映像制作・動画制作のコラム
2020年7月31日
採用にインタラクティブ動画が効果的な理由を徹底解説
視聴者に対して一方的に情報を発信をする従来の映像に対して、視聴者との相互作用によって映像を展開していくことができるインタラクティブ動画は、現在映像業界でも大注目のメディアです。
本記事では、インタラクティブ機能と非常に相性の良い採用動画について事例を交え、これらの動画にインタラクティブ機能が最適な理由を徹底解説します。
目次
改めてインタラクティブ動画とは?
インタラクティブ動画とは、「インタラクティブ=相互に作用する、対話的な、双方向の、相乗効果の」などの意味の通り、従来の動画では単に受け手となっていた視聴者に何らかのアクションを促す動画です。動画内をクリックすることで新たなアクションが発生したり、話が分岐したり、動画の展開に視聴者が参加するなど、従来の受動的な動画視聴ではなく、視聴者が能動的に動画を体験できるのが大きな特徴です。
インタラクティブ動画の登場以前、動画はテレビと同様に、視聴者が一方的に情報を受け取るものと思われていましたが、テクノロジーの発展により視聴者が参加する形のインタラクティブなコンテンツ制作が可能になりました。
また、採用活動において主なターゲットとなる若年層は、もともとYouTubeやSNSによる動画配信やユーザー参加型のイベントが組み込まれているゲーム等を通して、インタラクティブな仕組みに親しんでいます。このような点も、インタラクティブ動画が現在採用動画のトレンドになりつつある背景として挙げられます。
インタラクティブ動画の活用シーン
インタラクティブ動画の一般的な活用シーンとして以下の3つがあります。
採用動画
企業が望む人材を獲得するためには、より多くの求職者に企業への興味や関心を抱いてもらうことが大切であり、いかにインパクトのある採用媒体やコンテンツを制作するかがカギとなります。コロナ禍により、多くの企業が説明会などに動画を活用せざるを得なくなった中、視聴者参加型のインパクトのあるインタラクティブ動画を導入することで、他の企業との差別化を狙えます。
認知度向上
インタラクティブ動画は認知度向上にも有効です。インタラクティブ動画をビジネスに活用している企業はまだ少数なため、視聴者が操作を行い参加できる動画として注目され、SNSでシェアされたり拡散されることで企業の認知度を高めることがきるのではないでしょうか。そして認知度の向上は、企業ブランディングや採用動画の成功にもつながります。
オンライン研修動画
コロナ禍の影響も多々あり、最近では社員教育は動画視聴などによるオンライン研修がメインになっています。インタラクティブ動画内のストーリーの分岐や選択を機能として活用すれば、社員一人ひとりのスキルにあわせた重点的な学習の促進にも活用できます。
インタラクティブ機能が特に採用向け動画に最適な理由
インタラクティブ動画を採用動画に活用する大きなメリットの一つに、エンゲージメントを向上させる効果を挙げることができます。なぜなら、視聴者個人の選択や介入を可能にするインタラクティブ動画は、視聴者に「個人的な関係や物語」への没入感をもたらし、その動画や内容に思い入れが生まれるためです。
求人する企業と求職者にとって重要なのは相互のエンゲージメントの強さであるため、採用サイトで動画を視聴することで「個人的な関係性」を感じられるインタラクティブ動画は、リクルートに最適と言えます。また、必要な情報を視聴者自身の選択によって獲得していくインタラクティブ動画の体験は、その仕事に携わるというリアリティーを得やすく、仕事に対するモチベーションにも繋がる点も挙げることができます。
インタラクティブな採用動画制作のポイント2つ
ここでは、インタラクティブな採用動画を制作する際に重要なポイントを2つご紹介します。
ポイントその1:情報や仕組みを盛り込みすぎない!
インタラクティブな仕組みのある動画はゲーム感覚で楽しむことができますが、工夫を凝らしすぎて複雑な内容になってしまったり、仕組みが多すぎることで視聴者を離脱させてしまう可能性があります。たとえ動画の内容が興味を惹くものであっても、操作性や見やすさに欠けていたり、仕掛けが複雑すぎると視聴者はすぐに飽きてしまうのです。採用動画として非常に高い効果をもたらすインタラクティブ動画だからこそ、視聴者目線に立った配慮が重要です。
ポイントその2:ターゲットと目的を明確にする!
インタラクティブな採用動画の制作の際の心算としては「視聴者にどのようなメッセージを伝えるか」ではなく、「どのような人材を獲得するために、動画を通してどのような体験をしてもらいたいのか」が非常に重要です。ターゲットと目的を明確にした上で、シナリオやインタラクティブな仕組みを設定する必要があります。
採用サイトでのインタラクティブ動画の活用事例
株式会社DNPコミュニケーションデザイン様
https://blog.mil.movie/gallery/1519.html
こちらの動画では、冒頭からインタラクティブ機能が展開されており、求職者が欲しい情報に最短でたどり着くことができる点が最大の魅力です。さまざまな部署を抱える企業のリクルート動画において、求職者が志望し、必要としている情報、該当部署の紹介や先輩のインタビューなどにたどり着くのは思いのほか困難な場合があります。その中で、こちらのようにインタラクティブ機能を活かし、各分野の情報が明確に分かれ、視聴者が選択することができるのは非常に快適です。アニメーションと実写を兼ね合わせたインタビュー動画も見やすく、企業イメージの向上にもつながっていると言えます。
株式会社フォーイット様
https://mil.movie/interview/3348.html
こちらのリクルート向け動画は、若手社員の成長をドラマ仕立てで描いており、物語の展開を追うだけでも目が離せないのですが、問題に直面するシーンで、視聴者が主人公の立場に立って解決方法を決定するインタラクティブな選択肢が用意されています。その選択肢に回答することで、ドラマの世界に介入する面白さとともに、その問題を視聴者が自身の問題として考えられる臨場感を感じることができます。この企業に就職したらこのような出来事があるのかもしれないと具体的に想像できる、物語性溢れる採用動画です。
株式会社エムフロ様
https://blog.mil.movie/gallery/1097.html
漫画×インタラクティブ動画という遊び心いっぱいの採用動画は視聴することの楽しさに溢れ、また、ありそうでない個性的な表現は、他社と一線を画すオリジナリティがあります。こちらの動画では、企業の沿革や社長のプロフィールなど、語られていることは総じて真っ当な企業紹介動画なのですが、漫画という親しみやすい表現と、視聴者が動画に介入し、選択した項目を視聴することができるインタラクティブの仕組みが求職者に大きな印象を残すこと間違いありません。遊び心のあるリクルート動画を作る会社なら、働いてみたいという気持ちも起きやすいですよね。
まとめ
事例をご覧いただくと分かるとおり、採用動画は情報の取得しやすさやドラマ仕立ての物語性、漫画を利用する遊び心など、多種多様に一つの映像作品として興味深いコンテンツに成長し続けています。その中でさらに、インタラクティブ機能を実装することで、これらの動画はさらに印象深く、求職者の心に響く内容へと変化しているのではないでしょうか。ぜひインタラクティブ動画の特性を利用して、他に類を見ない真新しいアイデアを実現してみてください。
Shibuya Movieでは、このような採用に関するインタラクティブ動画の制作に関するご相談を承っております。是非お気軽にご相談ください!
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