映像制作・動画制作のコラム
2020年2月18日
時代はマルチアングル!熱狂のスポーツ中継動画最前線
4G回線によってスポーツ中継のリアルタイム視聴がモバイル端末でも快適に行えるようになって久しいこの頃ですが、2020年の東京オリンピック開催に伴い、次世代回線である5G回線が来春頃を目処に一般向けリリースされる見込みとなっています。4Gの約100倍の通信速度とされる5Gのための環境が各所で整備され、デモンストレーションを兼ねたイベントも実施されています。中でもとりわけ注目したいのがスポーツ中継です。中継による誤差が減少するのはもちろんのこと、これからの時代はマルチアングルが当たり前になって来そうです。
そもそもマルチアングルとは?
マルチアングルとはその名の通り、それぞれ異なった位置の複数のカメラから撮影されている映像を視聴者が自由に選択できるサービスのことです。スポーツによっては俯瞰、選手目線、審判目線など、用意されたカメラアングルを自由に選択、もしくは複数の映像を同時に視聴することができ、選手情報なども画面からすぐにチェックできるなど、従来の中継よりも厚みのある配信になることが期待できます。
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各社の取り組み
スポーツ中継のマルチアングル視聴が最も話題になったのは、2018年に行われたサッカーロシアW杯の視聴用アプリでしょう。このアプリはなんとNHKの公式アプリとなっており、日本のサッカーファンを大いに沸かせ話題となりました。このサービスは総務省の規定に基づいた試験的な提供サービスであり一時的なものではありましたが、これまでにないサッカー観戦の楽しみ方を提供してくれました。
テレビではフィールド全体を抑えきることができず、場面によってはかなり寄った画になることもしばしば。もちろん、名選手同士の一対一のマッチアップをアップで観られるのは嬉しいのですが、サッカーやラグビーなど常に流動的に選手が動き回るスポーツにおいては、選手のボールを持っていない時の動きも非常に重要な役割を持っており、ファンはそうした部分にも注目しています。
また、フィールド全体の動きを把握できるようにすることで、初心者のファンにもよりスポーツの奥深さを伝えることができます。派手なゴールシーンだけではなく、点の入らない時間をいかに楽しめるようにするか。この工夫がスポーツの人気を高める大きな要因になることは間違いありません。結果的にNHKによるマルチアングル配信は、ネット上で多くの絶賛の声が寄せられることとなりました。
それ以外にも、NTTドコモではラグビーワールドカップ2019のライブビューイング会場にてデモンストレーションを実施。会場では実際の5G端末を手に取ってリアルタイムで行われている試合のマルチアングル視聴を実現しました。昨今ではスポーツのライブビューイングも一般的なイベントとなり参加する方も増えています。2020年の東京オリンピックでも、残念ながらチケットに当選しなかった方の中には、臨場感や一体感を求めてライブビューイングイベントに足を運ばれる方も多いのではないでしょうか。
ソフトバンクはマスコミ向けに、八村選手の活躍に湧くバスケットボールの国際試合で5Gのマルチアングル配信のデモンストレーションを行いました。シャープとの協力体制の中で行われたこのデモンストレーションでは、なんと8K画質のリアルタイム、マルチアングル配信が行われ、無事成功を収めました。この際は現地とのラグが約10秒と非常に小さかったことも話題になりました。
5Gを活用して、バスケットボールの国際試合を8K映像でマルチアングルライブ配信する実験に成功/ソフトバンク
まとめ
5Gの登場で通信速度が大幅に加速することで、スポーツ観戦の楽しみ方には大きな変革が訪れる予感がしますね。東京オリンピックでは、今までとはまったく違った体験をすることができそうです。ただし注意しなければならないのは、5Gサービスは5G対応端末でのみ受容することができます。そのため、お持ちの機種を確認して楽しむ準備をしましょう。オリンピックのチケットに外れた方でも、これなら楽しい時間が過ごせそうですね!
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