2022年7月12日

最新のテレビCM分析サービス・ツールをご紹介

動画広告が主流になった以降、テレビCMは動画広告のように厳密な分析が難しいということが理由で、その効果自体を疑問視する意見も出てくるようになりました。しかしながら、実際にはテレビCMの効果測定も時代の進歩とともに進化を遂げ、「テレビCMは効果測定がしづらい」というイメージも今や過去のものになろうとしています。

ということで今回は、そもそものテレビCMの種類や最新のテレビCM分析ツールについて紹介していきたいと思います。「テレビCMってもう古いよね」と思っている方にこそ、是非ご一読いただきたい内容となっています。

改めてテレビCMの種類をおさらい

①スポットCM

スポットCMはネットの動画広告と少し似た特性を持っています。特定の地域や時間帯を絞ってCMを放映する方式のため、例えばお昼時なら主婦層に、日曜の朝なら子供向けに、といったように不特定多数の視聴者が前提のテレビCMにおいてもある程度のターゲッティングが可能とな方式となっています。

②タイムCM

タイムCMは決まった番組のスポンサーになることで、そのテレビ番組の放送中に設けられたCM枠に自社CMを放映します。これぞテレビCMという感じの方式で、番組の視聴者層や出演者を支持する層へのターゲッティングが可能になっています。基本的にゴールデンタイムなどの聴率の高い時間帯に放送されているCMはだいたいがこの方式によるものです。

テレビCMの効果測定が難しいと言われている理由

テレビCMは動画広告と違い、視聴者が無数にある動画の中から個別に選択した動画に付与されるわけではありません。せいぜい5チャンネルほどの選択肢の中から選択しているに過ぎないため、番組への視聴者の興味が低い状況から始まります。それでも視聴率は数字として明確に示されるわけですが、テレビを視聴中に視聴者がどのような行動を取っているかは不明です。CM中は席を外しているかもしれませんし、ザッピングに励んでいるかもしれません、もしくはCMタイムは家族団らんの会話のための時間として利用しているかもしれません。なのでいかに視聴率が明確な数字として現れていたとしても、実際にCMがどれほど視聴されているかは不明瞭なままなのです。

最新のテレビCMの効果測定方法とは

これまではGAP（顔認証技術を利用した個人行動の把握）とGRP（述べ視聴率）の掛け合わせで、目安の数値を作り出して分析していましたが、昨今ではより細かなデータをベースにするためにSNSやデジタル広告と連動したクロスチャネルでの分析に注目が集まっています。さまざまなデータの掛け合わせることでテレビCMのように効果の見えづらい施策の効果測定も随分と具体的に見えるようになってきました。

テレビCMの分析サービス

①SMART

SMARTは関東関西の各2000世帯を対象に、独自に設置した調査機器を用いて収集した具体的なデータの集積から効果測定をおこなう分析サービスです。調査機器は、視聴者の個人の詳細プロフィールと結びついた視聴データをリアルタイムで分析することができます。各番組やそのCM中の視聴状況をリアルタイムで分析することで、CM出稿の有用性が確認できます。

②MADISON

こちらのMADISONは全国エリア別の効果測定をおこなうことができるので、地域別のターゲッティングをおこないたい企業にとっては力になる分析サービスです。ブラウザからアクセスできる手軽さがある一方、過去3年分のデータを経年分析できるため、自社のCM効果の推移を簡単に可視化し比較分析することが可能です。

③株式会社テムズ

株式会社テムズは広告に関わるあらゆるサポートを事業としており、CMのみならずこれまでの広告物やプラン自体の評価や見直し、クロスメディアでの展開を主眼とした広告プランの提案など、これからのクリエイティブもサポートしてくれるだけでなく、独自の分析で細やかな効果測定結果を報告してもらうことができます。

まとめ

今回はテレビCMの効果測定や分析サービスについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。見えづらいというイメージの強いテレビCMの効果ですが、今後はより今よりも細かいデータが可視化されていく方向に進んでいくでしょう。

下記記事では、テレビCMと動画広告の違いやメリット・デメリットを紹介してます。テレビCMの制作をお考えの方は是非ご覧ください。
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