2021年8月27日

最新の編集トレンドを取り入れるならYouTuberに倣おう！編集が秀逸なYouTube動画をピックアップ

今もっとも勢いのある動画コンテンツといえばやはりYouTube動画です。子どもの将来なりたい職業ランキングの上位に定着しているだけあり、視聴者数もさながらですが、後追いで始める新規の配信者も激増しています。最近では芸能人の活躍も目立つようになり、もっとも熱い戦場と言っても過言ではないでしょう。YouTuber専門のプロダクションなども台頭し、動画自体のクオリティも黎明期に比べ格段に向上し、見やすく面白い演出が生み出され、クリエイティビティという観点から見ても注目が集まっています。

今回は視聴回数の高いYoutube動画を事例に、動画編集の最新トレンドを紹介していきます。YouTube動画に限らず、動画制作を行っている方であれば参考になることも多分にあるかと思いますので、是非ご覧ください。

趣味に特化したやってみた系動画

https://www.youtube.com/watch?v=Oadf4KNYz-I

自身のスキルを活かし、一般人が目を見張るような驚きの内容を繰り広げるYouTubeも今や一般的な存在になってきました。このチャンネルではさまざまな材料と科学の知識を用いて包丁を制作する動画をアップロードしています。いわゆる「やってみた系」に分類される動画ですが、この方の動画が人気を博している理由は、その特異な内容だけではありません。人気を博しているもう一つの理由は、スタイリッシュな編集と演出にあります。編集のテンポが非常に良く、時にチャーミングな演出やカットが挿入され、包丁制作という一見恐さのある動画内容のイメージを快いものにしています。敢えてBGMや効果音を挿入せず、一つひとつの工程で自然に生まれる音を強調し、ちょっとしたASMRのような楽しみも加えられています。やってみた系の中でも実験の性質を持った動画は通常、工程や材料、起きている科学反応などについて説明することが多いですが、そうした説明も敢えて省き、視覚と聴覚の楽しみだけで十分に見ることのできる動画に仕上がっています。

とんでもない編集なのに見づらくなくむしろ気持ちのいい編集

https://www.youtube.com/watch?v=a1T8ajWg-m4

こちらは動画は、いわゆるカリスマYouTuberのチャンネルでアップロードされているYoutube動画です。内容も面白いのですが、なによりも特異なのが編集と演出です。基本は軽快でテンポの良い編集が行われていますが、途中幾度となくカットインするさまざまな素材がとても愉快で新鮮な雰囲気を演出しています。ヒップホップミュージックなどで使われるサンプリングという手法にかなり近いやり方に見えますが、一つの動画の中に数多の素材を投入し、なんとも言えない新しい雰囲気を作り上げています。一つ間違えればとてもうるさく感じてしまいそうな演出ですが、絶妙なバランスで組み合わされ、反対にこの演出が次へ次へと展開を盛り上げ、視聴者の期待感を雪だるま式に高めています。まさに新しい時代の編集及び演出と言える作品です。

さすがのクオリティ！芸能人のYouTube動画

https://www.youtube.com/watch?v=hQKEXbv_VJc

こちらのチャンネルは人気お笑い芸人の方が運営するYouTube動画です。解説からあっという間にチャンネル登録者数100万人を越えてしまうところは流石の一言ですが、実際に内容を見ると、他の一般人YouTuberの動画とは一線を画すトークスキルの妙に驚かされます。多くの一般人YouTuberの場合、なかなかトークのテンポが出ず、細かく間を埋める編集がなされています。それはそれで編集テクニックとして良い部分が多分にあるのですが、少々落ち着きのない印象を与え、視聴者の集中力を散漫にしてしまうデメリットもあります。一方、こちらの芸人の方の動画では一切その処理がなされていません。自力のトーク力を活かすことでライブ感が増し、動画への集中力を高める効果も期待できます。あくまでスキルを活かしているだけなのですが、このようなパターンが逆に新鮮に思えてくるのも新たな発見に繋がります。テロップなどの処理もテレビのような素晴らしい出来栄えで、一般人YouTuberとの差を感じる内容になっています。

まとめ

今回はYouTuber動画の編集や演出について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。他にもたくさんのYouTuber動画が日々アップロードされていますので、是非みなさんも、編集技法にも着目して視聴してみてください。