映像制作・動画制作のコラム
2020年6月5日
サイズでみせる動画広告。使える解像度を徹底解説
その実用性の高さからさまざまな業種、イベント、シチュエーションにおいて活躍する動画広告ですが、実際に制作依頼をしてみると、用途によって制作される動画の内容が異なることがわかり、ぼんやりとしたイメージをより固めていくという作業が必要になることがあります。今回はそうした要素の中の一つである「解像度」に注目してご説明していきたいと思います。「解像度?それってそんなに重要なの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は動画の用途ととても密接したステータスなんです。解像度がどのように用途と関わっているのか、また、それぞれの用途にあった解像度とは。動画制作のご依頼が初めての方にもわかりやすくご説明していきます。
そもそも解像度とは?
そもそも解像度とは何か、ということですが、イメージしやすいのはスマホやタブレット端末などで画像を拡大した際に、拡大するごとに画質が荒くなり、画像によってはモザイクやドットで描かれた絵のように不明瞭になっていく様を思い描いていただくのがよいでしょう。データになっている画像や映像の高・低画質の違いは、非常に小さい、正確には1インチの格子をどれだけ細かく割って再現するか、この細かさによって決まってくるのです。細かければ細かいほど繊細で明瞭になり、拡大しても画質が落ちづらく、粗ければ粗いほど不明瞭になり拡大するとモザイクのようになってしまうのです。これでおおよそ解像度についてはイメージを持っていただけたのではないでしょうか。
解像度と用途の関係
では、その解像度がどのように用途と関係するのか。まず動画制作をする際には、基本的な要素として、その動画を視聴者がどのようなシチュエーションで視聴するのか、ということを考える必要があります。大きなホールで映画館のように大きなスクリーンに投影するのか、それぞれがスマホやPCなど、それぞれの端末で視聴するのか、4K対応の巨大モニターで大勢で視聴するのかなど、考えられるシチュエーションは無数にありますが、実際には絞られると思います。その時に動画制作者が考えるのは、その環境にあった解像度を選択するということ。例えば8K画質の環境で視聴されることのない動画を、わざわざ8K画質で制作して制作費を圧迫する必要はないのです。場合によっては視聴環境のスペックではうまく視聴できず、そもそも見ることのできない動画、となってしまうこともあるのです。つまり、スマホで視聴することだけを想定して制作した動画を後からより大きなモニターで視聴しようとすれば引き延ばされることで画質が粗くなってしまうこともある、ということを頭の片隅に置いておく必要があります。
メインとなる解像度
それではここで、YouTubeで採用されている中でも多くの環境で視聴されている解像度をご紹介いたします。
480p(720×480)
一般的なDVDと同等の解像度
720p(1280×720)
HD画質
1080p(1920×1080)
フルHD画質
2160p(3840×2160)
4K画質
以上が一般的に採用されている解像度となっており、データ量=動画のファイル容量は上から軽い順になっています。このファイル容量については、ネット上でダウンロードを要する視聴方法をとる場合には非常に注意しておく必要があります。視聴者の環境、ダウンロード方式によってはこのデータ量が視聴数に影響を与える可能性が十分にあります。視聴するまでの工程にかかる快適さをおざなりにしてしまわないように注意しましょう。
また、1080Pまでであれば、一般的な50%以上のスマホユーザーが快適に視聴できる環境にあるという統計データもありますので、状況に応じて制作会社と相談しながら選択するのがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「解像度」に絞って説明しましたが、動画には他にもビットレートやフレームレートなど加味する必要のある要素があります。この点についてはまた別の機会にご説明していきたいと思います。まずは、皆さんに解像度の概要、解像度と用途の関係についてご理解頂ければと思います。