映像制作・動画制作のコラム
2019年4月26日 最終更新日:2026年2月27日
動画作成・編集の専門用語ガイド|現場で役立つシーン別単語まとめ

動画制作や編集の現場では、スタッフ同士のコミュニケーションや指示出しに専門用語が欠かせません。さらに、一人で動画編集を行う場合でも、編集ソフトの機能や設定は専門用語で表示されることが多く、意味を理解していないと作業がスムーズに進みません。
そこで今回は、動画制作・編集でよく使われる専門用語を、シーン別にわかりやすく解説します。必要な場面だけ確認できるので、初心者の方にもおすすめです。動画制作をもっと効率的に進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
動画制作の打ち合わせで使われる専門用語

はじめの3つは、他のスタッフと打合せ時等に用いられる専門用語です。
スタッフ同士どの様に動画制作を進めるか打ち合わせする際にも、専門用語を知っておくと便利です。
ロケハン
「ロケーションハンティング」の略で、ロケ地にふさわしい場所を探しに行ったり、撮影する現場を下見することです。
ENG
「エレクトリック・ニュース・ギャザリング」の略で、カメラマン、音声マン、ビデオエンジニアなど、技術スタッフとその機材一式を指す言葉です。元々は、テレビの報道クルーを指す言葉でしたが、撮影技術スタッフの一団を指すようになりました。EJ(エレクトリック・ジャーナリズム)とも呼びます。
ゲネプロ
「ゲネラールプローベ(独)」の略で、通しリハーサルのことです。リハーサルとは個々の場面の予行演習を指しますが、大規模な舞台を使った演出などをする場合は、動画制作でもゲネプロを行うことがあります。
動画作成の進行管理で使われる専門用語
次の2つは、動画を作成する際に、撮影前の段階で使用される用語です。
企画段階では必ず出てくるワードですので、チェックしておきましょう。
プリプロ
「プリプロダクション」の略で、動画制作の企画・準備段階を指します。目的やテーマの確認、構成検討、撮影計画に加え、予算やスケジュールの調整も含まれる重要な工程です。撮影や編集を円滑に進めるため、全体方針を固める役割を担います。
コンテ
動画制作で使用する重要な準備資料で、シーンごとの尺やセリフ、効果音など撮影内容を事前に可視化します。カット割りや構図、動きを確認し、完成イメージを共有できるため、チーム間の認識を統一する役割があります。撮影時の漏れ防止にも効果的です。
なお、コンテにはイラストで構図を示す「絵コンテ」と、文章中心で内容を整理する「字コンテ」があります。
カメラワークに関する専門用語

ここからはさらに専門的な用語解説になります。
はじめは、カメラワークに関する4つの専門用語について解説します。これを知っていれば、撮影の際のカメラマンに出す指示出しがスムーズになるでしょう。
1. パン
撮影しながらカメラを左右に振ることです。「パーン」とも言います。上下に振ることは本来は「ティルト」と呼びますが、今では「パンナップ」「パンダウン」という呼び方が定着しています。
2. ドリー
カメラ自体(カメラマンも)が台車などに乗って、被写体の動きをフォローしつつ移動しながら撮影する技法です。なめらかに動くようにレール付きの機材を使用する場合もあります。
3. スタビライザー
スタビとも略します。手持ち撮影の際のカメラの手ブレを無くす特殊な機材です。滑らかな映像が撮影できますが、あえて手ブレさせて臨場感を出すためにスタビを使わない演出もあります。
4. プロクサー
小さなモノを接写(近づいて撮影すること)する場合に必要なレンズアタッチメントのことです。
カメラの基本設定に関する専門用語

