映像制作・動画制作のコラム
2024年9月10日
化粧品のプロモーション動画の事例6選!化粧品の宣伝に動画が効果的な理由とは
化粧品のプロモーション動画といえばテレビコマーシャルや通販番組などがこれまでの主流でしたが、昨今ではYouTubeなどインターネットでも多く見かけるようになりました。ただし、一口に化粧品のプロモーション動画といっても複数の種類があり、プロモーション動画を作るうえでは、それらの特徴を理解してから制作する必要があります。
今回は、6種類の化粧品プロモーション動画について、事例を挙げつつ紹介します。また、化粧品の宣伝になぜ動画が効果的なのか、その理由についても解説します。
目次
化粧品のプロモーション動画には種類がある
化粧品のプロモーション動画には下記のようなものがあります。
- ●自社ブランドをアピールする動画
- ●化粧品の特徴をアピールする動画
- ●化粧品の使い方をアピールする動画
- ●消費者レビューを活用する動画
- ●インフルエンサーを活用する動画
- ●ドラマ仕立てでアピールをする動画
以下ではそれぞれについて具体的な動画の事例を挙げながら紹介します。
自社ブランドをアピールする動画
花王キュレルUVベースのプロモーション動画は、京都橘高校吹奏楽部が舞台となっています。紫外線が強い季節の肌悩みを抱える女子高校生が、キュレルUVベースをお守りに仲間と日々練習に励むさわやかな青春が表現されています。
ポーラのプロモーション動画「Call Her Name」は、普段「ママ」や「お母さん」と呼ばれている女性がもう一度名前で呼ばれることで、「女性に宿る美しさを呼び覚ますことができるのではないか」という実験がテーマです。
実験をもとに、すべての女性には美しさという本能があり、小さなきっかけで美しくなれることを伝えています。
どちらの動画も、化粧品それ自体よりもターゲットとなる女性に焦点を当てているのが特徴です。花王キュレルは前を向いて進む高校生を応援したい、ポーラは母親として毎日頑張る女性の美しさを引き出したい、という思いを動画で表現しており、自社のブランドイメージをアピールしています。
化粧品の特徴をアピールする動画
資生堂プログラム アレルバリアミストのプロモーション動画には、女優・モデルの広瀬すずさんを起用。アレルバリアミストを顔に直接スプレーするだけで、花粉やほこりによる肌荒れから肌を守り、うるおいで満たしてくれることを簡潔に表現しています。
リサージ ヴォーニュのプロモーション動画は、アイテムを24通りに組み合わせることで、一人ひとりの髪質や髪の悩みに適したヘアケアができることをアピールしています。
このような化粧品の特徴を紹介する動画は、自社の商品がどのような美容の悩みにどのような方法でアプローチできるのかをわかりやすく伝えることができます。
化粧品の使い方をアピールする動画
エリクシール エイジングケア化粧水・乳液の使い方動画は、モデルが化粧品を実際に使用しながら、使うタイミングや使用量の目安、塗り方や手順などを丁寧に解説しています。
ポーラのB.A ミルク SKINCARE STEPSの動画も同様に、化粧品の使い方をわかりやすく解説。顔のコリをほぐすことですっきりするテクニックについても紹介しています。
どちらも自社商品の使い方を詳しく紹介する動画です。商品の使い方をアピールすることで、消費者にどのように使えばいいかがイメージしてもらいやすくなります。
正しい使い方をすることで化粧品の効果が発揮されやすくなるため、消費者の満足度も高まります。
消費者レビューを活用する動画
美容雑誌VOCEのYouTubeチャンネルには、美容コラムニストの近藤須雅子さん、VOCEのWeb編集長三好さやかさん、美容皮膚科医の本多釈人さんが、2024年に発売された8種類の日焼け止めについて語り合う座談会動画が掲載されています。
同じく美容雑誌MAQUIAが運営するYouTubeチャンネルには、編集部の吉田百合さん、モデルの吉田朱里さん、美容成分スペシャリストのJUNさんが、MAQUIAのブライトニング・UVグランプリ2024で部門賞を受賞したコスメを振り返りつつ紹介する動画がアップされています。
どちらの動画も、実際の化粧品に触れて使用感を確かめながら話しています。出演者は美容の専門家ですが、化粧品会社が作った動画ではなく雑誌会社の動画のため、消費者目線のリアルな声を聴くことができます。
さまざまな化粧品を深堀して語り合うことから、動画の時間はやや長めですが、このような消費者レビューを活用した動画を見ることで、視聴者はさまざまな商品を比較しながら自分に合った化粧品をじっくり検討できます。
インフルエンサーを活用する動画
生活雑貨チェーン店を運営するロフトが、美容系YouTuber水越みさとさんを起用し、ロフトで購入できる韓国コスメのレビュー動画を公開しています。
チャンネル登録者数85万人を超える(2024年7月29日現在)水越さんのYouTubeチャンネル内に動画が掲載されることで、水越さんの動画を普段から楽しんでいる視聴者の目に留まりやすくなります。
このようにインフルエンサーを活用することで、インフルエンサーのファンを取り込み、化粧品の注目度を高める効果が期待できます。
ドラマ仕立てでアピールをする動画
