映像制作・動画制作のコラム
2025年12月25日
動画制作は何から始める?初心者が動画制作を始めるのに必要なもの・制作手順・編集のコツを解説

動画制作を始めるには、どのような準備から始めるのが良いのでしょうか?
この記事では、「動画制作をしてみたい」という初心者の方が安心してスタートできる情報をまとめました。カメラやパソコン・編集ソフトなど必要なツールのそろえ方や、撮影・編集の具体的な手順を紹介します。
動画の質を高めるコツや編集のポイント、初心者におすすめの編集ソフトも紹介しますので、動画制作を始めたい方はぜひご覧ください。
目次
動画制作にあたって必要なもの(ツール)

ここでは、基本の機材や編集ソフトなどについて解説します。
- ●撮影機材(カメラ・マイク・照明など)
- ●パソコン
- ●素材
- ●動画編集ソフト
撮影機材(カメラ・マイク・照明など)
スマートフォンでも手軽に動画は撮影できますが、より高画質を求める場合はミラーレスカメラや一眼レフカメラを用意することをおすすめします。さらに外部マイクを使用すれば、風切音やノイズが軽減されたクリアな音声を録音できるでしょう。
また、照明はリングライトやLEDライトを活用することで、室内などの暗い場所でも明るく見やすい映像に仕上げることが可能です。加えて三脚やスタビライザーを用いれば、手ブレを防いで安定した撮影ができます。
パソコン
動画編集には、十分な性能を持つパソコンも欠かせません。CPUやメモリのスペックが高いほど、重い編集作業も快適に進めることができます。目安として、フルHD以上の動画編集の際には、メモリ16GB以上でSSD搭載のパソコンを選択するのが理想です。
なお、ノートパソコンでも編集は可能ですが、大きなファイルや高負荷な作業をする場合は、デスクトップパソコンのほうが安定しやすいでしょう。
素材
動画内で使用する画像・BGM・効果音などの素材は、事前に用意しておくと編集作業をスムーズに進められます。自作しない場合でも、著作権フリーの素材や商用利用可能な素材サイトを活用することで、オリジナリティと安全性を両立させた動画を作れます。
初心者の方は、ストックフォトや効果音サイト・フリービデオ素材サイトの活用がおすすめです。
動画編集ソフト
動画編集ソフトはさまざまなものが存在しますが、まずは機能があまり多くなく、直感的な操作ができるものをおすすめします。
自身の編集スキルが向上してきたら、機能が豊富なソフトへのステップアップを検討しましょう。
動画編集ソフトは無料版や体験版を提供している場合が多いため、試用しながら自分の制作スタイルや作業環境にあったソフトを選んでください。
初心者必修|動画制作の手順7ステップ

初心者の方が迷いやすい動画制作の手順を7つのステップに分けて解説します。効率良く制作を進めるためも、目的設定から公開までの一連の流れを確認しておきましょう。
1.動画制作の目的やターゲットを確認する
まずは「なぜ動画を作るのか」「何を伝えたいのか」といった制作目的を明確にしましょう。これにより企画や演出がブレることなく、動画の内容に一貫性を持たせることができます。加えてターゲットとなる視聴者の属性や関心事を想定すると、より共感を生む動画構成を作りやすくなります。
そして「広告」「教育」「Vlog」など、動画の用途も考慮しながら企画を立てましょう。動画制作の目的についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
2.企画・構成を作成する
撮影や編集作業の効率化のためには、全体のストーリーやシーン展開を事前に整理しておくことが重要です。そのために、時間軸を意識した「構成表(ストーリーボード)」を作成することで、各工程のイメージが明確になります。
併せて、企画の段階から必要なセリフなどをリスト化し、撮影や編集時に不足が生じにくい環境を整えておくと、後工程まで効率良く進められます。
3.撮影前の準備をする
撮影前には、ロケーションや撮影日時、出演者のスケジュールを事前に調整しておきましょう。機材関連では、カメラやマイクのバッテリー状態や、記録媒体の空き容量を確認しておき、撮影現場で慌てずに済むように備えます。
また、企画段階のイメージを共有するためにも、可能であれば事前にBGMや効果音などをそろえておくことをおすすめします。こうすることで、編集への移行もスムーズに行なえるでしょう。
