映像制作・動画制作のコラム
2021年3月30日
テレビCMにならう動画広告の効果測定に対する考え方
動画広告の制作を検討されている方の中で意外と多く見受けられるのが、動画広告の効果測定やその方法についてはあまりよく考えていないというケースです。確かに、コマーシャルプランや動画広告の内容など、重要な検討事項が他にたくさんある状況においては、特に初めての方の場合ですと、そこまで考えている余裕はなかなかないかもしれません。
しかしながら、いざ素晴らしい動画広告やコマーシャルプランを作ることができたとしても、その効果を正しく測定できなければ与えた影響を把握することはできません。反対に、効果測定の方法や基準をあらかじめ認識しておくことで、それらの基準や数値に対して働きかけられるような、逆説的な発想で動画広告やコマーシャルプランを練ることも可能です。
今回は、そんな意外に見落とされがちな効果測定の方法についてご紹介していきたいと思いますので、まさに現在動画広告の制作を検討中という方は、是非チェックしてみてください。
テレビCMの効果測定はどうやって行っているのか
これまで動画広告としてもっとも価値が高いとされてきたテレビCMでは、一体どのような方法で効果測定がなされているのか。テレビCMの効果測定でもっとも一般的な手法はGRP(Gross Rating Point)と呼ばれるもので、これは番組視聴率×CMの出稿本数で数値化していく手法です。
例えば、視聴率7%のテレビ番組に2本のCMを出稿している場合、7%×2本=14GRPとし、この数値が高ければ高いほど効果が高いと考える手法です。
しかしながら、実際にテレビを見ている視聴者が本当にそのCMをしっかり観ているのか?というところを考えると、その信頼性は実績を積んでいくことで育まれるものであると考えるべきでしょう。ただし、こうした手法は実際の視聴率が曖昧な場合には非常にわかりやすく効果的であることは間違いありません。例えば、街頭のデジタルサイネージへの出稿などの場合には、交通量などの数値を基準にして同様の考え方で効果測定をすることができます。
下記記事では、最新のテレビCMの分析サービス・ツールについてご紹介してます。動画広告の制作をお考えの方は是非合わせてご覧ください。
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ネット動画広告における効果測定
ネット動画広告では上記で紹介した方法よりも、より正確な効果測定を行うことができます。それらのケース=指標は主に以下に分類されます。
表示回数(サムネイルが視聴者に表示された回数)
視聴回数
視聴率(視聴回数を表示回数で割った数値)
完全視聴率(動画広告が最後、もしくはある部分まで再生された回数)
平均広告視聴単価
総再生時間
平均総再生時間
クリック数
クリック率
コンバージョン数
ユニークユーザー数
これだけの細かい指標で動画広告の再生状況を確認することができます。中でも重要なのが視聴回数、完全視聴率、クリック数、コンバージョン数の4つで、いずれもエンゲージメントの高い項目です。ネット動画広告では、これらの指標があることで、より精度の高い効果測定を行うことが可能となっています。また、動画広告自体の良し悪しについても非常に参考になる指標になっており、視聴者の離脱ポイント(動画広告の再生をストップしたりスキップしたりしたタイミング)を把握することで、動画広告の改善点が可視化されることも非常にメリットがあります。
先述の通り、重要度の高い4指標に対して数値を伸ばせるよう、アイデアを練ったり、その後の効果測定で現れた数値に対して改善を行ったり、あらかじめ効果測定の方法を把握しておくことで、動画広告制作やコマーシャルプランの制作に幅を持たせることができるでしょう。
まとめ
今回は動画広告の効果測定について説明しましたがいかがでしたでしょうか。初めにお伝えした通り、動画広告の効果測定は意外に見落としがちな上に、知っていれば動画広告制作やコマーシャルプランを制作する際にも大変役に立つ情報でもあります。そうした視点からのアイデアも、みなさんの動画広告制作に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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