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映像制作・動画制作のコラム

2021年11月30日

インフォグラフィックの動画制作で抑えておきたいポイントを実例と共に解説

インフォグラフィックの動画制作で抑えておきたいポイントを実例と共に解説
インフォグラフィックは、情報を的確かつ印象的に表現することができるため、さまざまな動画で用いられています。本記事では、インフォグラフィックの動画制作時に押さえておきたいポイントを、事例とともにご紹介します。

インフォグラフィックとは

インフォグラフィック(infographics)は、情報やデータにアニメーションやモーションをつけて視覚的に表現したものです。情報をより印象的に表現するために用いられ、グラフや標識、地図などを視覚的によりよく見せるために利用されることが多くあります。また、なかなか共有が難しい概念的情報を分かりやすく表現するツールとしても利用されています。インフォグラフィック動画の特徴としてエンタメ性よりも情報を的確に伝えることを重要視する傾向にありますが、映像に視覚的な面白さを付加でき、視聴者に飽きられずに情報を伝えることができるのが大きな魅力です。

初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
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インフォグラフィック動画を制作するメリット

インフォグラフィック動画を制作するメリットを4つご紹介します。

①情報をわかりやすく伝える

インフォグラフィックを使用する最大のメリットは、やはり情報を視覚的にわかりやすく伝えることができる点です。株主総会や決算報告などにインフォグラフィック動画を活用することで、難しい専門用語や数値データをわかりやすく「見せる」ことが可能です。例えば、グラフで事業の成長を表現したい場合に、棒グラフが上に伸びていく演出で、成長を端的に表現することができます。また、インフォグラフィックでは共通視覚言語がよく用いられます。よくある例としては、赤色で強調や警告を示し、緑色で地球やエコを表します。言葉で情報を語るよりも、世界中でわかる要素を使うことで、インフォグラフィック動画は受け入れられやすくなります。

②目を引き、印象に残る動画になる

インフォグラフィック動画は、主に情報やデータをしっかりと伝えることが目的となりますが、動画内にナレーションやBGM、アニメーションを入れるなど、演出を工夫することで視聴者の印象に残りやすくなります。味気ない数字や専門的で難しい内容を、グラフィックやチャート、グラフ、色、イラストなどを組み合わせた目を引くデザインで、自然と視聴者を引き付けながらわかりやすく伝えることができ、視覚的に訴求する表現で、視聴者も読むを楽しむことができます。インフォグラフィックスが学習活動にもよく活用されるのはこういった理由のためでしょう。また、企業のブランドイメージやカラーを用いたり、他社との比較を数値のインフォグラフィックで表示すれば、自社のブランディングにもつながります。

③広範囲をカバー、ターゲット層を広げる

データや情報の伝達はどの業界や分野にも欠かせません。インフォグラフィック動画は効果的な情報伝達ツールとして、教育活動やビジネスレポート、履歴書、プレゼンテーションや広告、統計図表、SEO対策など、あらゆるシーンに活用できます。インフォグラフィックの強みである視覚的な「わかりやすさ」を持つ動画は、いかなるシーンにも適応し、さまざまな人の目に触れれ、結果としてターゲット層の拡大につながるのではないでしょうか。

④SNSで共有されやすい

インフォグラフィックは画像の形や色、動きなどで一目で内容を伝える/理解することができるため、TwitterやFacebook、ブログなどのソーシャルメディアで共有されやすいというメリットがあります。また、共有された先でも、見た人がリアクションしたくなるように、サムネイルにインパクトを持たせることでさらなる拡散を狙うことができます。

インフォグラフィック動画の使用シーン

インフォグラフィック動画は、ビジネスシーンでは特に数値を用いて説明するプレゼンテーションの代わりとして活用されます。ここでは、その中でも有効的に活用できるシーンについてご紹介します。

1.無形商材などわかりにくいサービスやビジネスモデルの営業ツールとして活用

実物を見せながら紹介することが難しい無形商材や複雑なビジネスモデルにおいても、インフォグラフィック動画で説明することで視聴者の理解を深めることができます。テキストや写真がメインのプレゼンテーション資料だけではわかりづらいビジネスモデルの仕組みを、インフォグラフィック動画で視覚的に解説することができるためです。また、インフォグラフィック動画を営業ツールとして活用することも可能です。企業紹介や商品・サービスの説明では、さまざまなデータを説明する場面もあり、その中でインフォグラフィック動画は、顧客にとっても直感的にわかりやすいため、理解促進に繋がります。さらに、一つの動画を共有し、流用することで、営業にかける社内での工数・負担を減らすことができ、営業担当者による説明のクオリティーのばらつきも防ぐことができます。