4.動画編集ソフトに素材を取り込む
撮影が終わったら、実際の映像や画像・音声ファイルなどの素材を動画編集ソフトにインポートして編集の下準備を行ないます。このときにファイル名やフォルダ分けを工夫しておくと、素材管理を効率化できて便利です。
加えて、素材のファイル形式や解像度も統一しておくことをおすすめします。編集時の不具合を回避してスムーズに作業を進めやすくなるため、ぜひ試してみてください。
5.クリップをカットしたり並べ替えたりする
動画編集の最も基本的な作業は、素材のカットやつなぎ合わせです。素材の不要な部分を削除し、動画のテンポを整えることで、視聴者は集中力を維持しやすくなります。
また、シーンの順序やつながりを意識して素材を並べ替えることで、より説得力のあるストーリーを生み出すことが可能です。
6.エフェクトを施す
動画をより魅力的に見せるためには、エフェクトも欠かせない要素の一つです。トランジション(前後のカットをつなぐ演出)やカラー補正などをはじめとしたさまざまなエフェクトを効果的に用いることで、映像の印象を大きく変えられます。とはいえ、エフェクトが多すぎてもゴチャついた印象になるため、初心者の方は必要最小限のものから始めてみてください。
慣れてきたら、作品の雰囲気に合わせてエフェクトの種類や強弱を調整し、自分なりの表現で視覚的な訴求力をアップさせましょう。
7.書き出して保存する
編集作業が完了したら、動画ファイルとしてエクスポート(書き出し)のうえ保存します。エクスポート時には、解像度やフレームレート、ファイル形式など用途に応じて最適な設定にしてください。
なお、多くの動画編集ソフトには、YouTubeや各種SNSなどの媒体に適したエクスポートのテンプレートが用意されています。これらを活用して、用途に応じた独自のテンプレートを作成しておくと便利です。
動画制作の初心者必見!品質を高めるポイント5つ

動画の品質を高め、視聴者に好印象を与えるには、押さえておくべき重要なポイントがあります。ここでは、初心者の方が特に意識しておきたい5つのコツを解説します。
- 1.クリアな映像を使用する
- 2.視聴者が飽きないテンポ感を意識する
- 3.テロップ・効果音・BGMを有効活用する
- 4.作成する動画のトンマナに応じたエフェクトを施す
- 5.情報を詰め込みすぎない
1.クリアな映像を使用する
「視聴者がストレスなく動画を視聴できるかどうか」は、映像の解像度や明るさに左右されるといっても過言ではありません。自然光や照明機材を活用して、十分な明るさを確保しましょう。
また、撮影前にはレンズの汚れを拭き、焦点がきちんと合っているかを確認することで、より高品質な映像が撮影できます。ボケやノイズの多い映像は視聴者の離脱を招きやすいため、常にクリアな映像を心がけることが大切です。
2.視聴者が飽きないテンポ感を意識する
無駄な間や冗長な部分はジャンプカットで大胆に削ってみると、動画がテンポ良く進行します。併せてテロップやカットインを適度に入れれば、視覚的な変化が生まれ、飽きずに動画を楽しんでもらえるでしょう。
動画の長さはその内容と目的に合わせて調整し、離脱せず最後まで見てもらえる構成が理想的です。
3.テロップ・効果音・BGMを有効活用する
重要な情報や話し言葉を補足するテロップを入れることで、より理解しやすい動画に仕上がります。さらに効果音やBGMを適切に用いれば、動画の雰囲気を演出できることはもちろん、視聴者の感情の動きも引き出せるでしょう。
もちろんこれらを使う際には、音量のバランスに注意し、セリフやナレーションが聞こえづらくならないように調整することが大切です。テロップについては、こちらの記事でも詳しく解説しているため、併せてご覧ください。
4.作成する動画のトンマナに応じたエフェクトを施す
「教育系やビジネス系はシンプルで見やすさ重視」「エンタメ系なら華やかな演出」といったように、編集の際はトンマナ(雰囲気や統一感)を意識したエフェクトを用いると効果的です。
ターゲットやYouTube・Instagramなどの配信媒体に合わせて、動画全体のトンマナを調整しましょう。色調補正やフィルターを使うことで、雰囲気や統一感をさらに高めることができます。
5.情報を詰め込みすぎない