次は、撮影現場でよく使われる5つの基本用語を解説します。動画撮影の品質を左右する重要な設定用語を理解しておくと、カメラマンへの指示や進行管理がスムーズになります。
1. フレームレート
1秒間に表示されるフレーム(画像)の数を示す単位で「fps」で表記されます。一般的な動画は24fpsや30fpsが多く、動きの速いスポーツやゲーム映像では60fpsが選ばれることがあります。数値が高いほど動きが滑らかになりますが、データ容量も増えるため、用途や配信環境に合わせた設定が重要です。
2. 解像度
画面の縦横のピクセル数を示す言葉で、画質に直結します。代表的なものは「1280×720(HD)」「1920×1080(フルHD)」「3840×2160(4K)」です。数値が高いほど鮮明になりますが、データ容量も増えるため、用途や配信環境に応じた選択が重要です。
3. アスペクト比
映像の縦横の長さの比率を指す数値で、基本的に「横:縦」で表記します。標準的な横型は16:9、SNS動画などでは縦型の9:16がよく使われます。配信先や視聴体験に合わせて選定することが重要で、ストーリーテリングにも影響します。
4. コーデック
映像や音声データを圧縮・復元・変換するための方式で、効率的な転送や保存を可能にします。コーデックの選択はファイルサイズや画質、再生互換性に影響するため、納品形式や配信環境に合わせた設定が重要です。撮影後の編集や納品時に「どのコーデックでエンコードするか」を決めることで、容量・品質・再生環境を最適化できます。
5. 露出
映像の明るさを決める要素で、撮影時にレンズへ取り込まれる光の量を指します。シャッタースピード・絞り(F値)・ISO感度の組み合わせで調整します。設定は手動で行うほか、カメラの自動補正機能を利用することも可能です。適切な露出は、見やすく美しい映像を作る基本であり、撮影品質を左右する重要なポイントです。
動画編集で使われる専門用語

続いて、動画編集でよく登場する6つの基本用語について簡単に解説します。
編集作業では専門的な言葉がよく使われるため、意味を理解しておくと、操作や指示がスムーズになります。
1. タイムライン
動画編集ソフトの中心となる作業領域で、動画・音声・テロップなどの素材を時間軸に沿って並べて構成します。ここでは、トリミングや素材の回転・移動、拡大縮小、再生速度の変更など、さまざまな編集が可能です。タイムライン上で行った編集は元のファイルに影響せず、プレビューで仕上がりを確認できます。
2. クリップ
動画編集で使う素材の断片を指す言葉で、映像・画像・音声などが含まれます。通常は数秒から数十秒程度の短い尺が一般的です。また、短編映像コンテンツやミュージックビデオ、SNS向けのショート動画を「クリップ」と呼ぶこともあります。
3. トリミング
動画素材の一部を切り抜く作業で、「何秒から何秒まで」と範囲を指定して不要な部分を削除します。SNS向けの短尺動画や、会議の重要箇所だけを共有したいときに便利です。撮影開始直後のブレや終了前の余分なシーンを取り除くだけでも、仕上がりがすっきりします。
4. カット編集
動画素材から不要な部分を取り除き、必要なシーンをつないで構成する編集方法です。セリフの言い間違いや不要な間を削除することで、映像のテンポを整え、情報を整理できます。ただし、カットのタイミングが不適切だと動きが不自然になるため、自然な流れを意識することが重要です。
5. レンダリング
編集した動画を最終的なファイルとして書き出す作業のことです。タイムライン上で加えた音声やテキスト、エフェクトなどを一つの動画データにまとめます。大量の素材や複雑な編集を含む場合、処理に時間がかかるため、どの程度レンダリングするか事前に検討しておくと効率的です。
6. 書き出し
編集した動画を、専用ソフトがなくても再生できる形式に変換する工程です。ファイルサイズや互換性、映像品質、そして配信環境に大きく影響する重要な作業となります。配信先や視聴デバイスに合わせて最適化することで、より快適な視聴体験につながります。
「専門用語や工程が多くて不安…」という場合は、一度プロの制作会社に相談してみるとよいでしょう。
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ここからは、さらに細かな仕上げや動画投稿に関する専門用語について解説します。
動画の仕上げ作業(ポスプロ)に関する専門用語

「ポスプロ」という言葉を聞いても、ピンとこない方は多いかもしれません。
ポスプロとは「ポストプロダクション」の略で、撮影後に行う編集や仕上げ作業を指します。ここでは、覚えておくと便利な6つの基本用語を紹介します。一つずつ詳しく見ていきましょう。
1. オフライン
撮影した映像をエフェクトやスーパー(文字テロップを挿入すること)無しに編集することです。映像のつながりの確認や全体像の把握のために行います。
2. PV
PVは「プレビュー」の略で、試写を意味します。動画制作では、編集途中の映像を確認し、仕上げ作業に進む前に内容をチェックするためにPVを行うことが一般的です。
3. トランジッション
編集の際、映像のつなぎ目に特殊な効果を加えることです。次の映像と二重写しのようになり混ざり合いながら切り替わる「ディゾルブ」(クロスフェードとも言います)や、前の映像が小さな点に収斂して消えていく「アイリス」、次の映像が前の映像を拭い払うように切り替わる「ワイプ」などがあります。
4. インサート
編集ソフトなどでは「ピクチャ・イン・ピクチャ」と呼び、映像の上に映像を重ねることです。前述の「ワイプ」は、テレビ業界では別の映像を小窓に縮小して重ねることを言いますが、これも厳密にはインサートです。
5. MA
「ミキシング・オーディオ」の略で、映像の音声の調整(整音)をしたり、BGMやSE(効果音)をつけたりする作業のことです。
6. 完パケ
「完全パッケージ」の略で、全ての作業を終え、完成した動画作品のことです。
動画の音に関する専門用語

