2021年12月10日

ターゲット別・動画制作において抑えておきたいポイント【ビジネスマン編】

従来の紙媒体などに比べ、五感を刺激しながらたしかな理解を促すことができる動画広告。今では、あらゆるターゲットに向けて最も有効な広告手段としてさまざまなジャンルで活用されています。今回はビジネスマン編ということで、ビジネスマンをターゲットとした際の動画広告の制作ポイントを紹介していきます。
実はこの「ビジネスマン」というターゲットこそが、広告対象として一番効果を上げづらいターゲットでもあります。社内インフラであったり、サポートツールになるようなサービスを提供している場合には、ビジネスマンのような百戦錬磨の顧客に対してPRする力が必然的に求められるでしょう。
今回はこのようにガードの固いビジネスマン向けの動画広告制作のポイントを紹介していきますので、同じようなターゲットに対して広告戦略でお困りの方は是非参考にしてみてください。

ビジネスマンをターゲットにすることの難しさ

誤解を恐れずに申し上げると、広告を打つときにそのターゲットが情報に疎そうな層であればあるほど、広告の成功率は高まる傾向にあります。広報部に努められている方には当たり前のことだとは思いますが、あえて改めて言語化してみると、次のような構図になっていることが再確認できるかと思います。

ターゲット層のリテラシーが低い＝広告の内容に対する受領感度が高い

このリテラシーの部分には、さまざまな分野が含まれます。単純に商品の属する業界に対してのリテラシーもそうですし、それらに加え商業的な領域に関するリテラシーなども重要な要素です。商業的な領域に関するリテラシーとはつまり、モノを売るにはどうすればよいか、と言うような、今まさに仕掛けようとしているその動画広告のやり方であったり戦略であったりということに関してということです。つまりは、相手もビジネスのプロですから、ちょっとやそっとの工夫では購買意欲を刺激することは難しいでしょう。

リテラシーの低い層に対しては、商品の特徴や強みをより解りやすくするために、専門的な細かい説明を省き、少々内容を簡易的にしたり、ビジュアルやイメージなどのブランド性に力を入れた方が効果的な場合が多いです。しかし、ターゲットがビジネスマンである場合には、商品の魅力を伝えつつ、購買意欲を刺激するところまではそう簡単にはいきません。
では、どのようにすればビジネスマンに対して効果的な動画広告を制作することができるのでしょうか。

シンプル・イズ・ベスト

何ごともそうですが、困った時には初心に返り、やり口をシンプルにしてみると上手く行くことがあります。今回のビジネスマンをターゲットにした動画広告制作においても、それに近いことが言えるかもしれません。

前項で述べたように、リテラシーの高いビジネスマンに対しては、ビジュアルやブランド力からの訴求では、購買意欲に繋がらないことがほとんどです。なぜなら彼らの世界において最も重要なことは稼ぐことであり、そのために役に立つ商品を購入したいと考えているからです。イメージやブランドなどの抽象的な要素では心は動かず、反対に具体性のある内容に対してはとても敏感であると言えます。ですので、ビジネスマンをターゲットとした動画広告制作を行う場合は、商品の強みや導入することのメリットを極々具体的に説明したり、その仕組みやメカニズムを解りやすく丁寧に伝えられる内容を意識することが重要です。それはつまり、相手の立場になってアイデアを練ることで、商品を導入した後に改善される事象を想起させるこそ、もっとも重要な考え方と言えるでしょう。

まとめ

今回はビジネスマン向けの動画広告制作のポイントということで説明してきましたがいかがでしたでしょうか。改めて要点を抜き出すと次のようになります。

抽象的なPRではなく、具体的なPRに努め、
将来像を喚起させるシーンを制作し、
相手の気持ちになってそれらの表現方法を模索する

ということです。映像としてはつまらなそうであっても、実写よりもCGを用いて仕組みを解りやすく解説するなど、やれることは色々あります。是非皆さんもこのような発想を用いて動画広告制作に臨んでみてください。