映像制作・動画制作のコラム
2022年11月29日
立体アニメーション動画の制作に欠かせないLive2Dはどんなことができる?
Vtuberに代表されるような、イラストなのに動きにリアリティのあるアニメーションを見たことがある方、また、自分でも制作してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。本記事では、そのような立体アニメーション動画の制作に欠かせない『Live2D』の基本情報やできることについて解説します。
目次
そもそもLive2Dって何?
Live2Dとは、「イラストをイラストのまま、立体的に動かす技術」であり、もっと具体的にいうと、Live2Dはパーツ分けされたイラストの動きを設定することができるパソコンソフトです。
「イラストのまま」というのは、イラストレーターさんが描いたテイストやタッチを維持した状態で立体的な表現ができるということで、それがLive2Dの一番の特徴といえます。Live2Dは現在、ゲーム開発や、動画配信などさまざまな場面で幅広く使われ、ひとつの先進的な開発ツールのように受け取られていますが、実際にLive2Dの開発に携わった担当者によると、その根幹にあるのは「イラストをイラストのまま動かせる」という部分へのこだわりであり、イラストレーターさんが「これは自分の絵だ」と認識しながら立体的に動かせて、満足いくものを作れるというところを最も大切にしているそうです。
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Live2Dでできること
Live2Dを使えばイラストを動かせる、ということはなんとなくイメージできるかと思いますが、ここではLive2Dを用いた作業についてもう少し具体的に解説します。
イラストに動きをつける
Live2Dでイラストに動きを付けるというのは、動きを設定するパラメータを作成することを指し、パラメータの数値を変更することでイラストに動きをつけます。つまり、パラメータ=動きの法則を定義することでイラストを動かすことができるのです。たとえば、「目の動きX」というパラメータを作り、「目の動きX」の値が-1のときは目は左に移動させる、+1のときは目を右に移動させるといった設定により、目を左右に動かすことが可能になります。
物理演算で自然な重力や揺れを表現する
物理演算とは、物体の運動を重力や摩擦などの物理法則に基づき数値計算(シミュレーション)することです。Live2Dでは顔の振り向きにあわせてリアルタイムで髪の揺れの動きがつくような物理演算を設定して書き出すことができます。
一連の動きをアニメーションとして作成する
イラストに動きを付けたら、その素材を使ってアニメーションを作成することができます。パラメータの数値をどのタイミングで変化させるのかなど細かな指定ができるため、パラメータの設定を変えていくだけで、さまざまなアニメーションが作れるのです。
Live2Dの活用シーン
Live2Dで作ったデータはどういった用途で活用されているのか、ここではその用途の一例を紹介します。
アニメーション動画の制作
Live2Dは動くイラストを作成するだけでなく、動きをつけたイラストの組み合わせでアニメーションを作成することができます。作成したアニメーションは動画やGIF画像として書き出すこともでき、動画はYouTubeなどの動画サイトに投稿できます。
『Beyond Creation』 Live2D Original Short Animation
こちらは公式が発信している短編アニメーションです。躍動感あふれるイラストが魅力的です。
VTuberの作成
VTuberの2Dキャラクターモデルを作成するために、Live2Dを使うのは今や一般的と言われています。表情トラッキングができるソフトがLive2Dに対応している場合が多いこともその理由の大きな一つとして挙げられます。
まとめ
よりリアルな表現として顕著な3DCGとも異なり、独特な魅力を放つLive2Dアニメーションは、VTuberの人気も相まってますます注目されていくでしょう。興味がある方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
下記記事ではどんなアニメーションが作りたいのかというそれぞれのニーズに合わせた、おすすめのソフトを紹介させていただいています。是非合わせてご覧ください。
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