映像制作・動画制作のコラム
2019年12月6日
5G導入でさらに盛り上がるライブストリーミング
東京オリンピック開催年となる2020年の春頃を目途に、第5世代移動通信システム=5G対応端末の一般普及の開始が見込まれています。既存の4G回線の100倍の通信速度を誇る5G回線ですが、その違いがイメージしづらいという方もいらっしゃるでしょう。
もしイメージしづらい場合は、単純ですが次のように考えてみてください。これまでダウンロードに10秒かかったものが0.1秒で済んでしまうんです。どうでしょうか、そう考えるとすごいですよね。通信技術の進歩=高速化はさまざまな新しいサービスを生んできました。今回はライブストリーミングに焦点を定め、5G導入でどのような新しいサービスが展開されていくのか、実際に試験運用されている実例を交えながら注目していきます。
これからのライブストリーミングの楽しみ方
4G回線以降、テレビ以外の端末でもスポーツ観戦をリアルタイムで楽しむことができるようになり、外出先や移動中でもストレスなく観戦できるサービスが急増しました。同様に、ミュージシャンや音楽フェスティバルのライブストリーミングサービスも増える一方で、チケットが取れなかったり予定が合わないなど会場に足を運ぶことができない状況でも、ほぼリアルタイムで音楽と映像を楽しむことが可能になってきています。
以前は、スポーツならテレビでの再放送もしくは録画、音楽ライブであればライブDVDが発売されなければ観ることすら叶わなかったことを考えると、その楽しみ方が大きく拡がってきていることがわかります。
では、5G回線が導入されることでライブストリーミングの楽しみ方は、どのように拡がるのでしょうか。
既にソフトバンクが報道陣向けに、8K画質のストリーミング配信を公開したことはご存知でしょうか。この試験運用ではバスケットボール国際試合のライブストリーミングが披露されました。8K画質というだけでもすごい気がしますが、このライブストリーミングではなんとマルチアングルでの配信となっており、4Gとは別次元の情報量であることが直観的にもおわかりになるかと思います。マルチアングルのライブストリーミングはスポーツだけでなく、ドコモでは360度8K画質の3DVRライブ配信サービスを準備しているとの発表もありました。
スタジアムや屋内施設での3Dホログラムによるライブビューイングは、映像や通信技術の進歩、あるいは一つの未来絵図として描かれてきましたが、世界各国で5Gの運用に合わせて開発が進んできています。MWC Barcelona(世界最大級のモバイルテクノロジーの展示会)では、こちらもドコモが、離れた場所にいるプレイヤー同士が互いの3Dホログラムを通じてリアルタイムでセッションをする「5G Cyber Jam Session」を発表し、デモンストレーションのMVPを獲得しました。実寸大で投影された一流選手を目の前に、世界各地で行われるスポーツが観戦できる日も近いづいてきています。
まとめ
ご紹介したように5G導入の際は革新的なサービスが続々と展開される見込みとなっています。2020年は東京オリンピックとも連動してモバイルツールで映像を楽しむ私たちにとってはめまぐるしい年になる予感がひしひしとしています。しかしながら、そんなときに気を付けておかなければならないのが、5Gを楽しむには5G対応端末が必要だということ。新しいサービスを楽しむには対応する新しいデバイスが必要になるのは世の常です。
そして、そうした新技術を搭載した商品は残念ながらそうそう安くは手に入らないということは既に皆さん経験済みのことと思います。幸いまだ5G導入までには時間がありますので、導入と同時に楽しめるように、必要なインフラの整備も計画的に進めていきましょう。
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