画であれば、学生向けと中途採用向けでは伝えるべき情報が異なります。商品・サービス紹介動画でも、既存顧客向けなのか新規顧客向けなのかによって、見せ方は大きく変わります。
あわせて、動画の公開先も企画段階で検討しておきたいところです。YouTube向けなのか、InstagramやTikTok向けなのかによって適した尺や画角、解像度が異なります。
BtoB企業の場合は問い合わせ獲得や資料請求など、動画を通じて達成したいKPIもあわせて設定しておくと企画の方向性が定まりやすくなります。
撮影を始めてから配信先に合わせて作り直すのは手間がかかるため、企画と発信方法はセットで考えておくと進行がスムーズです。
④カメラを固定して手ブレを防ぐ
内容は面白いのに最後まで見てもらえない動画があります。その原因として意外と見落とされがちなのが手ブレです。
特に企業紹介やインタビュー動画では、映像の揺れが続くと視聴者の集中は途切れやすくなります。
さらに、ズーム撮影や歩きながらの撮影、動きのある被写体を追いかける場面では手ブレが発生しやすいため注意が必要です。スマートフォンやカメラの手ブレ補正機能でもある程度は軽減できますが、補正には限界があります。
そこで活用したいのが三脚やジンバルです。インタビューや商品紹介のように固定で撮影する場面なら三脚、移動しながら撮影する場面ならジンバルを使うことで、安定した映像を撮りやすくなります。
撮影技術で手ブレを抑える方法もありますが、まずは機材を活用してブレにくい環境を整えるほうが確実です。特別な演出を加える前に、安定した映像を撮ることを意識してみましょう。
⑤素材動画は長めに撮る
編集段階で最も多い後悔のひとつが、「あと3秒長く撮っておけばよかった」というものです。
撮影中は十分な尺があるように感じても、編集を始めると意外と使える部分が限られることがあります。被写体の動きや表情、ピント、カメラの揺れなどの影響で、一部のカットが使用できなくなるケースも珍しくありません。
また、素材が短すぎると編集の自由度が下がります。映像を自然につなげにくくなるほか、スローモーションやズームなどの演出を加えた際に尺が足りなくなることもあります。
特に企業紹介動画や採用動画では、一つの映像素材を複数の動画で使い回すことも少なくありません。そのため、オフィス風景や作業シーンなどの素材は、本編で使うことを想定した長さだけでなく、余裕を持って撮影しておくと後々役立ちます。
撮影後に「もう少し長く撮っておけばよかった」と後悔することはあっても、「長く撮りすぎた」と困ることはほとんどありません。編集時の選択肢を増やすためにも、素材には余裕を持たせておきましょう。
⑥音質やライティングも意識する
動画の品質は映像で決まると思われがちですが、実際には音声や照明の影響も小さくありません。
特にインタビュー動画や屋内での撮影では、エアコンや空調の音、周囲の話し声などが入り込むと聞き取りづらくなるため、撮影前に収録環境を確認しておきましょう。
また、「あー」「えー」といった不要な言葉が多い場合は、撮り直しや編集での調整も検討するとよいでしょう。
照明にも気を配る必要があります。室内照明だけで撮影すると顔に影ができたり、映像全体が暗くなったりすることがあるため、必要に応じて撮影用ライトを活用するのも一つの方法です。
撮影時はカメラや構図だけでなく、音質やライティングにも目を向けてみましょう。こうした細かな積み重ねが、動画全体の完成度を左右します。
⑦テロップを活用する
SNSで動画を視聴するとき、必ずしも音声をオンにしているとは限りません。通勤中や職場、自宅など、無音で視聴される場面も少なくありません。
そのため、テロップを活用すると内容を理解しやすくなります。
また、映像や音声だけでは伝えきれない情報を補足できる点もテロップの強みです。人名や数字、専門用語などは文字で表示したほうが視聴者の記憶に残ります。
ただし、テロップが多すぎるとかえって読みにくくなるため注意が必要です。伝えたい情報を整理したうえで、必要な箇所に絞って入れることを心掛けましょう。