2.IRや採用活動で活用

インフォグラフィック動画は、IRで数字やグラフを用いて経営状態や業績報告を行う場合によく活用されます。短い時間で多くの数値データをわかりやすく伝えることができ、アニメーションや効果音、BGMなどを用いて印象的な演出も可能です。また売上状況や市場シェアといった企業情報、従業員数や年齢構成といったデータを掲載することの多い採用活動でもインフォグラフィックを有効に活用することができます。クオリティーの高いインフォグラフィック動画は視聴者のエンゲージメントを高められるため、企業のブランディングにも効果的です。

3.環境、社会問題などの認知拡大に活用

数値などの具体的な情報をわかりやすくアニメーションで伝えることができるインフォグラフィック動画は、環境問題や社会問題を周知するための活用に適しています。シリアスな問題でも見やすいイラストや面白いアニメーションを用いれば、情報への間口を広げることができ、多くの人が興味を持ちやすく認知拡大につながります。

インフォグラフィック動画の目的・ターゲット別の掲載媒体

インフォグラフィック動画は、実にさまざまな目的で制作されており、目的によってターゲットも異なります。また、目的やターゲットごとに適した掲載媒体も異なります。ここではインフォグラフィック動画の目的やターゲットごとにおすすめの掲載媒体について解説します。

企業の紹介

企業や事業紹介を目的としたインフォグラフィック動画では、経営理念や事業内容をわかりやすく伝えることが大切です。 企業の認知度を高めるためには、各種広告への出稿や大手動画共有プラットフォームの活用、そして拡散が狙えるSNSの活用もおすすめです。印象的なインフォグラフィックを用いた企業紹介動画は、採用活動などにも流用し活用することができます。

ブランドやサービスの認知拡大

サービスやブランドをより多くの人に知ってもらうためのインフォグラフィック動画ならば、ターゲット層の接触率が高い媒体に出稿していくことが推奨されます。 SNSを中心にターゲット層の年齢や性別を考慮しながら、細かな分析をもとに出稿先を絞る必要があります。

動画で使用されるインフォグラフィックの種類

動画に使用されるインフォグラフィックにはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的な7種類ご紹介します。

①チャート・グラフ

まず挙げられるのは、チャートやグラフです。棒グラフや円グラフ、折れ線グラフやレーダーチャートなどに動きをつけインフォグラフィックとして用いられた動画を見たことがあるのではないでしょうか。棒グラフの棒が伸びたり、色分けされた円グラフの割合が変化するなど、ビフォアアフターを視覚的に見せるなどの表現でよく使用されています。

②ダイアグラム

ダイアグラムとは図表、図形、略図などの意味を持ちますが、インフォグラフィックの文脈においてはイラストや図形を用いて情報を図解するものを指します。キャッチコピーやイラストとともに、シーンをわかりやすく伝えるグラフィックで情報を伝えることができます。

③ピクトグラム

ピクトグラムとは、文字を使わずに情報を伝達する絵文字です。標識や看板に用いられており、トイレや非常口のピクトグラムが代表的です。非常口のピクトグラムは国際規格として制定されており、1964年の東京オリンピックで世界的に認知されるようになりました。また近年の東京2020オリンピックでスポーツピクトグラムのプロジェクトも記憶に新しいです。

④年表

出来事を年代順に並べたもので、博物館や史跡、美術館の展示などでよく目にするインフォグラフィックです。企業紹介動画でもよく活用されており、自社や製品の歴史を年表にまとめインフォグラフィックで発信されています。

⑤地図

日常的に目にする地図も、インフォグラフィックのひとつです。現在地や目的地の位置を把握する以外にも、天気予報や都道府県ごとの統計調査の結果を伝える際にも地図のインフォグラフィックは用いられており、動画でも印象的に見せることができます。

⑥フローチャート

物事のプロセスを表現するのに用いられるのがフローチャートです。1工程ごとに囲み、それを矢印で繋ぐことでプロセスが表されます。動画で用いられる際には、1工程ずつ次々にポップアップするようなアニメーションで各工程を印象付けることができます。

⑦相関図

複数のものの関係を表現するのが相関図です。人物相関図に代表されますが、他にもさまざまな関係を表現する上で有効です。

インフォグラフィック動画を制作する上で抑えたいポイント

1.目的やテーマの設定

まずは動画の目的やテーマなど、コンテンツの大枠を決めます。動画の長さやナレーション内容、テロップや伝えたいメッセージなどコンテンツ作成に必要な要素を事前に集め、イラストなど視覚的に訴求する情報も設定しておきます。インフォグラフィック動画の作成は、素材の作成や編集などで完成までに労力も時間もかかるため、できるだけ後からの大きな修正がないように、事前準備が重要となります。