ロート製薬公式YouTubeチャンネルでは、恋をしたい男女6人がコテージに集まって生活する、恋愛リアリティーショー風ドラマ動画「素肌みたいな恋がしたい」が公開されています。
ドラマのなかで、女優の長濱ねるさんが演じる「しずく」は、ロート製薬のハンドベールエアタッチを手肌に塗りながら、不安な気持ちを吹き飛ばそうとしています。
資生堂が2015年に公開した動画「High School Girl? メーク女子高生のヒミツ(The Secret of High School Girls)」は、休み時間の教室を舞台に、男子高校生が化粧を施され女子高校生に変身するようすを、逆再生で映しています。
この動画は「だれでもカワイクしちゃいます」というフレーズで終わっています。
このようなドラマ仕立ての動画は、ストーリー込みで視聴者の興味を引き、化粧品やブランドに興味を持ってもらいやすくなる効果があります。
化粧品のプロモーションに動画広告が効果的な理由
化粧品のプロモーションには動画が効果的といわれていますが、それはなぜでしょうか。理由を3つ解説します。
視覚的にイメージしやすい
化粧品の見た目や使用後の肌のようすを文章で正確に伝えるのは困難です。「このファンデーションはカバー力が高い」と言われても、どれくらいのシミがカバーできるのか、素肌っぽさがどれくらい残るのかわかりません。
写真でもカバー力は伝わるかもしれませんが、さまざまな角度から見た艶や光沢はわからないでしょう。
動画広告なら、さまざまな角度から化粧品の見た目や肌のようすを映すことが容易です。文章や写真と比べて多くの情報を伝えやすく、視覚的にイメージしやすいのがメリットです。
実際の使用感を伝えやすい
動画広告なら、実際に化粧品を使っている映像を流すことができます。使い方や使用感をわかりやすく伝えることができるため、視聴者自身がその化粧品を使った場合のイメージがつきやすい点もメリットです。結果として、購買意欲の向上が期待できます。
商品購入へスムーズにつなげやすい
チラシや看板広告の場合、たとえ興味を持っても、お店に行って商品を選んだり、Webで検索して公式サイトを確認したりするなど、商品を購入するまでに手間をかけなければなりません。せっかく興味を持っても、購入までの工程が面倒で買うのをやめてしまう人もいるのではないでしょうか。
その点、プロモーション動画であれば、動画の説明欄に掲載したURLからそのまま購入ページに飛ぶことができます。面倒な工程がないため、忙しい人でもスムーズに購入でき、購買率を高める効果が期待できます。
コスメ商材の動画広告を制作する際のポイント3つ
一口にコスメ商材と言っても、化粧品や基礎化粧品、シャンプーやトリートメントなど、その種類は多岐にわたります。
しかし、動画広告を制作する際の基本的なポイントはどれも共通しており、大きく以下の3つに絞られます。
成分などの解説に時間をかけすぎない
1つ目は、「成分などの解説に時間をかけ過ぎないこと」です。良い成分をたっぷり配合している基礎化粧品やヘアートリートメントなどのコスメ商材の場合、つい説明を過剰にしてしまい、視聴者がついていけなくなってしまう動画広告をよく見かけます。
もちろん成分は重要なポイントですが、そうした説明的な内容はどちらかといえば文字媒体が向いています。
そのため、成分などの細かな情報は自社サイトや商品ページなどに記載し、動画では長々と説明し過ぎないことがポイントです。
ライフスタイルや生活風景と絡めた画作りを行なう
2つ目は、「ライフスタイルや生活風景と絡めた画作りを行なうこと」です。オシャレな雰囲気や快活な雰囲気、自然派な雰囲気など、そのコスメ商材の雰囲気やコンセプトに合わせた画作りを行なうことは、視聴者にイメージを沸かせる大切な要素になります。
視聴者が実際に使用している日常を想像できるような画作りは、大切なポイントの一つです。
薬機法に注意
薬機法とは、国民の生命や健康を守ることを目的に、広告表現に規制を定めたものです。化粧品の広告を作成する際には、必ずこの薬機法を守る必要があり、動画広告も例外ではありません。
薬機法では、化粧品のプロモーションに使える用語や表現が定められています。
たとえば、ある化粧品について「ニキビを防ぐ」という表現は認められていますが、「ニキビの炎症をしずめる」だと、化粧品ではなく医薬品的な効果効能をうたっていることになり、薬機法違反となってしまいます。
文章であれば薬機法を意識しやすいのですが、動画の場合、ポロっと話した内容が薬機法に違反している可能性もあるため注意しましょう。
まとめ
この記事では、化粧品プロモーション動画の種類や動画が効果的な理由、制作時のポイントを解説しました。動画なら化粧品の特徴をわかりやすく伝えられるだけでなく、自社ブランドや正しい使い方をアピールするのにも役立ちます。
また、ドラマ仕立ての動画やインフルエンサーを起用した動画を発信すれば、消費者の注目度を高めることも可能です。
化粧品プロモーション動画の制作をご検討の場合は、映像制作のプロに相談するのがおすすめです。Shibuya Movieは、化粧品やブランドの魅力を引き出した効果的な動画を制作いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。