2021年9月21日

業界別動画広告の制作のポイント～人材派遣会社編～

働き方の多様化が進み、昨今では人材派遣会社に所属する働き方も一般的になっています。企業の人員調達も、比較的リスクの少ない派遣会社からの斡旋に頼る場面は少なくありません。

今回はそんな人材派遣会社の動画広告制作のポイントを、実際の事例と合わせて解説していきたいと思います。

人材派遣会社が動画広告を制作する目的

人材派遣会社には動画広告を制作する目的が二つあります。
一つ目は、人材派遣会社を利用する企業に向けたPR動画広告です。
もう一つは人材派遣会社への登録を考えている、いわば求人・採用動画広告です。

通常は採用のための動画広告と自社PRのための動画広告は、出稿するタイミングが違いますが、人材派遣会社の場合は、新年度に向けて採用活動を行うといった必要がなく、むしろ常時人材を募集している状態の企業が多いのではないでしょうか。それに加え、その人材こそが人材派遣会社がサービスを提供するための核になるものなので、他の業種とは少々事情が異なります。
それでは以下、その点を踏まえて事例を紹介していきます。

テンプスタッフ社

https://www.youtube.com/watch?v=UFxC0c6bmAA

こちらは老舗人材派遣会社のテンプスタッフ社が制作した企業向けの動画広告です。人材派遣会社は提供する人材の質が選ぶ側にとってはとても重要な要素になります。というのも、派遣される人材の良し悪しはプロジェクトの進み具合や質、チームの雰囲気やトラブルの有無など、さまざまな事柄に影響を与えるからです。そしてその人材の質はそう簡単に上げられるものではなく、長期的な運用やノウハウを通じて担保されるものであることを、企業の側も採用や育成などの経験から理解しているため、人材派遣会社の経験値を見て取引するか否かを決めることが多分にあります。この動画ではテンプスタッフ社がこれまで歩んできた道のりを紹介しながら、上手にその経験値の高さやノウハウの蓄積をアピールしています。

また、働き方の多様化によって登用した人材が希望するキャリアの築き方にも差異が生まれていますが、そうした傾向に合わせた企業へのサービスの提供の仕方もCGを利用してわかりやすく伝えられています。

総合してみると、本作品は企業が人材派遣会社を選ぶ際に求めている情報を短時間でわかりやすく伝えることに成功していると言えるでしょう。このように、受け手の求める情報に合わせて動画広告の内容を決定していくことは重要なポイントです。

アデコ社

https://www.youtube.com/watch?v=DUr4BMBFE_Q

こちらはアデコ社による就職希望者向けの動画広告です。この動画の優秀な点は、就職を希望者の気持ちや状況を理解し、サポート体制が整っていることをとても解りやすく、そして温情を込めた形で伝えることができている点です。

人材派遣会社を通した働き方は、望んで希望する方ももちろんいらっしゃいますが、それだけではなく、就職活動が上手くいかずにその道を選択することになった方も多くいらっしゃいます。今後のキャリア形成など、就職希望者が不安を抱きそうなポイントに対して積極的なサポート体制が構築されていることをあらかじめ知らせることは、就職希望者に安心感と会社への信頼感を高めてくれる効果があると同時に、モチベーションの形成にも大いに役立ちます。

やはり求職者向けの動画広告の場合でも、受け手側の心情や求める情報を察知することが、刺さる動画広告制作には重要なポイントとなっています。人口の減少傾向が止まらない日本においては優秀な人材の確保が急務となっていますので、このような求職者向けの動画広告の重要性が高まる傾向は続くでしょう。

まとめ

今回は人材派遣会社の動画広告制作のポイントについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。改めてポイントをまとめると、人材派遣会社が持たれているイメージや多様化された働き方という観点を抑えつつ、受け手となる企業や求職者が求める情報を動画広告の内容にしっかりと落とし込むということなります。
ここでは紹介できませんでしたが、参考になる動画広告はまだまだたくさんありますので、色々な動画を見比べながらアイデアを練っていただければと思います。