視聴者が混乱しないよう、「1本の動画に情報を詰め込みすぎない」ことも大切です。伝えたい内容を1つに絞るか、複数伝えたいことがある場合は章立てして整理するとわかりやすくなります。
補足が必要な場合はテキストや、YouTubeであれば概要欄で伝えるなど、情報の整理方法も工夫しましょう。
初心者向け|動画編集ソフトの選び方
動画編集のコツがわかったところで、ここでは初心者の方が動画編集ソフトを選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。無料ソフトを活用する場合でも、以下の点を押さえておけばスムーズな作業が期待できます。
- 1.編集機能が充実しているか
- 2.作業を行なうパソコンのスペックに適しているか
- 3.撮影機材のファイル形式に対応しているか
- 4.目的に応じた出力フォーマットが利用できるか
1.編集機能が充実しているか
まずはカット・トリミング・トランジション・テロップ挿入などの基本機能が備わっているかを確認しましょう。機能は多すぎないほうが、初心者の方にとっては使いやすくなります。
また、直感的なインターフェースのソフトを選ぶことも重要なポイントです。将来的なステップアップも検討している場合は、エフェクトや音声編集を取り入れたい場合にも対応できるよう、拡張性があるかどうかもチェックしておくと安心です。
2.作業を行なうパソコンのスペックに適しているか
性能の高い編集ソフトは、パソコンへの負荷が大きくなる傾向にあります。そのため、導入前に使用しているパソコンのスペックが適しているかを確認しておきましょう。動作が重いと編集作業の効率が落ちるため、必要スペックよりも少し余裕がある環境が理想です。
ただし、初心者の方向けの動画編集ソフトは、必要な機能だけを備えていることが多く、比較的低スペックのパソコンでも扱いやすい傾向にあります。
3.撮影機材のファイル形式に対応しているか
「撮影したい動画ファイルの形式が、検討している編集ソフトに対応しているか」は必ず確認しておきたいポイントです。
もしも編集ソフトが動画ファイルの形式に対応していない場合、追加でコンバーターソフトが必要となります。この場合はさらに手間がかかってしまうため、事前に編集ソフトの仕様を確認しておきましょう。
不安な場合は主要な動画形式(MP4、MOV、AVIなど)に対応している編集ソフトを選ぶことで、ファイル変換の手間を減らせます。
4.目的に応じた出力フォーマットが利用できるか
YouTubeやSNS、プレゼン資料など、動画の制作目的に合わせて最適な形式や解像度を選択できる編集ソフトを選ぶと便利です。特に書き出し時に画質やファイルサイズを調整できる編集ソフトは、用途が多様な場合に役立ちます。
解像度は「HD・フルHD・4Kなどが選択できるか」などに加えて、動画の配信やアップロードする媒体に最適化された設定が選べるとより便利です。
初心者におすすめの動画編集ソフト
動画編集をこれから始める方には、CapCut・DaVinci Resolve・Filmoraがおすすめです。
CapCutはスマートフォンとパソコンの両方で使える無料アプリで、直感的な操作と豊富なテンプレートが特徴です。特にSNS向けの短尺動画を作りたい方に人気があります。
DaVinci Resolveは無料版でも十分な編集機能があり、プロ仕様のカラーグレーディング(色の調整)や音声編集も可能です。初心者からステップアップし、本格的な編集をしたい方にぴったりでしょう。
Filmoraは有料の編集ソフトですが、無料版も存在します。AI機能が搭載されており、難易度の低い編集からおしゃれな仕上げまで幅広く対応できる点が特徴です。インターフェースも直感的で使いやすく、初心者から中級者まで幅広い層におすすめできます。
初心者が動画制作スキルを独学で習得する4つの方法

ここでは、動画制作の初心者が自身でスキルアップできる代表的な4つの方法を紹介します。自分に合った学習スタイルを見つけて、無理なく成長を目指しましょう。
- 1.専門学校に入学する
- 2.講座を利用する
- 3.WebサイトやSNSの動画を視聴する
- 4.動画編集に関連した本を購入する
1.専門学校に入学する
本格的に動画制作のスキルを身に付けたい方は、映像系の専門学校に入り、体系的に学ぶことをおすすめします。動画編集ソフトの操作方法だけでなく、撮影・演出・構成など、現場で必要な知識も総合的に習得できます。