2.表現方法や動画内容の設定

目的やテーマを設定した後は、表現方法や動画内容を検討します。情報を伝える順番やそれぞれの尺、動画内のストーリーを構築していきます。ストーリーの構築が終われば、時間軸に沿って構成案や絵コンテ作成を行います。この時に、1シーン毎に伝える情報量やテキストの文字数は抑えるようにし、できるだけシンプルにするのがわかりやすい動画を作るポイントです。絵コンテの段階で、視聴者にとって理解しやすい内容になっているかを確認しておくのも大切です。絵コンテを確認したのち、商品やサービスに合ったイメージ・世界観を設定していきます。イラストのタッチや配色のイメージ、ナレーションのトーンなどを先に決めておき、作業チームで詳細の共有をします。

3.素材作成と動画編集

情報やイメージ・世界観の設定が決まれば、動画編集に使う素材を作成します。ここでの素材とはアニメーションをつける元の図やイラストです。シーン毎の静止画や必要な部分だけの画像を作成します。この時、重要度の高いデータは目立つ位置に配置したり、大きく表示したりして強調させるのがポイントです。動画に似たようなグラフを複数使う際には、視聴者を飽きさせないように色の雰囲気やモーションのバリエーションを数種類使用することも大切です。また、素材を作成する時、視聴者がスマートフォンから動画を見ることを想定して、文字や数値の大きさに配慮しましょう。素材の静止画が完成したら、残りは動画編集で動きやエフェクトをつけていきます。動きはできるだけシンプルに、視聴者が読み取れるような表示時間を意識するのがポイントです。

インフォグラフィック動画事例

スムーズで途切れないモーション

インフォグラフィックを用いた動画は、見ていて面白く、最後まで飽きさせないものが多いと感じます。その理由の一つとして、次々に展開されるアニメーションがスムーズに途切れず進行されるためだと言えます。秀逸なインフォグラフィック動画の多くはシーンのつなぎ目も滑らかなモーションで繋がれています。
インフォグラフィックを用いる場合には、特に画面内の動きの滑らかさやモーションの繋がりを意識することをおすすめします。以下の事例では、企業のさまざまな取り組みとその成果をインフォグラフィックを用いて次々と、途切れず紹介しています。

Omega Pharma corporate video
https://www.youtube.com/watch?v=3XEOVYLGeFg

オメガ・ファーマは、ベルギーに本拠地を置く製薬会社です。こちらのインフォグラフィックは、企業のグローバル展開やビジネスプロセスのデジタル最適化をわかりやすく紹介しています。テキストアニメーションにも遊びがあり、飽きさせず、モーションが途切れないスムーズな場面展開が見ていて心地よく、情報もしっかり印象に残ります。

伝えたい内容とグラフィックの適合性

インフォグラフィック動画を制作する際には、まず静止画のグラフィックを準備することが多いと考えられます。その静止画のグラフィックが伝える情報の内容にマッチしていることがとても重要です。 線や簡単な図形などシンプルな素材を用いて情報を伝えるには、線の1本1本に無駄なく意味を含ませ、最終的に見せたい画面を構成していくプロセスが必要です。以下の事例では、飛行機の空路を線で表し、日本の利便性の良さをうまく表現しています。

ANA “Network”

https://vimeo.com/124038722

航空会社のANAが、アメリカの観光客に向けて制作した広告動画です。日本を旅行のハブとするとアジアのどこへでもアクセス可能であるというアプローチを、インフォグラフィックを用いて巧みに表現しています。

情報を的確に伝える補足としてのインフォグラフィック

テロップやグラフ図など、動画を補足するためにもインフォグラフィックは多く用いられています。その多くは、動画で伝えたい内容をよりわかりやすく演出するための補足的な役割を持つ場合です。テキストやグラフを表出させる順番やタイミングを考慮することで、よりわかりやすい動画となります。以下の事例では、インタビューの補足としてインフォグラフィックを用い、よりわかりやすい動画としています。

オバマ大統領インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=MKt1KpGg0vg

こちらの動画はオバマ元大統領のインタビューにインフォグラフィックを加えて、語られていることを更にわかりやすく補正しています。言葉だけでは聞き逃してしまう、数字や重要な名称などの情報をアニメーションで追加することで、視聴者は正確に理解することができます。

インフォグラフィック動画の制作はShibuyaMovieにおまかせください!

魅力的なグラフィックや動きを加えたインフォグラフィック動画を活用することで、退屈になりがちな数字や文字だけのデータをより印象的に、情報をわかりやすく発信することができます。さまざまな分野で有意義なインフォグラフィック動画ですが、クオリティーの高いインフォグラフィック動画を制作するのはややハードルが高いのが実情です。ぜひ、プロに相談してみてはいかがでしょうか。

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