音声編集には「MA」という仕上げ工程がありますが、その中でよく使われる要素や技術も知っておくと便利です。ここでは、音に関する3つの基本用語(BGM・SE・ミキシング)について紹介します。
BGM
「バックグラウンドミュージック」の略で、映像に流れる背景音楽のことです。セリフや効果音以外の音楽を指し、シーンの雰囲気や印象を強調する役割があります。適切な楽曲を選ぶことで、映像の世界観を演出したり、不要な雑音を目立たなくするマスキング効果も期待できます。なお、使用する音源は必ず著作権に配慮しましょう。
SE
「サウンドエフェクト」の略で、映像に効果音や環境音を加えることで動作や状況を伝える音のことです。例えば、扉の開閉音、足音、操作音、車の走行音、雨音、スナック菓子を食べる音などが挙げられます。こうした音は映像にリアリティや臨場感を与える重要な要素です。SEは、実際に音を録音するほか、複数の音を組み合わせて新しい効果音を作ることもあります。
ミキシング(ミックス)
複数の音声素材の音量や定位(左右の位置)を調整し、聞きやすいバランスに整える工程です。主にBGM・SE・ナレーションの音量関係を調整する作業で、音響仕上げ全体を指す「MA」とは役割が異なります。ミキシングは、MAの中で行われる重要な工程のひとつといえます。
動画の投稿に関する専門用語

最後に、動画を投稿する際に欠かせない3つの基本用語を紹介します。
どれも一度は耳にしたことがある言葉かもしれませんが、改めておさらいしておくと安心です。YouTubeやSNSなどのプラットフォームでよく使われる用語を理解しておくことで、動画をより効果的に届けることができるでしょう。
サムネイル
動画の「表紙」となる画像で、視聴者が最初に目にする要素です。クリック率を左右する重要なポイントであり、内容を直感的に伝えるデザインが好まれます。
効果的なサムネイルにするために次のような工夫があります。
・表情(人物なら感情が伝わる表情)
・文字の可読性(短く、見やすいフォント)
・色のコントラスト(背景と文字の色をはっきり分ける)
こうした工夫を取り入れることで、視聴者の興味を引きやすくなります。
縦動画・横動画
動画の画面比率を指す言葉です。一般的に、縦動画は9:16、横動画は16:9のアスペクト比が主流です。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
・横動画(16:9) : YouTubeなど、多くの情報を伝えたい場合や長尺コンテンツに適しています。
・縦動画(9:16) : スマホ視聴が中心のSNSでよく使われ、手軽に楽しめる短尺コンテンツに向いています。
それぞれの特徴を理解し、公開先に合わせて最適な比率で制作することが重要です。
字幕
動画内のセリフや説明を文字で表示する要素です。視聴者の理解を助けるだけでなく、音声を再生できない環境でも内容を伝えられるため、SNSでは字幕付き動画の視聴率が高い傾向があります。
字幕には次のようなメリットがあります。
・音声が聞こえづらい場合や言語がわからない場合でも情報を伝えられる
・視聴完了率の向上に役立つ
字幕は、情報を補足する「テロップ」や、無音視聴や聴覚障がい者向けの「キャプション」とは異なる点に注意しましょう。
まとめ
動画制作の現場では専門用語が飛び交いますが、無理に覚える必要はありません。重要なのは、目的に合った動画を完成させることです。難しく感じるときは、経験豊富な制作会社に任せることで、希望に沿った動画を作成することができます。
動画制作にお困りの方は、プロの制作会社であるShibuya Movieが丁寧にサポートいたしますので、お気軽にお声がけください。
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