映像制作・動画制作のコラム
2022年6月28日
Microsoftの無料動画制作ツール「Clipchamp」のメリット、デメリットを中心に解説
Microsoft社は2021年11月2日に開催された技術カンファレンス「Microsoft Ignite」で、オンライン動画編集サービスの「Clipchamp」を発表しました。Webブラウザで「clipchamp.com」へアクセスすれば、わざわざアプリをインストールしなくても利用できる点において従来の動画編集ソフトと一線を画しており、もちろんPWA(プログレッシブウェブアプリ)としてローカルPCにインストールして利用することも可能です。
そこで本記事では、オンラインツールでありながらプロ顔負けのビデオを制作できると話題の無料動画制作ツール「Clipchamp」を使用するメリットとデメリットを中心に詳しく解説します。
目次
まずは「Clipchamp」のメリットを3つ
①動画編集するパソコンのスペックやOSに依存しない
動画の編集作業をするには、パソコンのスペックが非常に重要です。それなりの動画を制作するためには、CPUはCore i5以上、メモリーは16GB以上が推奨されるなど、動画の編集作業に適した高性能なパソコンが必要になります。しかし、Clipchampはインストールが不要なので、OSや動画を編集する端末に制限がなく、Webブラウザを介したオンラインをベースにしているので一般的なノートパソコンでもすぐに動画の編集作業が行うことが可能です。
②シンプルな機能で、初めてでも使いやすい操作性
Clipchampはごくシンプルな機能とUIに加え、編集メニューがアイコン化されているため動画編集の初心者でも、すぐに使い方を覚えることができます。プロ向けツールは難しそうだなと苦手意識を感じる方でも、Clipchampは気軽に始めることができるのがメリットと言えます。
③オリジナルな機能も充実
Clipchampには通常の編集機能に加え、テキストからナレーションが作成できる「音声変換」機能や、画面の録画やWebカメラとの連携が簡単にできるなどオリジナルな機能が充実しています。Webカメラの録画やデスクトップのキャプチャー、その両方を合成することが可能で、マイクによるナレーションを加えられます。AIによる音声読み上げを利用して、70か国語、170種類以上の音声から、好みのものを選ぶことができるのです。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため
企画~撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。
「Clipchamp」無料版のデメリットも併せて3つ解説
Clipchampには無料版と有料版(月9ドル)があり、使用できる機能に違いがあります。その点に言及しながら、以下では無料版のデメリットを3つご紹介します。
①インターネットの通信速度の影響が大きい
オンラインで編集するため、どうしてもインターネットの通信速度の影響を避けることができません。インターネット回線の品質や混みあう時間帯によっては、ファイルの読み込みに不具合が頻発する可能性がある点がデメリットと言えます。
②ファイルの書き出しに時間がかかる
オンライン編集ソフトとしてパソコンのスペックに依存しない点をメリットとして挙げていますが、ファイルのエクスポート(書き出し)には使用しているパソコンのスペックが影響します。編集はオンライン動画編集となる反面、メディアやエクスポートはローカルで行われる仕組みのため、パソコンのスペックによってはファイルの書き出しに時間がかかる場合があります。
③無料版で使えるテキストやデザインが限られている
Clipchampの無料版ではテキストで使える和文書体が1種類しかありません。またテキストのカスタマイズに関しては決められたパターンの範囲に限られているため、テキストアニメーションを凝りたい場合には物足りなさを感じてしまうでしょう。
まとめ
Microsoft純正の動画編集ソフトとして登場したClipchamp(クリップチャンプ)は、ムービーメーカーに替わる動画編集ソフトとして注目されています。無料版ではできることが限られているという面もありますが、今後の改善が期待されており、何より気軽に始められるエントリーソフトとして活用してみてはいかがでしょうか。
○「Clipchamp」公式サイト
https://clipchamp.com/ja/
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