フォントや色使いを工夫すれば、スタイリッシュな印象や親しみやすい印象など、動画の雰囲気づくりにも活用できます。映像を見やすくするための補助としてだけでなく、演出の一部としてテロップを取り入れてみてください。
⑧映像の色調を調整して統一感を出す
午前中に撮影した映像と夕方に撮影した映像を並べると、同じ場所でも印象は大きく変わります。
天候や照明条件が異なるだけで、動画全体にちぐはぐな印象が生まれることもあります。
撮影した映像をそのまま使用するのではなく、色調を整えるひと手間を加えると動画全体の完成度が上がります。
特に複数の日程や場所で撮影した場合は、天候や照明環境の違いによって映像の色味がばらつきやすくなります。また、複数のカメラやスマートフォンを使用すると、同じ場所を撮影していても色合いが異なることは珍しくありません。
こうした映像を調整せずにつなぎ合わせると、カットが切り替わるたびに印象が変わり、視聴者に違和感を与えることがあります。企業紹介動画や商品PR動画では、ブランドイメージにも影響しかねません。
編集時は明るさや色温度、コントラストなどを調整し、映像全体のトーンを揃えてみましょう。統一感が生まれることで視聴しやすくなり、洗練された印象も演出しやすくなります。
⑨テンプレートを活用する
動画編集を始めたばかりの頃は、「何をどう配置すればプロっぽく見えるのか分からない」と感じることがあります。
動画編集に慣れていない場合は、テンプレートを活用するのも一つの方法です。
オープニングやテロップ、トランジションなどをゼロから作ろうとすると、多くの時間と手間がかかります。一方で、既存のテンプレートを使用すれば、効率よく見栄えのよい動画を作りやすくなります。
特に初心者の場合は、デザインやアニメーションの構成を学ぶ教材としても役立ちます。実際に使いながら、「どのような動きが見やすいのか」「どのようなレイアウトが情報を伝えやすいのか」を理解できるためです。
ただし、テンプレートをそのまま使うだけでは、他の動画との差別化が難しくなります。BGMや文字色、フォント、ロゴなどを自社向けに調整し、動画の雰囲気に合わせてアレンジしてみましょう。
テンプレートは完成品ではなく、あくまで土台です。うまく活用しながらオリジナリティを加えることで、制作効率と品質の両立を図れます。
動画制作でやってはいけない3つのNGポイント

動画制作には押さえておきたいコツがある一方で、避けたい失敗もあります。
特に初心者の場合は、よかれと思って進めた結果、動画の品質が下がったり、制作に余計な手間やコストがかかったりするケースも少なくありません。
ここでは、動画制作で特に注意したい3つのNGポイントを解説します。
情報を入れすぎる
動画制作でよくある失敗が、情報を詰め込みすぎてしまうことです。
企画段階ではそれほど多く感じなくても、制作が進むにつれて伝えたい内容は増えていきます。社内確認のなかで新たな要望が加わったり、「せっかく動画を作るならこれも伝えたい」という意見が出たりするためです。
しかし、情報を増やすほど動画が分かりやすくなるとは限りません。事業内容や実績、サービスの特徴などを次々に盛り込んだ結果、本当に伝えたかったメッセージが埋もれてしまうこともあります。
特にターゲットや目的が曖昧な場合は、「誰のための動画なのか」が見えなくなりやすく、情報過多に陥りがちです。
動画1本で伝える内容は、できるだけ一つのテーマに絞りましょう。あれもこれも伝えるのではなく、「視聴者に何を持ち帰ってほしいのか」を基準に情報を取捨選択したほうが、結果として記憶に残りやすい動画になります。
自分の好みに偏る
制作者が「かっこいい」と感じる演出と、視聴者が求めている情報は必ずしも一致しません。
もちろん、動画制作では自分なりの好みやこだわりを持つことも大切です。実際に、さまざまな作品を見たり、好きな動画を研究したりすることで、映像の表現力は磨かれていきます。
一方で、動画を制作する目的やターゲットを忘れ、自分の好みを優先しすぎるのは避けたいところです。
例えば採用動画であれば、制作者がかっこいいと感じる演出よりも、求職者が知りたい情報を分かりやすく伝えることが求められます。商品紹介動画でも、映像表現にこだわるあまり商品の魅力や特徴が伝わらなければ本来の目的を果たせません。
