映像制作・動画制作のコラム
2021年9月17日
動画制作をフリーランス(個人事業主)に依頼する際の相場はどれくらい?メリットやデメリットも解説
動画制作を外部へ依頼する場合、動画制作会社へ依頼するケースとフリーランスのクリエイターに依頼するケースが考えられます。一般的には、フリーランスへ依頼するケースの方がより費用を抑えられるというイメージがありますが、実際のところどうなのでしょうか。本記事では、フリーランス・個人事業主へ動画制作を依頼する際の価格感やメリット・デメリットを解説します。
目次
そもそもフリーランスとは?
フリーランスのクリエイターと一口に言っても、その経歴やスキルは様々です。中でも多いのが、もともと映像制作会社に所属していた人が、独立して個人事業として動画制作を受注しているというパターンです。その中でもCM制作をしていたとか、TV番組のディレクターだった、アニメーションが得意、撮影が得意など個々のスキルは様々です。また、最近よく見受けられるケースでは、動画制作会社での職務経験はなくとも自分で機材を揃え、YouTubeなどに投稿する作品を作りながらノウハウを蓄積し、「動画制作します」とゼロから事業を始めるパターンの方です。素晴らしい作品を多く作った人もいれば、失礼ながら素人に毛が生えた程度の人もいるので、玉石混淆の状態です。つまり、フリーランスに発注する際には、前歴や過去の作品をきちんとチェックすることが最重要と言えます。
動画制作をフリーランスに依頼するメリット
フリーランスに発注する際のメリットとは、ずばり料金が安いことです。
例えばTVディレクターの経験者などに顕著なのが自分の手持ちの機材で撮影し、自分のPCの編集ソフトを使って編集するケースです。全ての工程をほぼ1人で完結できるため、カメラマンへのギャラや編集所などのポスプロの料金がかからず、総じて料金を抑えることが可能です。また、個人で仕事を請け負うフリーランスは自分自身に決定権があるため、打ち合わせを含むコミュニケーションがスムーズな場合がほとんどです。技術面も含め、できること・できないことがその場で判断でき、制作に取りかかるまでの期間も短縮できるため、そのあたりもメリットとして挙げられるでしょう。
動画制作をフリーランスに依頼するデメリット
今度は逆に動画制作をフリーランスに依頼する際のデメリットを紹介します。
複数のクリエイターがいる動画制作会社であれば、万が一その担当者に何かあっても他の担当者がリカバリーできますが、フリーランスはそうはいきません。病気や身内の不幸などでクリエイター自身が稼働できなくなると、納期の遅れなどのトラブルにつながります。また、経験の浅いフリーランスが、実績を増やすため仕事を安く受けるケースも多いため、料金だけではそのクリエイターの実力を判断しづらい点もデメリットと言えるでしょう。さらに、フリーランスは事業を辞めるのも自由なので廃業リスクが高く、制作した動画の修正や追加依頼、どのように活用していけば良いかアドバイスをもらうといったような継続的な関係性が築きにくい一面もあり、長期的に動画を運用したい場合などは慎重な検討が必要です。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。
動画制作をフリーランスに依頼する場合の3つの注意点
動画制作会社に依頼する場合と比較して安価に制作できるため、フリーランスへの依頼を検討している方も多くいらっしゃるかと思いますが、フリーランスへの動画制作依頼には先述したデメリット以外にも注意点があります。代表的な3つの点を解説します。
個人のスキルにムラがある
1つ目は、動画制作者のスキルによって動画のクオリティーが大きく左右されるという点です。動画制作会社では、動画制作に必要な工程をそれぞれプロフェッショナルなスキルを持った方が担当し、複数人で仕上げていく体制をベースにしている場合がほとんどです。しかしフリーランスに依頼する場合には、基本的にその個人が全工程を担当して制作することになるため、あらゆる作業で高いスキルを発揮できるクリエイターであるか、もしくは相当の時間をかけなければ制作会社が制作する動画と同等のクオリティの動画は作ることは困難といえます。制作したい動画の制作難易度にもよりますが、フリーランスに依頼した動画が期待したクオリティに達しなかったというケースは少なくありません。ゆえに安価であることは、必ず念頭に置くべきでしょう。
個人で請け負える内容に限りがある
2つ目は、撮影や声入れを要する動画制作は依頼できることが少ないということです。動画を制作するにあたって、外部の演者やモデルを起用したり、ナレーションを入れたりする場合、演者や撮影スタッフをオーガナイズする必要があります。しか、フリーランスで動画制作業務を請け負っている個人で、それに対応できる人は非常に少ないというのが現状です。ある程度ボリュームや人員的なコストがかかる動画を制作したい場合には、動画制作会社に依頼した方が間違いなく無難です。
アフターケアを受けられない
動画制作後のアフターケアがないということにも注意が必要です。動画制作会社に依頼した場合には、出来上がった動画の気に入らない部分の修正など、制作後に発生するさまざまな事柄に柔軟に対応してもらえることが多いですが、フリーランスの場合にはそのようなアフターケアはほとんど期待できません。動画の長期的な活用を視野に入れたアフターケアを希望する場合には、依頼の際に必ず契約事項に含めましょう。
動画制作をフリーランスに依頼する際の料金相場
フリーランスに依頼する際の料金はケースバイケースですが、1つの目安としては動画制作会社に依頼する際の1/3〜1/2程度の価格で依頼できる場合がほとんどです。デメリットや注意点はもちろんありますが、低コストで試してみたいという場合などにはおすすめと言えます。
以下、フリーランスに依頼する際の具体例と相場です。あくまでも参考価格としてご認識ください。
・アニメ動画制作 完成尺3分程度 10万円〜
・YouTube動画広告制作(※撮影・編集)完成尺5分程度 15万円〜
・YouTube動画広告制作(※編集のみ) 完成尺5分程度 3万円〜
動画制作を依頼・外注するなら映像制作会社がおすすめな3つの理由
フリーランスのクリエイターに動画制作を発注を検討する大きな理由として、フリーランスと比較したときに映像制作会社の料金が高いと感じるためだと思います。しかし、映像制作会社の料金には理由があります。しっかりとした制作管理体制を作り、クリエイターがお客様の要望を高度な次元で表現し、整備されたインフラで作品を実現させる、そのための料金設定です。映像制作会社への依頼をおすすめする代表的な理由を3つご紹介します。
実績ある企画・構成力に期待できる
動画制作会社では映像を撮影する前から、企画をつめ、完成時の構成をあらかた決めていることがほとんどです。そのため必要な素材を効率よく撮影することができスピーディーで無駄のない対応に期待できます。
高い撮影技術を求められる
映像制作会社の専門のカメラマンは対象を様々なアングルで撮影したうえで、もっとも効果的にアピールできるように瞬時に対応することができます。実績を積んだプロならではの技術があるため、対象物の魅力を最大限引き出すことができます。
高い編集技術で動画のクオリティーを上げる
フリーのソフトを使用した簡単な動画編集であれば誰でもできる時代です。しかし、動画編集に特化したプロは高機能な編集ソフトを使いこなし、最初から最後まで飽きさせないクオリティーの高い映像に編集することができます。
まとめ
フリーランスに依頼する場合のメリットやデメリット、価格相場などご紹介しました。使い方次第でとても上手くいくケースもたくさんありますが、せっかく費用をかけて動画・映像制作を行うのであれば、制作目的や解決したい課題などに応じて、映像の企画・提案から行う映像制作会社に依頼することの方が総合的なメリットが大きいのではないでしょうか。本記事を参考に、どちらに依頼した方が得策かご検討いただければと思います。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。