さらに、講師による直接指導やプロからのフィードバックも受けられるため挫折しにくく、短期間で実践力を身に付けられるでしょう。
2.講座を利用する
Udemy・Schoo・ストリートアカデミーなどのオンライン講座や、地域のカルチャースクールなどの利用も良い選択肢です。動画編集初心者向けの基礎講座や、ソフトごとの操作方法講座など、自身の目的や習熟度に応じて柔軟に受講できます。
費用が手頃で、自分のスケジュールに合わせて学べる点も魅力です。
3.WebサイトやSNSの動画を視聴する
YouTubeには、初心者向けの動画編集解説チャンネルや、実際の編集画面を見せながら解説する動画が多数存在します。動画で直感的に学べるため、操作方法やコツを素早く無料で学べる点がメリットです。
そのほか、情報源としてInstagramやTwitterなどのSNSも有用です。ハッシュタグ検索を活用すれば、最新の編集テクニックや裏技も習得できるでしょう。
4.動画編集に関連した本を購入する
書籍を用いると、編集ソフトの基本操作から映像制作の流れまでを体系的にわかりやすく学べます。付録のサンプル素材やダウンロード特典を活用すれば、より実践的な力が身に付くでしょう。
基礎固めや操作方法の辞書として、手もとに置いておくと便利です。
動画制作スキルを独学で習得するメリット・デメリット
動画制作のスキルは独学でも習得できますが、当然ながら良い面も悪い面もあります。ここでは、動画制作スキルを独学で習得するメリットとデメリットを簡潔に紹介します。
メリット
最大のメリットは、自分のペースで学習を進められるため、仕事や学業が忙しい場合でも無理なく続けられる点でしょう。Webサイト・書籍・動画などさまざまな手段で学習でき、必要な部分だけを効率良く学ぶことができます。
また、独学の場合は習得にかかる費用を抑えられる点も大きなメリットです。利用したい編集ソフトを自由に選んで実際に操作しながら学べるため、より実践的なスキルが身に付きやすいといえます。
デメリット
自ら必要な知識や学ぶべき内容を探す必要があるため、習得までに時間がかかりがちな点が大きなデメリットです。周囲からのフィードバックやアドバイスが限られ、自分の弱点や上達具合を客観的に知りにくいことも難点といえるでしょう。
また、より高度な専門知識や最先端の技法は、スクールや現場での経験を経ないとなかなか身に付きにくい場合があります。
ハイクオリティな動画を制作するなら外注も検討すると良い
動画制作においてより高いクオリティを求める場合や、短期間で完成度の高い作品が必要な場合には、プロの映像制作会社への外注も検討するとよいでしょう。
企画や撮影、編集まで一貫してプロに依頼できるため、初心者の方には難しい専門技術や演出ノウハウをしっかり盛り込めます。予算や制作目的に応じて最適な会社を選ぶことで、高品質な映像を手早く仕上げることができるでしょう。
動画制作会社の選び方については、こちらの記事も併せてご覧ください。
Shibuya Movieでは多種多様な動画制作を請け負っています。弊社の実績もこちらでまとめていますので、ぜひご確認ください。
まとめ
動画制作の初心者の方は、まず編集に必要な機材やソフトをそろえ、企画から撮影、編集までの基本的な手順を理解することから始めましょう。編集ソフトは扱いやすさやパソコンのスペック、出力形式などを考慮し、自分に合ったものを選ぶようにすると失敗を減らせます。
なお、動画制作にはさまざまな学習方法があり、独学の場合は講座やWebサイトなどを使えば自分の目的やペースに合わせてスキルを積み重ねていけます。あらゆる業界で動画コンテンツの重要性は増しているため、この機会に動画制作を始めてみてはいかがでしょうか。
より高い映像品質やスピードが求められる場合は、プロへの外注も検討するとよいでしょう。Shibuya Movieでは、シネマティックな映像美と企画力で、企業のブランド価値や訴求力を最大限に引き出す動画制作を実現しています。他社との差別化や印象的な映像を求める際は、ぜひShibuya Movieへご相談ください。
初めての映像制作の方にも、ご不安なくご利用いただけるよう制作の流れやご活用方法まで、
丁寧にご案内させていただきます。お客様の映像制作のゴールを達成するため、
企画〜撮影、完成まで専任チームが伴走いたします。