動画は制作者のためではなく、視聴者のために作るものです。自分の好みを活かしながらも、「その表現はターゲットに伝わるのか」という視点で見直してみると、独りよがりな動画になるのを防ぎやすくなります。
著作権や肖像権を無視する
動画に使う音楽や画像、映り込む人物の権利を確認しないまま公開するのは避けなければなりません。公開停止や素材の差し替えが必要になるほか、権利者とのトラブルに発展するおそれがあります。
著作権は、音楽やイラスト、写真、映像、フォントなどの著作物を保護する権利です。インターネット上で見つけた素材は、出典を記載すれば自由に使えるわけではありません。「著作権フリー」とされていても、商用利用や加工の可否、クレジット表記などの条件は素材ごとに異なるため、利用規約を確認する必要があります。
肖像権にも配慮が必要です。通行人や従業員など、個人を特定できる人物が映った動画を本人の同意なく公開すると、トラブルが生じるおそれがあります。出演者には撮影だけでなく、公開媒体や使用目的、公開期間も伝えたうえで、事前に同意を得ておきましょう。
判断に迷う素材は安易に使用せず、公開前に社内の法務担当者や専門家へ確認するのが安全です。
※権利関係以外にも、動画制作ではさまざまなトラブルが発生します。詳しくは以下の記事をご覧ください。
動画制作会社への依頼を検討したほうがよいケース
動画制作は自社で行うことも可能ですが、動画の目的や求めるクオリティによっては制作会社への依頼を検討したほうがよい場合もあります。
特に採用動画や会社紹介動画、商品・サービス紹介動画など、企業の印象や成果に直結する動画では、企画設計や撮影、編集のノウハウを持つ制作会社へ依頼することで、より効果的な動画制作が期待できます。
動画制作会社の選び方や依頼時のポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
動画制作のコツに関するよくある質問
動画制作が初めての場合、機材や制作期間、進め方について疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、動画制作の現場でよく寄せられる質問と回答をまとめました。
動画制作はスマートフォンでもできますか?
スマートフォンでも動画制作はできます。SNS向けの動画であれば十分な画質を確保できますが、手ブレや音質が気になる場合は三脚やマイクを併用すると安心です。
動画制作に必要な機材は何ですか?
動画制作には、カメラ(スマートフォン可)、マイク、三脚が基本的に必要です。特に音質は視聴者の満足度に影響しやすいため、外付けマイクの活用をおすすめします。
動画制作にはどのくらいの期間がかかりますか?
動画の内容によって異なります。簡単な動画なら数日から数週間、企業紹介動画や採用動画では1〜3か月程度かかるケースもあります。
初心者が動画制作を始めるなら何から学ぶべきですか?
まずは多くの動画を見ることをおすすめします。自分の好みを把握したうえで、参考作品を真似して撮影や編集を行うと上達しやすくなります。
動画制作を内製するか制作会社に依頼するか迷っています
継続的に動画を制作するなら内製、品質や成果を重視するなら制作会社への依頼が向いています。目的や予算に合わせて選びましょう。
まとめ
動画制作のクオリティは、高価な機材や高度な編集技術だけで決まりません。企画段階でターゲットを明確にし、撮影では手ブレや音質、ライティングに配慮するなど、各工程のコツを押さえることで完成度を高められます。
また、情報を詰め込みすぎたり、自分の好みを優先したりすると、本来届けたい相手にメッセージが伝わりにくくなります。「誰に何を伝えるのか」を軸に、内容を取捨選択しましょう。
Shibuya Movieでは、企業紹介動画や採用動画、商品・サービス紹介動画など、さまざまな映像制作をサポートしています。企画から撮影、編集まで一貫して対応していますので、動画制作をご検討中の方はお気軽にご相談ください。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。



